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スウィートbonbon(壽光寺の内緒話)

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事件の顛末と反響から、「ああ結局今までの手法では、部落問題の本質その解決方向について、無力であったのだなあ」というのが、nazunaの感想。
 
 
中でも、龍谷大学(わが宗門である)の客員教授である、宮武嶺こと徳岡宏一郎氏のブログには驚いた。
 
 
彼は、この問題を橋下氏が「橋下氏への人権侵害(もちろん当事者であるからそういう角度の発言になるのだが)」であるから怒っているという受け止めである。
 
 
つまり、橋下氏が問題にしなければ問題ないといことになる。
 
 
nazunaが記事にしたのは、橋下氏だけの問題ではなく、これが「部落差別」そのものであり、「部落差別」を温存し助長し再生産するものであるからである。
 
 
弁護士であるところの徳岡氏には、この視点がないらしい。
 
 
皆さんはこの表紙をみてどう思わるであろうか?また下の中吊り広告を見てどう思われるであろうか?
 
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週刊誌はお金を出したものが買って読むのだから厳密には読み手にも責任は生じる。しかし、広告は別である。買ってもらうために、全ての人にメッセージをおくるものである。
 
前述したようにnazunaが問題にしているのは、まず表紙のキャプション「橋下徹のDNAをさかのぼりその本性をあぶりだす」。そして中吊り広告の「橋下徹本人も知らない本性をあぶり出すため、血脈をたどる」である。
 
 
朝日側の謝罪と連載中止によって、当事者である橋下氏の「橋下徹大阪市長の公人としての取材を拒否する」という対抗策は撤回された。ノーサイドにしてやるということである。
 
 
しかし、問題は何も終わっていない。橋下氏もメディアの自浄作用はと現在も別問題として問うている。
 
「お前は知らんかったかもしれんが、興信所で調べたらあの娘は、部落の子や。結婚することはあいならん」こういった会話が日常的に疑問をもたれずに生産され、そして当事者の知らないところでバリアが張られてレッテルが貼られて、社交・交流を遮断されていく。
 
こういう習俗〈この場合は結婚〉の中で疑われもせずに、見えない壁があり、それが生まれ育った地域なのか或いは血統なのかも判別されぬまま、「アレだから」と指をだされて、「ああそう」と納得されていく。
 
こういう現象を生むものを「部落差別」という。
 
また、それはさまざまな記号に転嫁されて、「天皇・天台、公家・真言、大名・禅で武士・浄土、町人・日蓮、門徒それ以下」とも言われて、地域においては宗旨が浄土真宗であること自体が「部落」とされるのである。
 
 
こういったレッテルはりや偏見の形成を社会的・歴史的に分析して、私たちはいささか不本意であっても、キリスト教由来の「人権運動」「人権教育」として、展開してきた。
 
けれども、週刊朝日や佐野氏の謝罪コメントを見る限り、メディアにおける差別問題対応法のノウハウの範囲でしか理解されていない。
 
八尾・安中地区が、同和地区指定を受け国や自治体の施策対象地区であったのは事実であるから、鳥取ループさんが主張されるように、そのことを指摘しそのレベルの議論をするには「地区名」を書いても何の問題もない。いや書かなくては具体的な議論も問題提起も解決もできないから、あたりまえである。
 
施策としての同和事業や同和関連予算とその執行についての是非はそうであるべきであろう。
 
しかし、現在は国の施策は終了。今、「同和問題」はないのである。ところが、政治レベルのみならずで平気で「同和」を用語として使うものが、今回も沢山登場している。
 
 
また、解放同盟をはじめとする運動団体が、全ての「指定同和地区」にあるわけでなく、被差別部落が全て「地区指定」を受けたわけでもない。
 
 
1966年以降の地区指定を受けたところかどうか、運動団体の支部があるのかないのか、というのは、一つのフィルターであり、私たちは上記のような「差別で人が凝らされたり抑圧されたりしない社会」を目指しているのである。
 
 
その意味で、がっかりしているのである。
 
 
現在、小数点在で、地区指定も受けずさらには支部もないという「被差別部落」は全国に多数存在する。上原善広が著述する「路地」は存在するのである。
 
 
そして上記のような週刊朝日の在り様を生み出した、編集者・会社そして出資者によって、間違いなく名もなくまだ社会的抑圧とそれが内在化した自己抑圧のダブルバインドに苦しみ悩む「路地」の人間は、この国ではそれを当然の苦しみとしてお前の責任で生きろと、メッセージしたのである。差別を受けて生きるものに絶望をメッセージしたのだぞ。
 
 
この認識に基づいて、nazunaは怒りに絶えないのである。この問題は「不適当な表現」問題でもなく「地区名を表記した」問題でもないのである。
 
 
まさに差別そのものである。だからこそ、コメントを見る限り、週刊朝日も佐野眞一氏も、全く部落差別を認識できていないと言わざるを得ないのである。
 
 
ゆえに、ここからこそ、各メディアが検証に入るべきである。終わりではなく始まりでなければならない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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