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河川系図(淀川河川事務所のHPから)
天気図の見方から、天気予報のシステムを学ぶ。
大阪では八尾・高安山にレーダーがあることも、知らない人も多い。
生徒さんは「商売で通ったことがある」「ああ、あの高安山のやつか」と体験と結びつけて理解する。全国20か所あるのだ。
ネットのおかげで、いくつかの台風映像が見られる。それらの映像を使って、台風の仕組みを進路予想をし、結果を見せてから、どういう理屈でそう考えたかをみんなで話し合う。
「天気は西からかわるんやなあ」「地球が西へ動くからや」「赤道は熱いから、離れれば寒くなる」「前線でわからんっかったけど、暖かい空気団と冷たい空気団がぶつかるというと、よくわかる」
「スーパーセル」「トルネード」の仕組みを学ぶために、水の循環の原子論。
天気も原子論的視点があればずいぶん、面白くなる。
もともと門徒さんに、気象庁で働いておられた人があって(今は中学校の理科教諭)、なんかのときに竜巻の話をしたら「あれは、下から上がるのではなくて、空の上昇気流が水面や地表面に降りてきて接することで可視化されたもの」「そこまでいかない竜巻は結構多く発生してますよ」と教えてもらったことでできた単元。
nazunaが「へーーーーーーーーーーーーーーーーー」と目からウロコだったのだ。
生徒さん、「先生、あれから天気図を見て、自分でも天気予報するようになりました」
夜間の学びは生徒の日常生活を生きる力にならなくてはならない。それが難しいのだが、生徒さんの声からしか生まれないと実感する。
台風18号。進路予想がもう少し東よりであったので「強い台風がくる」けれども、「風半球になると思うので、突風・猛風に注意」としたのが先週。天気図で示した進路はあっていたが、雨半球に前線から50年に一度の豪雨となった。
ただ、先週には「守口の場合、大雨洪水の洪水が一番恐ろしい。上流の水量に気を付けて、淀川の大堤防決壊だけが問題」と。
すると、「先生、淀川が溢れたことあります?」
「ええ、明治にあって八雲から市役所までどつかりました。」
「7mくらい浸かったと聞いたで先生」
「そのときは淀川の水が東大阪やら大阪市まで覆いました。そこで、新淀川、そして毛馬の水門ができました」「淀川の河川敷があるでしょう。あそこは浸かっていいように広くとってあります」
「へえ。あれは水に覆われてもいんや。先生そんあことありましたか?」
「守口に就職してから、一回だけ河川敷が浸かるのを見ましたね。まあ大堤防が大事ということで。」
この会話が現実になり、授業が現実を先取りしたことになりました。これも学び。
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この授業は素晴らしいですねえ。ちゃんと、具体的に「科学」が手触りでわかるようになっていますね。
私なんぞ、科学理論は、サッパリ頭に残っておりません(泣)
しかし「科学の考えかた」はいつまでも残って、生きる力になってくれているように思います。
災害の予想も、たぶん、そういうことでしょうね。天気図を見て「危なそうだな」と思えるようになったら、とてもすごいことだと思います。
2013/9/18(水) 午後 5:38
科学的認識は三段階。武谷三男氏の認識論を板倉聖宣氏から教わりました。マルクス主義の客観的認識論から主体的認識論への展開でした。それを具体化するのが実験。現象の部分でしっかりと再現可能になってこそ「法」です。というようなことを「k説実験研究会」から学びました。そこに、「(夜間の学力)は武器となる文字とコトバを奪い返して、自己を社会化していく営み」であるという、タカノマサオの体験的学習理論が加わりました。これらを総括的にまとめてあるのが、国連のパリ成人教育会議で宣言された「学習権」の定義です。
2013/9/19(木) 午後 0:03