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スウィートbonbon(壽光寺の内緒話)

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次に観戦したのが、CSで「春の一大事2012 〜横浜アリーナまさかの2DAYS」であった。

これで完全に心を鷲掴みにされた。

1日目の舞台から2日目は中央円形舞台へ。かつて体育館を劇場にという斬新さでコロッセウムの歴史を継承して、「観るもの」と「観られるもの」がすり替わっていく構造をとりこんだのが、テント芝居であり、児童演劇では劇団「風の子」が体育館演劇を確立した。

それをプロが1万人の観衆の元で実現し、5人は見事なパフォーマンスを展開。しかしこれ採算とれてるのか?こんな面白いことやりたかったなあ、が率直な感想。

紫のダンスパフォーマンス! 明らかに過剰である。 緑の歌唱力。
ニュアンスあるピンク。 そして、明らかに人目を引くリーダーの赤。
一人、スマートではかなげである意味存在感は薄いが、一番モデルっぽい黄。

で、歌もプロンプついてないし、この振付、2日分全部覚えて踊れるって!!!
ソロ曲もあるし、やっぱり演劇要素(といってもコント系でお笑いとも親和性が高い)を個々がもっているし。やっぱり女優のプロダクションだからか?

なにより、連続してガチでヤル体力と迫力。この懸命さにうたれないものがあるだろうか?

10代の、音楽的パフォーマンスとしては未熟である、しかも小娘たち。
でも、なぜか泣ける。
「あんたたちスゲぇなあ」とテレビに向かってつぶやいていた。

冷静に分析すれば、衣装も演出もどこかフェイク。「アイドルですよ〜」が、ギミックとなっている。

ライブの展開は明らかにプロレス仕様。ライブを試合と呼び、メンバーを選手と呼ぶ。「pride」の「overture」のもじりがオープニングミュージック。5人にキャラ付があり、明らかにアイドル業自体を「演劇空間」化している。

演出家・佐々木敦規はプロレスフリークらしかった。マネージャーの川上あきらもオマージュがあるとか。

舞台裏を隠さず、芸能活動そのものをスタッフを含めて曝していくという手法で、アングルをつける。1970〜2000のプロレス文化をいい意味で継承している。10代の女子だから、それが隠し味であってセメントにならない。

なのにライブパフォーマンスはシュートなのである。

「ももいろクローバーZ」という芸能ドキュメントへの参加。ファンや支持者がその舞台で役割を果たす。姫を支える武士。「モノノフ」という統一されたロールプレイングをするドキュメンタリーを生きることで、リア充とオタクの境界線を生きる。こういうエンターテインメントは、歴史上なかった。

「ももクロ」は新しい。これ確信犯だ。

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そこで、過去を追いかけて、2010年12月の『ももいろクリスマス日本青年館「DAPPI」DVDを購入。改めて、青・早見あかりに魅せられる。このライブ(まだ音源はカラオケでかぶせもある)での、存在感と統率力は圧巻であると同時に、既に身体性がアイドルの枠からはみ出していることも確認できた。

 (これが、年明け2011年の、あかりん脱退につながる。)

この時期にさらに、ご門徒のお嬢さんが、スターダスト芸能三部へ加入していた。俳優なのかアイドルなのかわからないが、バレエをしていたスリムで可愛いお嬢さんで、関西テレビで製作された「モンスター・ペアレント」で川島なお美さんの娘役をし、NHK朝ドラにも出演した経歴から、大阪から東京へと行かれた。そして、所属はなんと「ももいろクローバZ」と同じ芸能三部に所属し、彼女は、「ももクロ」のあーりんこと、佐々木彩夏さんと同じ高校に通うということになっていく。

過去を追うため、YOUTUBEを検索すると、路上ライブ時代がわかった。過去に相当メンバー入れ替わってることも。メンバーが必ずしも歌手志望ではなく、スタダは女優さんのプロだし。Zになったがお嬢さんもひょっとしてと入ることだってあるかもということがわかった。

住職として門徒さんの家族やその近辺には常に注意しているので、これはとりあえず視野に入れておかねばならないという意識も正直あった。

加えて曲に魅了された。「Dの純情」・「COTRADICTION」・「ももクロの日本万歳!」・「キミノアト」等の曲が、全て「3.11東日本大震災」後の心情と重なって聞こえた(実際、「日本万歳」での有安杏果の涙は被災者への想いであることを後から知る)

この年代の子たちには深すぎる歌詞の楽曲。ロックンロールテイストの曲。和のテイストのあるフレーズ展開。音楽的におもしろい。ヒャダイン?何者?

