|
湊かなえの「告白」が、本屋大賞だそうである。 週刊文春が2008年のミステリーナンバー1にしたのも???であったが。 本屋大賞となるとかの、伊坂幸太郎と並ぶことになる。あるいは投票からいうと、道尾秀介より上であるという評価になる。 はっきりいって、この作品を評価できないnazunaは、ここに異議をとなえたい。また、未読の年配のミステリーファンに読んでいただき、正しい評価を下してほしい。 と、前にも述べた。 作品そのものを貶める目的はないので、ストーリーを叙述することは避ける。 そして疑問点(実際に初読時に、そこでがっかりした)だけを書く。 物語の終わり「伝道者」の章。主人公の女教師・森口悠子のモノローグが問題。p262である。 森口の次の担任、ウェルテルこと寺田が、恋人桜宮の教え子であること。さらに森口と桜宮は3年同じ学校にいたこと。ストーリーの前提となる登場人物の関係と相互認識が語られるのであるが…。そこに、 寺田は前の担任が私であることを幸い気付かなかった 旨の記述がある。しかし、それは森口の主観的な認識としても、或いは事実としてもあり得ない話であるのだ。 著者、湊かなえは以下の事実を知らない。 担任事務の第一は、指導要録の確認担任氏名印の押印と出席簿の整備である。そこには中学なら3年分の担任の氏名印と印鑑の捺印が必須である。つまり、中学ではたとえ半年の臨時講師であっても、指導要録に氏名印と認め印を押さねばならない。(校長は年度末には全員の指導要録に捺印せねばならない)。これは途中で転校があっても必ず必要な事務処理で、教育公務員の常識なのである。文部省の生徒数把握は5月1日であるから、年度初めにある生徒を誰が担任していたかは、わかるのだ。(写真は様式例) クラス替えがあれば必ず指導要録の再分配から仕事は始まるのである。さらに、歓送迎会や挨拶を欠礼したとしても、人事異動について校長が発表するのでよっぽどマンモス校でなければ氏名が必ず公表される。 寺田が森口を前担任として知らないということが、ありえないのであるなら、この小説の展開もまた強引な展開になる。 しかも、これはミステリーである。私小説として読まれているのではない。森口がよっぽどのバカで自分のあとの担任が指導要録や職員名簿を見ることもないし、それを自分だとは認識できないと思いこんでいる人物造形であるならよいが、そうすると今度はエンディングのトリックが成立しなくなる。そんなバカには無理だとなるからね。 さあ、全国の本屋の店員諸君。この作品のどこを評価するのか????
また、ミステリーの専門家とする諸氏よ。設定の破たんしているミステリーを1位に推す理由とは??? 伊坂や道尾と肩並べていいのか??? |
過去の投稿日別表示
-
詳細
全1ページ
[1]
コメント(1)
全1ページ
[1]




