ここから本文です

スウィートbonbon(壽光寺の内緒話)

書庫過去の投稿日別表示

全1ページ

[1]

2月14日、ディック・フランシスの訃報が英国から飛び込んできた。1月18日には、アメリカからロバート・B・パーカーの突然のご往生を聞いたばかりであった。


陸続きなら、この二人の通夜にはかけつけたかった。


ディック・フランシスは元競馬の騎手。彼が引退後に小説を書き出した時、ゴーストライター説がでたほどの文章力と物語力に皆が驚嘆せいた。以下は彼の作品。すべて読んでいる。菊池光氏の名訳があり彼の急逝後は、北野寿美枝氏の訳に。今、「拮抗」を読んでいる最中である。
イメージ 1

1962年 本命 Dead Cert (1968年) 
1964年 度胸 Nerve (1968年) 
1965年 興奮 For Kicks (1976年) 
1965年 大穴 Odds Against (1967年) 
1966年 飛越 Flying Finish (1976年) 
1967年 血統 Blood Sport (1969年) 
1968年 罰金 Forfeit (1977年) 
1969年 査問 Enquiry (1970年) 
1970年 混戦 Rat Race (1971年) 
1971年 骨折 Bonecrack (1978年) 
1972年 煙幕 Smokescreen (1973年) 
1973年 暴走 Slayride (1974年) 
1974年 転倒 Knockdown (1975年) 
1975年 重賞 High Stakes (1976年) 
1976年 追込 In the Frame (1982年) 
1977年 障害 Risk (1982年) 
1978年 試走 Trial Run (1984年) 
1979年 利腕 Whip Hand (1985年) 
1980年 反射 Reflex (1986年) 
1981年 配当 Twice Shy (1983年) 
1982年 名門 Banker (1988年) 
1983年 奪回 The Danger (1989年) 
1984年 証拠 Proof (1985年) 
1985年 侵入 Break In (1991年) 
1986年 連闘 Bolt (1992年) 
1987年 黄金 Hot Money (1993年) 
1988年 横断 The Edge (1989年) 
1989年 直線 Straight (1990年) 
1990年 標的 Longshot (1996年) 
1991年 帰還 Comeback (1992年) 
1992年 密輸 Driving Force (1998年) 
1993年 決着 Decider (1994年) 
1994年 告解 Wild Horses (1995年) 
1995年 敵手 Come to Grief (1996年) 
1996年 不屈 To the Hilt (1997年) 
1997年 騎乗 10 LB. Penalty (2003年) 
1998年 出走 Field of Thirteen (1999年) 
1999年 烈風 Second Wind (2000年) 
2000年 勝利 Shattered (2001年) 
2006年 再起 Under Orders (2006年12月) 
2007年 祝宴 Dead Heat (2007年12月) 
2008年 審判 Silks (2008年12月) 
2009年 拮抗 Even Money (2010年1月) 

すべての作品に困難に立ち向かう「男気」とか「勇気」を得た作家であった。「生き切る」という作家であった。


ロバート・B・パーカーは大学で、チャンドラー&ハメットを研究した研究者。そこから自ら、アメリカン・ハードボイルドの伝統に身を投じた作家。これまた全ての作品を読んでいるし、菊池光氏の翻訳であった。こちらは加賀山卓郎氏は翻訳を引き継がれた。
イメージ 2

