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橋下知事の財政再建問題から、発した「就学援助」廃止。
中国からの引揚者とその家族は現在三世にいたっているのだが、一世二世は「通学定期」代が保障されるがゆえに通学できる人が多い。また、戦争被害者之方々は老齢で年金生活者が多いし、非識字者ということで安定した職についていない人も多い。
さらに、「義務教育保障」というのは過去の清算ではなくこれからの日本において識字率100%、義務教育保障100%を目指す取り組みであるにもかかわらず、全ての都道府県に夜間中学がなく、もちろん全ての市町村にはないのであるから、市立の学校であっても「広域拠点校」にならざるを得ない。
そういう国の無策によるしわよせが、この問題の第一である。過去に国会で幾度かこの問題が議論されるのだが、文部官僚の答弁は「地域でそのような取り組みがなされていることは承知している」「就学援助制度は国の範囲ではないので各行政体でご工夫なさってやっておられるようですなあ」という、木で鼻をくくったような感想を述べる程度である。
その上で、中央を待っていてはラチがあかないと、ある意味「超法規的」に施策されたのが従来であったのだ。
橋本知事の過激なパフォーマンスによって、これらの地方の努力が全く評価されない空気になったことについては、今でも許せない。当該市が赤字を覚悟の上で、それでも道義的にやらねばならん、と歯をくいしばって施策されてきたことに対し、梯子をはずす行為であった。
しかし、生徒さんたちは黙っていなかった。今回の取り組みを、橋本知事の志の中にある「国からの権限奪回と地方再生」は、夜間中学をピンチに追い込んだがされはチャンスでもあって、もう一度「少数であっても決して忘れてはならない真実」「教育の原点」「地域民主主義の根本課題」をクローズアップさせていく。
副知事に就任するとされる、綛山教育長による直接参観。「これは守らねばなりません」と感動されて帰られた。
府からは復活折衝で「来年度に限り5割保障」を引き出したが、2010年度はシーリング0!
さらに、生徒さんたちは「やれることはみんなやる」と活動する。
就学援助が現行では、市町村の専任事項であるならばと、2学期は授業前に居住市の議員陳情、教育委員会巡り。彼等は選挙権をもつ府民・市民であるのだから。これは生徒としての行動かつ、直接民主主義の行動である。
「学校がなければ呼吸ができない」
「だって私たちにとって夜間中学は空気みたいなもんやから」この間、ある在日朝鮮人生徒さんが語って下された言葉。「年いってるから勉強しても勉強してもわすれる。もう学校行ってもしょうがないなあ」とがっかりする日もある。
そんなとき息子さんのお嫁さんが、
「お母さん。私その年で学校に行かれることがエライと思ってますよ。学校に行くことそのものが尊いですよ」と言われたそうだ。「ホントに、そのとおりや、と思いました。ヨメの自慢みたいやけどね」と微笑まれる。
その笑顔に、私たち教員が鍛えられていく。今日は彼女のクラスの授業。また喜んでいただけるだろうかと教材準備にかかる…。
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仮に、国家がまったく教育を行わないとして、その国が「民主主義」だったら、果たしてそれは機能するだろうか?と思うと、自他共に認める「新自由主義者(苦笑)」の私ですが、教育だけは別に考えなければならぬ、と思うわけです。
橋本知事は、自らの職責を思い、遮二無二やった。あえて愚になったもので、そのままではいけません。必ず見直しの時は来るだろうと思います。
学校を守ろうとする生徒さんの熱意は尊いものだとしみじみ感じました。
2009/3/12(木) 午前 11:43
single40さま。お元気そうでなによりです。また記事にしますが、生徒さんが山を動かしました。就学援助金の分は来年度より当面、府費で半額保障、残りの半額は居住市で保障ということに決着しそうです。0シーリングからスタートしたものを、自分たちの訴えと陳情、さらに街頭活動を通して、変えさせたその力はすごいものでした。
2009/3/12(木) 午後 5:37