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スウィートbonbon(壽光寺の内緒話)

書庫学びの家

 で、前回の続き。生徒さんのお話を聞いてると人生ってDeep、て思う。極道の父ちゃんが病気で死去された後、13社にのぼる取立てを食ったというお話。

彼女はそのとき、まず「私は字を読めず書けません。せやから、保証もできひんし、ましてや弁済計画なんてたてられへん」とぶっちゃけた。さらに、会社へ呼び出しをくらったときは、もっている服で一番ボロいのを選んで着て、おまけに油で身体も汚し、髪もとかずにぼさぼさのままで乗り込み、「兄ちゃんお金くれるんか?」とかましたそうな。びっくりしたしあきれたろうね、サラ金さんも。
 
結果、ぜーーんぶ、彼女から借金を取り立てることを諦めたそうな。すごいね。善悪を超えて、子どもを守る為なら、自分のコンプレックスも武器にするという、生き様に圧倒される。

こんな彼女は、生活体験からきっちり科学する。第二部の「ものの変化と重さ」に入って、砂糖や塩を水に溶かすと重さはどうなるか、という問題でもきっちり予想し正解する。自信満々で。
だって、賄いの仕事をいっぱいしたので、きちんと調味料も重さを計ってやらんと給料をもらえなかった厳しさの中で、見えなくなっても物質は存在するという認識がちゃんとあるんだから。

夜間に来るお父ちゃんやお母ちゃんの学力って、ほんと「生きた学力」です。彼彼女の中に既にあるものを、第三者がきちんと「それが学力なんだよ」って確認すればいいんだな、と思う。夜間の授業は「奪われたものを取り返す」のではなく、「奪われた機会を取り返し、そこで人生の豊かさを確認する」場なんだと、ボクは思う。
nazuna
nazuna
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