ゴッドウルフの行方(The Godwulf Manuscript, 1973)
渡辺栄一郎訳、早川書房、1976 菊池光訳、早川書房、1984 のち文庫  
誘拐(God Save the Child, 1974)
飯島永昭訳、立風書房、1980 菊池訳、ハヤカワ文庫、1989
失投(Mortal Stakes, 1975)菊池訳、ハヤカワ文庫、1985 
約束の地(Promised Land, 1976)菊池光訳、早川書房、1978 のち文庫(以下同)  
ユダの山羊(The Judas Goat, 1978)菊池訳、早川、1979 
レイチェル・ウォレスを捜せ(Looking for Rachel Wallace, 1980)菊池訳、早川、1981 
初秋(Early Autumn, 1980)菊池訳、早川、1982 
残酷な土地(A Savage Place, 1981)菊池訳、1983 
儀式(Ceremony, 1982)菊池訳、1984 
拡がる環(The Widening Gyre, 1983)菊池訳、1984 
告別(Valediction, 1984)菊池訳、1985 
キャッツキルの鷲(A Catskill Eagle, 1985)菊池訳、1986 
海馬を馴らす(Taming a Sea Horse, 1986)菊池訳、1987 
蒼ざめた王たち(Pale Kings and Princes, 1987)菊池訳、1988 
真紅の歓び(Crimson Joy, 1988)菊池訳、1989 
プレイメイツ(Playmates, 1989)菊池訳、1990 
スターダスト(Stardust, 1990) 菊池訳、1991 
晩秋(Pastime, 1991)菊池訳、1992 
ダブル・デュースの対決(Double Deuce, 1992)菊池訳、1993 
ペイパー・ドール(Paper Doll, 1993)菊池訳、1994 
歩く影(Walking Shadow, 1994)菊池訳、1994 
虚空(Thin Air, 1995)菊池訳、1995 
チャンス(Chance, 1996)菊池訳、1996 
悪党(Small Vices, 1997)菊池訳、1997 
突然の災禍(Sudden Mischief, 1998)菊池訳、1998 
沈黙(Hush Money, 1999)菊池訳、1999 
ハガーマガーを守れ(Hugger Mugger, 2000)菊池訳、2000 
ポットショットの銃弾(Potshot, 2001)菊池訳、2001 
笑う未亡人(Widow's Walk, 2002)菊池訳、2002 
真相(Back Story, 2003)菊池訳、2003 
背信(Bad Business, 2004)菊池訳、2004 
冷たい銃声(Cold Service, 2005)菊池訳、2005 
スクール・デイズ(School Days, 2005)加賀山卓朗訳 早川書房、2006 
ドリームガール(Hundred-Dollar Baby, 2006)加賀山訳、2007 
昔日(Now and Then, 2007)加賀山訳、2008 
灰色の嵐(Rough Weather, 2008)加賀山訳、2009 
プロフェッショナル(The Professional, 2009)加賀山訳、2009 
警察署長ジェッシィ・ストーン シリーズ [編集]
暗夜を渉る(Night Passage, 1997)菊池光訳、早川書房、1998 「渡る」に改題、文庫  
忍び寄る牙(Trouble in Paradise, 1998)菊池訳、1999 
湖水に消える(Death In Paradise, 2001)菊池訳、2002 
影に潜む(Stone Cold, 2003)菊池訳、2004 
訣別の海(Sea Change, 2006)山本博訳、早川書房、2007 
秘められた貌(High Profile, 2007)山本訳、2007 
容赦なき牙(Stranger In Paradise, 2008)
女性探偵サニー・ランドル シリーズ [編集]
家族の名誉(Family Honor, 1999)奥村章子訳、ハヤカワ文庫、2000 
二度目の破滅(Perish Twice, 2000)奥村訳、ハヤカワ文庫、2001 
束縛(Shrink Rap, 2002)奥村訳、ハヤカワ文庫、2003 
メランコリー・ベイビー(Melancholy Baby, 2004)奥村訳、ハヤカワ文庫、2005 
虚栄(Blue Screen, 2006)奥村訳、ハヤカワ文庫、2007 
殺意のコイン(Spare Change, 2007)奥村訳、ハヤカワ文庫、2008 
エヴェレット・ヒッチ シリーズ [編集]
アパルーサの決闘(Appaloosa, 2005)山本博訳、早川書房、2007 2008年に映画化。
レゾリューションの対決(Resolution, 2008)山本訳、2008 
ブリムストーンの激突(Brimstone, 2009)山本訳、2009 
その他の小説 [編集]
銃撃の森(Wilderness, 1979)菊池光訳、早川書房、1981 
愛と名誉のために(Love and Glory, 1980)菊池訳、1984 
プードル・スプリングス物語(Poodle Springs, 1989)レイモンド・チャンドラーの遺稿を完成させたもの 菊池光訳、早川書房、1990 
夢を見るかもしれない (Perchance to Dream, 1991)フィリップ・マーロウもの『大いなる眠り』の続編 石田善彦訳、早川書房、1992 「おそらくは夢を」と改題、文庫 
過ぎ去りし日々(All Our Yesterdays, 1994)菊池光訳、早川書房、1995 
ガンマンの伝説(Gunman's Rhapsody, 2001)菊池訳、2001 
ダブルプレー (Double Play, 2004)菊池訳、2005 
われらがアウルズ(Edenville Owls, 2007)光野多惠子訳、早川書房、2008 

こちらは、ホークやヴィニイ・モリスなど裏社会に生きる人々を活写して、善悪のファジーなラインで、ヒューマニズムにふみとどまろうとする探偵や警官を描いて「大人とはなにか」を物語で教えてくれた。


この二人のペーパーバックが、nazunaが原書で読んだ最初のものである(写真)。これのおかげで、トールキンの『指輪物語』やノートンの『床下の小人たち』、R・アレグザンダーの『プリデイン物語」を原書で読めたのである。ミステリーが文学研究に導いてくれらのである。


また、早川書房の海外ミステリにもお世話いなることとなった。振り返れば30年以上のおつきあいであったな。また、nazunaのミステリ好きは、父からの遺産である。初めは父の本を後から読み、やがて親子二代それぞれに同じ本を買うはめになり、最後はnazunaの本を父が読むとなった。懐かしき足跡であるな。


