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白魚とり 生田春月
松江大橋 四つ手の網に 白魚いとしや すくはれる 白魚いとしや 四つ手の網に わたしやあなたに すくはれる
二月は節分とともに始まる。その光景に 「鬼とは私のことか豆 ( まめ )がまかれる」 とつぶやいたのが住宅顕信。自由律俳句の人だが顕信は法名、本名は春美。十九歳で岡山市役所の臨時 ( りんじ )職員として清掃の仕事に従事。仏教への関心を高めて、二十二歳で僧侶となり結婚したが、その直後に「骨髄性白血病」を発症して、二十五歳の二月七日に往生した。 病が進行し成長した我が子 ( こ )を抱 ( だ )く力 ( ちから )のない姿 ( すがた )を詠 ( よ )んだ句 ( く )がある。 「抱きあげてやれない子の高さに座る」 生田春月は最後にその身を魚のエサにした人。すくわれてぴちぴちはねる白魚に、自分を見たようである。両者には自己解決できない悲しみや無力感がある。そんな私たちを愛おしく思われる弥陀の摂取の「網」のうちにあることを、感じずにはおれない二月がきました。 |

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