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今、TVで問題が出た。クイズ雑学王である。
でびっくらこいだ。「焼香の意味は?」の3択の答えがどれも????なのだ。
でTVの正解は、「自分の罪を焼く」だと!!!!
説明としては、「愚痴・貪欲・瞋恚」を焼いて清めるのだそうだ。
できればどこの宗派からそういう解釈がでたのか教えて欲しいが。あの焼香で煩悩が焼けて消失できるのなら、全ての修行は必要なくひたすら焼香すれば私たちはブッダになれるという新説(珍説?)になりますがねえ。
大谷大学の佐々木令信先生によれば、
「焼香とは、梵語dhpagandhaの訳で、焚香・捻香ともいい、諸種の香を燃焼することをいうが、もとはインドで高温による体臭などの悪臭を除くために香料を焚いたり、身体や衣服にぬったりしたものが、仏教でも仏の荘厳のために行われるようになったものといわれる。荘厳というのは、梵語では、みごとに配置されていること(vyha)や、美しく飾ること(alamkra)をいう。そして、仏教とともに日本にも伝えられた。」
となる。
お経というのはお釈迦様の言葉。それを音読することで、今ここでお釈迦様の御説法を聞くことになる。そこで、教えを聞くものは仏弟子であり仏弟子の集会が「僧伽(サンガ)」であるから、焼香することでそれを表す。ちなみにインドでは礼儀として目上の人のいる場に出るときには「焼香」や「塗香」をすることが社会的習慣であったので、仏教固有のものではない。
まあ、ななんでもリクツをつけたがるのだがそこに「タメにする欲」があるのが怖い。クイズをそのまま信じられるとなお怖いが…。
話題を変えて。
代表的な香としては、沈水香木、「沈香」が」あげられる。これはジンチョウゲ科の木が何らかの原因でキズついたときに、それを回復するために出した樹脂の蓄積した部分を乾燥させてとりだしたもの。
代表的な沈香には「タニ」と「シャム」があり。それぞれインドネシア産とタイ産である。
その沈香の濃い部分のみを削りだしたのが「伽羅(きゃら)」である。有名なのは正倉院にある「蘭奢待」=「黄熟香」。あの織田信長が欲しがって切り取ったというスグレモノである。
nazunaはタニ沈香が好みでよく使う。甘く柔らかい匂いに鎮静効果があるといわれる。ちなみにヒンズーのお香には「大麻」が入っていて夢幻(トリップ)を見せるという。密教には多分にこの、薬物トリップの痕跡が見受けられると言うと、お叱りを受けるかもしれないが。
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こんにちわ、竜涎香ってありましたよね。
その正体は大王いかを食べた抹香鯨の糞が岸に打ち上げられたものだそうです。
抹香臭いということばもマッコウ鯨からきたのでしょうね。
僕の推測ですが焼香は食べ物を供養しているのではないですか?
維摩経に香りを食べ物とする仏の世界が出てきますが。
2008/8/18(月) 午後 5:53
ヒロシさま
再度の訪問ありがとうございます。半年間の思いもよらない空白で失礼しました。焼香についてどのように意味を付託するか(解釈するか)ではなく、読経や仏像礼拝とセットであることに注目して下さい。維摩経についていえば、もともと大乗仏典に「仏身論」という展開がありまして、ブッダの能力から肉体のつくりにそれは及び香りについても様々な仏典に描写が出ます。それらのオリジンとしてヒロシさんの説を少し広げると賛成です。
つまり、死臭腐敗臭と、食物を火にかけると匂いが発生するという体験が根本にあって、インドでは火は破壊と創造であるから、モノを燃やして香りを発生させる行為そのものに、死と再生を観たと考えます。仏教以前(ウパニシャッド)、となるので詳細はいづれまた。
2008/10/2(木) 午前 2:57