お二人とともに、翻訳の四人のお方、さらには早川書房に感謝感謝である。

 親しき友のために

イメージ 1

讃題『噫、弘誓の強縁、多生にももうあいがたく、真実の浄信、億劫にも獲がたし。たまたま行信を獲ば、遠く宿縁を慶べ。」と(『教行信証』総序)』

ネットによって、single40さまのお祖母さまのご往生を知る御縁をいただき、しばしの御取次をいたします。ご讃題は親鸞さまの御文にて、真宗信心領解の姿をば、慶びとともに述べられたものであります。大きなお慈悲に目覚めた時に、自分を取り巻いていた全ての出来事、人生の多くの苦しみや悲しみすらもこの慶びのためにあったという目覚めを申されたのであります。


このお正月。門徒さんのおばあさまに、元旦会のご案内をしました。「『冬休み』ですから、皆がおばあさまの元へと集まられるでしょうから、孫さんを連れてお参り下さい」とお願いしましたら、「それがねえ。孫も大きくなりましてお受験ちゅうのをするそうで。習い事が多くて大変です。近頃は何かとぶっそうですから、娘のほうも息子の方もその送り迎えに追われまして、この正月里帰りは無理やというておりました」とおっしゃられました。どんなことですかとおうかがいしますと、ピアノやバレエに英会話、スイミング、習字、とあげられました。そして、いよいよの受験塾に入られたそうです。昨今はこれが常識だそうです。


ただ、心に残りましたのはそうおっしゃっているおばあさまが心なしかさみしそうであったことです。無理してあいたいといえないという事でしょうね。こういう事の背景には、最近の教育、いや社会全体に、「個性的であるべきだ」とか「強い個」を育てるというような風潮がございます。一人ひとりが自分の夢に向かっていっしょうけんめい努力し夢を実現させる、それが「人生」である、それをサポートするのが親だというお考えで、お子さんに熱心に習い事をさせられる。確かにそれも親心でしょう。


しかしこのお話の最後に、「孫は小さい時から喘息があったので、インフルエンザが流行してますし心配です」とおっしゃりさらに、「息子(44歳)は、ウチの御節の棒だらが好きでしたから贈ってやりますねん」と、台所の鍋を指して微笑まれたのが印象に残りました。


ああいくつになっても親は親やなあと思いました。私は長男でして、弟が生まれたときには入院中の母に代わって終始私をネンネコで負ぶい、あやして下さったのはおばあちゃんでした。そのとき、うとうとしながら見るとはなしに見ていた「夕日」の赤さが目を閉じますとありありと浮かびます。それと同時に祖母の背の大きさと温かさが甦ります。安心して眠っておりました。そうすると連綿と思い出が甦ります。お寺の旅行や最勝講の集いに本願寺さんや天王寺さんへのお参りに連れて行ってもらいました。


大人といっしょにいる、それだけで子どもは安心しながら活動する世界を広げられます。人間はネオテニーと申しまして「未熟児」でうまれてくるのです。ウマの赤ちゃんなどは生まれて数時間で自分の足で歩けますが、人間はそうはいきません。誰かに保護されないと死んでしまうわけです。だから、私はおばあちゃんに保護されていたなあと思います。


逃れ難きは無常なりです。「老・病・死」は遠慮会釈なく私たちを襲います。だから別れる日が参ります。私はその最後の日々の中でわずかですが祖母の世話をさせていただきました。その日々の中で、今寺務をしております後継の長女が、回らぬ口でお勤めするのを悦んで、祖母はひ孫にリンをたたかせていっしょにお勤めをしておりました。


祖母が往生して15年。今、「あなたの人生を共に生きる如来があるぞ」という阿弥陀様の行信を獲て念仏を悦ぶ長女の姿に、祖母の慈しみを感じます。と同時に、かの背中のぬくもりと膝の暖かさを想い涙がこぼれます。しかしそれは哀しみだけではなくこの上もない返しようにも返せない大きな恩徳をいただいた感激の涙でもあります。


葬儀は一人の人の遺体を葬る際の儀式です。それは別れの痛みの悼みの中から、一人ひとりの命のかけがえのなさととともに、その命に込められた仏さまの願いに気づかせて下さいます。この世で生きる私たちが「ああ、私の命にはこんな願いや思いがかけられてあったのだ」と気づくとき、死者はあの世のものではなくなります。今の私の命に存在するのです。これを浄土真宗では南無阿弥陀仏と申します。


このご縁を哀しみとともに我が命の豊かさへの目覚めのご縁とされますことを申しまして、親しき友へのお悔やみとさせていただきます。南無阿弥陀仏。

全1ページ

[1]

nazuna
nazuna
男性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1
2 3 4 5
6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28

最新のコメント最新のコメント

すべて表示

ブログバナー

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る
本文はここまでですこのページの先頭へ

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン

その他のキャンペーン

みんなの更新記事