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3月21日の彼岸寄席は、大入り満員。 林家染二師は「ちしゃ医者」と「井戸の茶碗」を熱演。 井戸の茶碗は、一人として悪意の人が出ない。「落語は性善説です」というのが染二師の持論。 お前座は、林家染吉さん。兵庫舟の一席。お囃子は豊田公美子師。初めからお囃子志望のお人。 若い人が、歴史伝統を継ごうとして下さるのが有難い。 染吉さんは年季あけ。ネタは10ほどを全てくっているそうである。大事なことだと自戒にする。あとは、寺向かいの「GENJI]にて大いに盛り上がったのだが。山澤由江師の急逝に話が及び、しんみりと。 (写真は奇しくも、節談の関山先生と染二師、染佐師と 由江姉さま) 壽光寺彼岸寄席の最初のお囃子できて下さった。寺報に追悼の思いで記事を書く。少し紹介すれば、彼女は学生落語家としては名人級であられた。その後、四世・林家染丸師匠に下座として弟子入りされたので、染二師にとってもお姉さんであった。 まだ、となりの「GENJI]であったときの打ち上げで、「円生」評価に及んで、nazunaは、六代目松鶴師との間の文我控の一件で、上方落語界の損失を思うので「円生は嫌い」と申し上げたら、由江姉さんは「あたしは好きやけどな」と切り返されたことを覚えている。 ご主人は笑福亭仁勇師。今年高校に入学される娘さんを残してであった。今日か明日が「満中陰」ではないかと思う。今日の「彼岸寄席」の基となって下さったおひとりであった。合掌。 さて、昨日は染丸師の全快祝意の会。繁昌亭。染二師との師弟会。染丸師は、芸術選奨を、昨秋の還暦記念の会でのお家芸「浮かれの屑より」で受賞された。wの喜び。 楽屋見舞いでお祝いする。秋の当寺の新会館のコケラ落としは、「彼岸寄席スペシャル」。染丸師匠の出演をお願いし決定した(嬉)。手ぬぐいもらったべ。師匠の受賞理由は以下のとおり 上方落語の特色は,「はめもの」と呼ばれる効果音楽を多用した演法にある。その一例として音曲ばなしや芝居ばなしがある。四代目林家染丸氏は,三味線の名手である基礎上に,これらの分野の境目に非凡な手腕を発揮している。とりわけ,平成21年10月3日に上演された自身の還暦の会における音曲ばなし「天下一浮かれの屑より」は出色の出来栄えであった。最も脂の乗り切った落語家としてその存在感はずしりと重い。 染二師の「お神酒徳利」はかの円生ネタ。うまくはまって、いい味になっていたが、初演の緊張と師匠への祝いで、ややかぶせずぎの展開。で、サゲ前で師匠へのお祝いをはさんで、やっぱり泣いた(笑)。ホンマに師匠のすきな人です。 師匠の「胴乱の幸助」は、10数年ぶ理に聞く。フラ、というのか、染丸師自身の持つ軽みが、おかしみになって、クスクスが笑いになって止まらなくなる。久しぶりに声をあげて笑った。なんだろうねえ、このコクは。運びはきっと上手な人が沢山いるのに、人物とストーリがくっきり浮かぶ。 説教師として学ぶところ大であるなあ。今夜は染二師が「千両みかん」。染丸師は「小倉船」。竜宮城龍の都、である。大変昔に師匠が染二時代にラジオで聞いたのみ。ライブで見るのは初めてとなるので、かけつけることとした。
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