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スウィートbonbon(壽光寺の内緒話)

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上半期ミステリー評

イメージ 1①「キング&クイーン」 柳広司 講談社 1680円

エスピオナージから一歩進んで、開かれた柳ワールド。抑え気味の叙述がnazunaのお気に入りの作家さんです。

どこかに傷のある人間が、それにこだわりつつどう生きるのかというところでのリアリティを女性SPを主人公にして、追求していく展開です。

上半期ナンバー1としておきます。


イメージ 2②「光媒の花」 集英社 1470円
トリックメイカ―から、叙述の妙へ。東野の「新参者」はうまい。うあまいから少々あざとい。それに比べて道尾の世界は、やや作り物めく。

けれどもフィクションである以上、それがちょうどいいのではないかという塩梅。

今回、ミニ書評を書くので検索してみたら、なんとこの作品、「山本周五郎賞」でした。



イメージ 3③「小暮写真館」 宮部みゆき 講談社 1995円

この人、思春期の男女を形象するのが達者ですね。やっぱり、読まされてしまいました。

直観ですが、「希求する人」を描きたいという作家さんではないでしょうか?絶望的な状況をシリアスに取り上げて作品世界にしながらも、その中である方向を希求する。人間の生きざまをそのように、とらえていきたいという地点で、作家されてるんじゃないかと。


 
イメージ 5
④「天才までの距離」 門井慶喜 文藝春秋社 1575円

北森鴻氏が往生されて、絵画ミステリーが???と思っていたら立派な後継者がいた。

ダークサイドを
剔抉する力のある作家さんではなかろうかと。今後の展開に期待します。

(昨日、最新作の「血統」を読了。自身が飲みこまれないよう人の暗く静かな心の淵を描いて頂ければと)
 
 


イメージ 4⑤ 「叫びと祈り」 梓崎優 東京創元社 1575円

最後は新人。といってもクオリティは高い。ミステリーのミステリーとしてきちんとしたトリックとそれにもたれない物語記述で、しかも新しい。ロックの中に讃美歌と言おうか、ポップアート展でダリ、のような。

これからの展開が楽しみ。でも、しざきさんは大変だと思う。できあがってるからねえ。このレベルで100編かければ泡坂さんの後継者だ!


その他、ここに入りませんでしたが、上半期豊作でした。伊坂幸太郎、東直己、堂場瞬一、ああそれから、5位に迷った「さよならドビュッシー」も。



七月の行事

イメージ 1
(淀川花火大会の月になりました)

今月の法語
一、人の心得のとほり申されけるに我が心はたゞ籠に水を入れ侯ふ様に、仏法の御座敷にては有りがたくも尊くも存じ侯ふが、やがてもとの心中になされ侯と申され候ふ所に、前々住上人仰せられ侯。その籠を水につけよ、我が身をば法にひてゝ置くべきよし仰せられ侯ふ由に侯、万事信なきによりて悪きなり。善知識のわろきと仰せらるるは信の無きことをくせごとゝ仰せられ侯ふ事に侯。」(御一代聞書)
 
夜間中学にお世話になって七年になる。その間、多くの人との出会い別れをくりかえしてきた。そんな中に現在、時間講師としてはたらかれるT先生がいらっしゃる。先生は八〇歳を超えられていて、まだ体育と陶芸を教えて下さる。「こうして授業をさせていただくさかいに、いつまでも若くいられるんかなあ」と微笑まれる。

世間では「生き甲斐」や「働き甲斐」といわれる。生きてるなあと実感し、充足されている今を感じることをそのように表現されてあるならいいのだが。今の時代ではなんとなく、自己満足させるものというように思われていないだろうか。

そこから反対に、「労働に見合う報酬がない」「毎日のくらしに楽しみがない」「自己のはたらきが正当に評価されない」などなどと愚痴が生まれ、「かいがない」と人生に向き合わないものを生み続けるように感じる。
 
いつまでもおれる人生ではなく、己の番が来た時には言葉は既に間に合わんことであるのに、老病死に眼をおおうてしらんぷり。そのままでは苦海に沈むぞと、御心配いただき願力不思議をもってこの私を「浄土に往生させて仏と成らせよう」という阿弥陀さまこそ、そんな我々に対して「かいがない」とおっしゃらねばならん。

けれども、阿弥陀さまはそんなことはおっしゃらない。かいがあるとかないとか、そんなことを問題にして、阿弥陀仏となられたのではないからである。
 
夜間の生徒さんは卒業されるとぐっと老けられる。在学中は、教員も生徒もともども今の命を「止まっている命」ではなく、「育っている命」といただける環境が、「夜間中学」であるからだ。

環境といったが、単にみんなが勉強しているから、そこに入れば自ずと勉強せざるをえないということではない。文字を学び知識を得て、自分という存在を社会的歴史的に解明していきつつ今の自分の問題や課題が自然に明らかになる。環境とはいかえれば「はたらきの場」である。

真理の前では誰しもが謙虚にならざるをえない。凍てつく北の大地に捨てられても、生きぬいてこられて今生徒として学んでいる、その人のに存在そのものを丸ごと受け入れ光を与えて輝かせていくはたらき。いや、反対に厳しく辛い経験であったから、その人に人としての尊厳が光輝く

蓮如さまのお言葉は、仏法のある環境に身をおけということではない。

私を私にしてくれるはたらきが仏法であるなら、弥陀仏の本願を知らされて依憑する(たのむ)ことそのものが、「水につけられたザル」ということである。自己を離れてどこか外に仏法というものはない。浄土真宗の信心とは「阿弥陀さまの本願力の中にある私」、逃げようのない大安心にひたされてある私に、目覚めるということである。


七月の行事
☆西成組連研   七月  十日(土)午後六時〜
                    本龍寺 ご讃嘆・山本法霖師
★定例法座      七月 十二日(月)午後二時〜 
                    正信偈 ご讃嘆・野村康治師 
★夜学             七月 十七日(土)午後五時〜 
                真宗宗歌・「葬儀を考える2」 住職
★聞法の会      七月二十四日(土)午後二時〜 
                 大無量壽経(分読) ご讃嘆・住職

                     阪堺線・塚西駅前 壽光寺

☆七月七日(水) 北御堂の「十二時間連続法話会」に出講します。
           お昼の12時 総会所にて「節談」一席します。


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