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さて、ももいろクローバー&Zの初期の代表曲は、今も繰り返し演ぜられる 2010年5月発売の『行くぜっ!怪盗少女』である。
作家は「ヒャダイン」こと前山田健一。インディーズ・デビューの『ももいろパンチ』から、和のテイストがあったが、ここで、作曲形式に能楽や説教等、伝統芸能の基本構造である三段→五段法が、ふまえられている。京大生活で京都文化にインスパイアされたのだろうか?
変調をくりかえしながら、前奏(ラップ入り)→1サビ→間奏1(ラップ入り)→2サビ→間奏2→3サビ(エビぞりjump)→後奏、と曲は展開する。テーマ「笑顔で歌い踊りあなたのハートを虜にする私たち」という、単なる自己紹介曲であるのだが、そこに、、これも練習課程を記録されたVTRで見る限り無意識なのであろうが、振付の石川ゆみが「この子たちになんかできることを」とつけて、間奏2では、メンバーの側転やピルエットやうまとびが行われる。
曲調は伝統的で、そこにアスレチックが入る。歌とフリとアスレチックとラップが渾然一体となった様は、女性アイドルとしてはなかった光景であった。女性性たっぷりの衣装でありながら、演っていることはプロレスのソバットを入れたスポーツ?
バク天を入れた少年隊。ローラースケートを使った光GENJI。ジャニーズが冒険した、新しさ。じわじわ浸透して、この曲は数年かかってゴールドディスク認定を受けたのである。
しかし、彼女たちのおそるべきはその身体性で、この曲のみならず、2010年以降、「ピンキージョーンズ」「ココ☆ナツ」「Chai Maxx」「Z伝説」等、激しくかつ格闘技テイストのダンスパフォーマンスを連発していく。
ライブではこれらを3曲4曲5曲とぶっつづけに演じる。圧倒的なパーフォーマンスである。
日本サッカーがそのスキルと敏捷性を世界に誇りながら、頭打ちであるのは、1にも2にもこの「身体性ー強い体幹と疲労しない筋肉」が劣っているからである。
15歳前後で身長150cm前後の時代から、平均21.2歳で、身長も伸びたた現在は、激しさから優雅さや美しさへとパフォーマンスは変化しつつあるが、それでも女性アイドルとしては異質である。
そしてここに、サポーター、モノノフの存在が加わる。
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