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「最後のプルチネッラ」は、期待したようなお耽美な小説ではなかったけど(お耽美なのはもう一冊の「ヘルマフロディテの体温」のほうなのかな)、いまどきの新人さんにしては珍しく前向きなお話で好かったデス=^ω^= お話自体は、「100万回死んだねこ」(じゃなくてホントは「100万回生きたねこ」らしい)と「十二国記」と「ガラスの仮面」を合わせたようなお話でした 神様から何回も記憶を持ったまま転生するように命じられた道化と、コメディア・デラルテのプルチネッラ役にそれぞれの理由で執着を持つ二人の男の子の物語が交互に進められていくんですが、著者がナポリになみなみならぬ愛着を持っているようで(プルチネッラはナポリ生まれの道化なんです)、何回も生まれ変わる神の道化は、2000年にわたってナポリの豆売りの男の子とか巫女とか猟師の娘とか結合双生児の義賊とか、ナポリの歴史上の事件に関わった有名無名の人々として生まれ、そのたびに元気いっぱいで好感が持てるキャラになってました 結合双生児の両方がなぜかひとつの意識を持った「おいら」だったのが、事故で切り離されちゃうと「おいら」と「〈おいら〉」に分裂しちゃって、〈おいら〉のほうしか喋れなくなっちゃうんだけど、しばらくはひとつの人格だと思えていたのがだんだん別人格になっていっちゃうとか、ちょっと面白いエピソードもあるのですが、その方向はそんなに深いお話ではないです むしろこの小説の好いところは、いろんな意味で前向きになれるところだと思いました トランスセクシャル(いわゆるオカマさんですね)のおばあさんが、地下墓所から持ってきた昔の女のコの頭蓋骨を使って夢占いをしてるんですが、これまでに死んだすべての前世の〈わたし〉たちが、自分がピンチになると助けようとして夢で教えてくれるんだとか信じていたり、神様が転生を繰り返す道化に向かって、もう満足したから転生しなくていいよと言う理由が「おまえが死ぬまで人生を楽しんだのなら、それこそ何より私が喜ぶことだ」と告げるところなど(今どきなんていい神様なんだと感心しちゃいました)、心温まるエピソードがいろいろありました 何度目かの転生で町の〈ごろつき〉になった道化は、いつも機嫌がよくて、いつも笑ってるから、みんなが食い物を恵んでくれて、そうか、笑ってるやつに冷たくするのはむずかしいんだと気づくのだけれど、同じように、こういう前向きなお話をくさすのはムズカシイんでしょーね=^ω^=
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へえ〜!
なんか、気持ち良さそうな雰囲気のお話なんだね。
これ、デビュー作なのね。
次の作品も含めて、題名とかからすると、
もっと耽美的、退廃的といった傾向の感じしますもんね。
では、オイラも読んでみてイイかな(^^♪
2008/5/31(土) 午前 2:20
読んでもいいですが、ちょっと退屈かもしれません
まあ、読んで損したって感じではないと思います
女のコに生まれ変わった道化カワイイし面白いし=^ω^=
2008/5/31(土) 午前 2:25