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桂南天(かつら・なんてん)というおっちゃんがいた。大阪俄の伝統の中に生まれ、大阪の小南の弟子として、戦前活躍した噺家である。
うちのじいさんが町会の役をしていた関係で、お寺の行事に来てはおひねりをもらって帰っていかれた。得意は紙切り。じいさんの遺品をつめたトランクに、「船頭さんと花嫁」か何かの作品が、しまってあるはずだ。僕は4,5歳の頃、この人にずいぶん遊んでもらった。「ぼん、ええもン見せましょか。」そういって、時間まちの間に「紙切り」や「百面相」や「小噺」をしてもらった。幼心に、「この人はただもんやない。」と感じていた。 我が家では、「落語はおもろない。」「ちょっとヘンタイ」(春団治好きで、南天さんにキスされたことがある、ばあさんの評)という伝説しか残っていない。法話に「天王寺参り」「淀川」「子は鎹」などをちょいとまぜて演じている僕の、上方落語好きは、このおっちゃんの影響による。最近ではオリジナルの「猫の恩返し」という法話のような落語のような噺までつくってしまった。 中高で「バンド」、大学で『演劇』に熱中、という、僕のルーツは南天さんだ。 「マイスーパースター・南天!!!」 |
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