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スウィートbonbon(壽光寺の内緒話)

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トマト。安心したのか、お庭でちょんちょん遊んでいる。見ると、アオムシをもてあそんでおる。ジャンプまでして、遊んでいる。nazunaの声が低いので話しかけると、「うん?」という反応するが、逃げなくなった。
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さて、推敲である。9月26日に初めて語る「夢の浮橋」。初稿の台本はできている。菱川慧学師のものを因縁譚として再構成してみたもの。また、今回は比喩の部分で「づくしのセリ」をいれてみたが、もう1つ舌に乗らない。

ご讃題は悲歎述懐和讃で、仏願を昨日書いたように「お前をまともな人間にしてやりたい」と説くつもりである。また、真宗とは「まむね、真向きになる宗旨」という江戸期の能化・円満寺義教の言葉を復活させる。

さて。今何をしているかというと、まず「夢の浮橋」の史実確認である。さらに義教のあれこれ。そして引用者(つまりnazunaは孫引きになる)の安田得忍についてのあれこれを調べる。およそ二月以上、本を繰りネット検索しまた、図書を調べとしている。まず、因縁譚のあらすじを。

美濃大垣藩、富田采女正という大名と関白藤原有道卿の話で、富田が京都所司代のときに「天皇崩御」があり、葬儀を仕切ることとなった。天皇の葬儀は真言宗で、京都今熊野の泉湧寺にて、火葬・埋葬される。その泉湧寺に、天皇の輿を運んで行く、つまりソウレンの行列があるのだが、泉山(泉湧寺)に入るまでは、普通の御幸として行列し、今熊野川にかかる〈夢の浮橋〉を渡るとソウレンになる。つまり、この橋はシャバとあの世との結界部分になるわけで。そういう習慣があって、決してそそうがあてはならないと苦心しんたのに、当日お輿が橋をわたろうとすると、橋の柱が傾いた。で、輿は引き返すことととなった。つまり葬儀が中止になってしまった。
この失敗によって、富田は切腹と決まる。これを助けてやりたい関白は、一計を案じて彼の命を救う

さらに、この話のキーワードになる「和歌」が一首あって、「夢の世に 夢の浮橋 心して  かえらぬ御幸 しばしとどめん」とある。この歌の出挙を調べねばならん
し、作者も。

唯調査視点は、この話を手掛けた理由になるんであって
①救いが既定で、とどくのがあとという話の構造が、他力門にぴったり。
②同パターンの話は結構あるが筋立てがシンプルであるのでわかりいい。
③天皇制のバイアスのない(12、で述べた)伝統、すなわち「天皇家は仏教徒であった」という事実をさりげなく提示できること。
④さらには、現在でも中世から江戸期の天皇の墓域は泉湧寺であること、つまり戦後のメディアが彼岸やお盆を いかに神道風の魂・霊論に導こうと、現前として「成仏された天皇」がいらっしゃることを暗示できる。お彼岸向き。
⑤まあ、なによりもいい話である。
の5つ。これが判断基準になる。

まず大きな問題はこの話が、史実であるのか史実をふまえた説話であるのか、創作つまりであるのか、ということ。これがある程度かたまらないと、nauznaの語り口が定まらない。

で、調べている。まず美濃大垣藩は、富田ではなく戸田家である。かの三河の名家、戸田である。ところが京都所司代になった戸田は二名。7代目の戸田忠昌と28代の戸田忠寛。どちらも美濃大垣の戸田ではない。

戸田采女正氏定は、有名な「忠臣蔵」にでてくる。浅野長矩の母方の従弟である。

あわない。しかし所司代であるから切腹であるのだから、戸田姓の所司代にしぼってさらに調べる

7代目の忠昌のときは、霊元天皇。関白は鷹司房輔。葬儀はない。28代の忠寛のときは、光格天皇で九条尚実と鷹司輔平が関白。やはり葬儀はない。あらら、である。

でこんどは歌で調べる。現在、なくなっている「夢の浮橋」跡に歌碑がある。道円作として
ことはりや 夢の浮橋 心して 還らぬ御幸 志ばし止めむ」

ねえ!? 最初の五文字がちがう!それに道円師は近代の人ではなかったか。


調査して加わった情報に、「実際の夢の浮橋には、落橋(おちはし)という名もあり、天皇の輿が渡ると落ちてしまう橋である」という伝説があったそうである。まあ、今はこんなところをうろうろ。という現況なので、

①今のところは、戸田采女正と関白藤原有道でいく(つまりフィクション)。
②あくまでもこんなお話ですよ、という虚実のぎりぎりでいく(葬儀次第は事実)。
③ただ、落橋の伝説がどの史料(資料)で確認できるのかを、もう少しおいかける。
④安田得忍と円満寺義教について、別途作成しているの説教史録と覚書にまとめておく作業は続ける

まあ、こんな風にして、話す一週間前ぐらいまで、いろいろと詰めて見るわけで。一週間前からは、実際の語りの方にウェイトを置く。こちらは、10度ほどの語りを実際にして、言い回しやニュアンスが自分の体になじむように原稿に手を入れる。
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また、別途イメージがもてるように、写真や絵を沢山見たり古文書にあたる。江戸から明治のものでは、「長崎大学付属図書館」のデータベース、大坂に限定すると大阪市大のデータベース、国会図書館のデジタルアーカイブと府立・市立図書館のお世話になる。娘が大学生のときには、関大と龍大の史料・資料も、借り出してもらったが。まあ、多い時は史資料を10本以上読み込むことになる。

それでも、本番では微妙に変わるのであって、「噺にニン(人柄)が出る」といのうはホンマやなあと。で、こんな感じで気を許してくれるようになりました(笑)。

他の人は知らないが、こういった作業をして、史実、なかば史実、フィクションと判断してそれをふまえた語り口にしていくわけである。武藤師への報恩として、手の内は明かす方がいいので、書き留めておく。
追伸)
三業惑乱を調べていたら、お裁きにかかわられた幕府の役人が「戸田采女正」であった!! なるほどとうなづけたが、だとすればこの逸話(フィクションであっても)、200年前に成立していたとなりますねえ。





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