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赤い木の実 竹久夢二 雪のふる日に小兎は あかい木の実がたべたさに 親のねたまに山をいで 城の門まできはきたが あかい木の実はみえもせず 路はわからず日はくれる ながい廊下の窓のした なにやら赤いものがある そつとしのむできてみれば 二の姫君のかんざしの 珊瑚の珠のはづかしく たべてよいやらわるいやら 兎はかなしくなりました。
ナンテンの実。お寺の庭でも、夢二のいうようにまるで宝石のように輝きます。ナンテンは、葉も実も薬になります。彩だけではなく実用的でもあるのですね。「南天」と漢字で書くと、噺家の「桂南天(初代)」が思いだされます。本堂での落語会や、子どもたち相手の影絵芝居に紙切、余興の踊り。多芸博識の人でしたが、千本通りに引っ越されて壽光寺との縁が薄れました。人間国宝の桂米朝師がその晩年のお世話をやかれて、昭和四十七(一九七二)年の葬儀には、アチャコさんやら著名の芸人さんが集合して、にぎにぎしく玉出の光福寺で行われました。 それから、四〇年すぎて、住職は高座で、「落語」のルーツである「節談説教」を本分としていそしんでいます。これもまた不思議の御縁、「遠く宿縁を慶べ」といただくことであります。南無阿弥陀仏。
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