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この20年の予想は正しく、「お寺がつぶれる」時代となった。
御弔いと追善追悼をいう、「死者をどう扱うかという文化」において、戦争による歴史上未曾有の大量死という事態は、実は裏面の戦後史であり、裏面の政治史であった。
新憲法下の「宗教的中立」という金科玉条は、「国家神道」を解体するのではなく、『習俗』として「伝統化」していく方向へ進み、産神・氏神的側面を強調することで、政治機構としての「天皇制」を強化してきた。
メディアは、常に「墓参り」風景を流し、年中行事として「習俗」化した部分だけしか、報道しない。各地の祭りもいわゆる「ハレ」として報道するが、その影である「ケ」「穢れ」の部分は触れない。
「三穢」という意識は行為によって再生産される。共同体の秩序維持への紊乱となる事態は、「国家神道」によって都合よく再編された。白不浄(出産)は「産めよ増やせよ」と奨励され、黒不浄(死に触れる)の一部「公的な死」という恣意的かつ権力的な規定は、靖国体制で「称賛される死」となった。
しかし、赤不浄は強化される。女性の月経は其の期間であるが潜在的に女性排除を合理化し、殺生を生業とする者は「常に血を見る」と、より強く忌避されることとなった。国家イデオロギーでは「全て赤子」と君主のもとの平等を謳うが、それは義務面で強調され、権利面の展開はむしろ「お国の為」と妨げられた。
これが、戦後宗教史いおいてどうなっていったか。周知のとおり「忌引き」から「年賀欠礼」そして「神社の鳥居をくぐってはならない」というタブーは生きている。
さらに、神仏習合を維持している宗派でも、女人結界は少しずつゆるんでいるようだが、大相撲の土俵に女性を上げないというのは「伝統」として維持されている。
これにあらゆる事象に、「中央」と「周辺」という、市場経済が要求する「差異化」という課題があるが、それはおいておいて。
そこで、「夜学→大人の寺子屋」で、「周辺」情報を講義していただく企画を重ねてきた。残念ながら多くの人にとどけられなかったが、いくつかの先行知見を得る「学び」となったが正直、尻すぼみ。私が布教に出ることが増えてネットワークから新しい講師を招聘するよとりが失せてきたからである。 ふりかえりの為に、年度別記録をあげておく。
太字は真宗教学
2005 「新しい表現と真宗〜『いま、会いにゆきます」から」 講師;蕚慶典
2006 「コンゴ内戦を学ぶ」 同:蕚慶典
2007 「歴史を学ぶ」①親鸞さまの時代②覚如さまの時代③蓮如さまの時代 同 蕚慶典
2008 「チベット問題を考える」 同:蕚慶典
「石山本願寺とは」 同:大阪市大・仁木宏教授
2009 「おくりびと〜を考える」 同:蕚慶典
「マンガの中の仏教〜ぶっせん、聖おにいさん等」 同:蕚慶典
「ホームレス問題と不安定就労」 同:生田武志(野宿者支援ネットワーク)
「夜間中学の学びとは」 同:白井善吾(夜間中学教員)
「仏教讃歌を歌う」 同:堯正教(龍谷保育園園長)
「遺品整理の現場から」 同:吉田太一(キーパーズ代表)
「わたなべ・ゆうコンサート」 わたなべ・ゆう
「裁判員制度を考える」 同:竹内ゆかり(大阪高検検事)
「正信偈を学ぶ1」 同:濱畑僚一(本願寺派布教使)
「児童虐待とは?」 同:大阪児童虐待防止協会(NPO法人)
「正信偈を学ぶ2」 同:濱畑僚一(本願寺派布教使)
2010 「法然上人伝から」 同:蕚慶典 「現代葬儀考」 同:蕚慶典
「正信偈を学ぶ3」 同:濱畑慧僚(本願寺派布教使)
「仏讃歌を歌いましょう」 同:堯正教(龍谷保育園園長)
「正信偈を学ぶ4」 同:濱畑慧僚(本願寺派布教使)
「本願寺と真宗の歴史を学ぶ」 同:仁木宏(大阪市大教授) 2011 「仏賛歌を歌おう]」 同 : 堯正教(龍谷保育園園長)
「正信偈さまを学ぶ5」 同:濱畑慧僚(本願寺派布教使)
「正信偈】まを学ぶ6」 同: 濱畑慧僚(本願寺派布教使)
「壽光寺の歴史」 同:大阪市大・仁木宏教授
2012 「仏教讃歌を歌う」 同:堯正教(龍谷保育園園長)
「落語でブッダ〜落語と仏教の関係は!?」 同:釈徹宗(相愛大学教授)
「天満本願寺とは?」 同:仁木宏(大阪市大教授)
2013 「仏教讃歌を歌う」 同:堯正教(龍谷保育園園長)
「仏教と語り芸能」 同:釈徹宗(相愛大学教授)
「大阪寺内町1」 同:仁木宏(大阪市大教授)
2014 「仏教讃歌を歌う」 同:堯正教(龍谷保育園園長)
「原発問題を考える」 同:今中哲二(京大原子炉実験所助教授)
「本願寺移転と京都」 同:仁木宏(大阪市大教授)
2015 「仏教讃歌を歌う」 同:堯正教(龍谷保育園園長)
「大阪寺内町2」 同:仁木宏(大阪市大教授)
2016 「仏教讃歌を歌う」 同:堯正教(龍谷保育園園長)
これを再生するためには、「じゅげむ」事業を「宗教法人」から切り離して、一般社会向けとしてやっていくというコンセプト、つまり「公益法人」としての活動に切り替えることであろう。そして、新しい会員制、「じゅげむサポーター」を作って、年4回の案内を送るのと、地域に対して「お寺はオープンで誰でも入れますよ」という空間の開放をすすめていかねばならない。
じゅげむサポーター募集!
年会費 1000円×自由口数(最低1000円でOK) 壽光寺まで
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お寺のくらし





