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スウィートbonbon(壽光寺の内緒話)

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6月

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    キリン    

                  清水たみ子

       キリン キリン キリン

       キリンとおはなし したいけど

       とっても くびが いたくなるね!

       ちょっと ここまで おりてきて

 

       キリン キリン キリン

       キリンに てんきよほう たのみましょう

       そらに にしかぜ ふいている

        え! たぶん あしたも はれるって


赤い鳥」という雑誌が戦前にあった。鈴木三重吉が主宰して、童心を謡おうという主旨で、多くの文学者・詩人が結集した雑誌。「蜘蛛の糸(芥川龍之介)」や「ごん狐(新見南吉」などの名作童話に、「カナリヤ(西条八十)」や「からたちの花(北原白秋)」の童謡が、ここから生まれた。この運動が広がり多くの童謡詩人が生まれていく。野口雨情や金子みすゞもその一人。そして、清水たみ子は戦後も長く活動された作家であった。その童謡は中田喜直作曲で、歌われ続けている。

 天王寺動物園は、大阪の下町の子どもにとってのパラダイス。「動物園に連れてっちゃる」の大人の言葉に胸躍らせた。中でも背の高いキリンは人気者。雲の上にあるかとも思える、その頭は、幼い子どもには見えない。長い脚が目の前にあるだけだ。だから、大人にちちくましてもらって見あげて初めて、ああ確かに頭はある、とわかるのだ。

 すると、人懐っこいキリンさんは、ぐっと頭を下げてきて、べろっと舌で顔をねぶるのである。それは、ちょっと怖くて、でもうれしくて。

 はるか空の彼方にあるような、長いマツゲの美しい眼差しが、すーっと自分の前にくる喜び。ああそうか。だから南無阿弥陀仏がうれしいのだと、あらためて如来のお心を知らされることである。


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