「節談説教」の世界に耽溺して、しばらくJ-POPから遠ざかっていた私に、哲学的かつ宗教的な歌詞を唄うアイドルやそのバックにいるチーム(演出やCDプロデューサーやマネージメント者)は大きな刺激を与え、関心をもった。

「ももクロ」は、オモシロい!と。                 (続)

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アイドルというか芸能人をスキ!という感情でいたのは、16〜18歳で。どちらかというと洋楽のコピーバンドをしていた時期だから、女性性ではなく歌手(作詞作曲編曲プロデュースをふくんで)としてだった気がする。

昨年の還暦同窓会で話題になったが、大阪・近鉄デパートの屋上で、同級生と「南沙織」を追っかけていったのが唯一。ファンレターを書くこともなかった。ただ「17歳」「色づく街」「人恋しくて」等々のレコードは集めた聞いた。それから『明星』『平凡』等の雑誌を読んだり。まあでも、南沙織個人への関心はそれほどじゃなかった気がする。同世代の郷ひろみや西条秀樹の楽曲を追いかけることは、やがて、はっぴえんどの

さてさて。で、CSを見ているうちに、あれ?あれ? これドリフ? いや茶番?
ところで、曲がいい! 凄い一生けん命だ! ずっと本気だ。

気が付くと何か泣けてきた。おいおい、これって?

そうなんですね。夜間へ移って数年。小学校教員時代にやりたかったことのスーパーな形がそこにあった。

小学校で演劇クラブや学級劇におよそ25年取り組んできたコンセプト、「学校の日常の風景や固定観念をこわして、新しい光をあてる」ということが、そこにあった。

クラスでは目立たなかったり、別の意味で目立つ子どもたちが「劇空間」で、変身し違う自分に遇う。端的に言えば彼・彼女らを「カッコよく見せたい」という願い。当時中学生から高校生の5人のアイドルが汗飛ばして限界まで歌い踊る。ダンスの振り付けもする私にとって、そのパフォーマンスはただただ「カッコいい」。

アイドルっておたくファンに支えられて恋愛の歌ばかり歌って、握手会とかしてCD売って、歌はクチパクで、生歌は聞く堪えなくて…。女性性を売り物にする商売。そんな先入観や偏見を一発でひっくり返された。

これは運動部のりだ。そして、ガチ勝負じゃないか。そして、これはpride(プライド)の…なんじゃこら????

さらに、観客のこの一体感は? ここから、過去のものクロを追いかけはじめることになる。                             (続)




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「ノフ」とは、スターダスト・プロモーション所属のアイドルグループ、週末ヒロイン「ももいろクローバーZ」のファンを「モノノフ」というところからきている。

そも、サッカーフリークであった私は、ワールドカップのみならず、ヨーロッパカップ(現在は選手権)を観戦するため、WOWOWとCSに加入した。20年ぐらい前のことである。

そしてCS黎明期の時期、有料チャンネルであるからこそ、ムダにしたくないから、地上波では見られない、音楽番組やライブ録画に、古典を含めた映画をその合間に見ていた。

2012年の6月ごろCSの朝日だったと思うが、「ももクロ」特集のような日があって(日曜だったと思うし、サッカーシーズンが終わる頃だから)、何気なく見ていた。

「ももクロ」 ああ、南海キャディーズの山里が熱く語っていたなあ。
ウチの中の娘と雰囲気いているハーフ顔の子がいたなあ?
なんか音楽じゃなく、トークライブのようなことやってたっけ?
渡部陽一を調べてたときい、いっしょになんかやった?
何かの番組、しゃべくり7? で 「Z」になったっていってたような?

いくつか断片的な情報が頭を駆け巡りつつ、映像を見ていたら、ライブ録画が始まった。 ん?ん?ん?「極楽門からこんにちは」? ええ?お浄土からやってくるアイドル? 阿弥陀さまじゃないか?

わけわからず、とにかく見続けることに(のちに、よみうりランドにそういう門があることを知るが)。
                                  (続)

 


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9月

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金木犀       長田弘
 

人をふと立ち止まらせる
甘いつよい香りを放つ
金色の小さな花々が散って
金色の雪片のように降り積もると、
静かな緑の沈黙の長くつづく
金木犀の日々がはじまる
冬から春、そして夏へ、
ひたすら緑の充実を生きる、
大きな金木犀を見るたびに考える。
行為じゃない。生の自由は存在なんだと。


 何 をしたか、人のが人生だろうか?
 「 いてこう」の作詞者 であり黎明期のテレビやラジオで放送作家など、マルチなタレントであった永六さんが、大橋巨さんについでかれた。ると って、メディアは「をなしたか」をさかんに報道し始める。

 そうすると、情報 がない期間 はそのが「もしていない」ように われてしまう。さんはずっと、一人真宗僧侶でもあったのだが。
 
詩人特徴ありで、「いてますよ」とえるながら、のないい「ひたすら充実きる」と形容する。く、ことを行為とすれば、金木犀はそこではくスターだ。ではは?。
 淡々と日々を生き、からも注目びることなくえる「」は、くことがないのようでもある。それがしくもあるのだが。
しかし、「行為じゃない、自由存在なんだ」と詩人言われる
 確かにのようにただめ」とされた。しかし、そうだと思いつつ、かをめずにいられないやあなたなのである。仏法いてしまうのである。
 そんなに、に「いのち」をきてるよというのが、阿弥陀さまのお名乗り。からこぼれる「南無阿弥陀仏」が、ただ「ある」ことをんでくださるから、私たちは樹に憧れ、樹のように立ち続けることができるだろう。
 みのうちにあって、しくもしい人生。ほら、 がおらしですよ。

nazuna
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