世界が私を愛してくれるので
谷川俊太郎
世界が私を愛してくれるので
(むごい仕方でまた時に やさしい仕方で)
私はいつまでも孤りでいられる
私に始めてひとりのひとが 与えられた時にも
私はただ世界の物音ばかりを 聴いていた
私には単純な悲しみと喜びだけが 明らかだ
私はいつも世界のものだから
空に樹にひとに 私は自らを投げかける
やがて世界の豊かさそのものとなるために ……
私はひとを呼ぶ すると世界がふり向く
そして私がいなくなる
縁起の法と因果の法によって、おシャカさまは「真の自己」を、
世界の中に見事に発見された。これを「さとり」という。
詩人が直観しているようにそれは、完全なる孤独であると同時に
存在全て(これを「世界」と表現する)と関連し与えられ、満たさ
れていき流れとして注ぎ込まれる。残念ながら、おシャカさまや詩
人のようにそれを悟り、或いは直観することは、比べたがりの私ど
もには、なかなか難しい。
見えるモノや知りうるモノばかりをたよりにして、全てをはかり
それが人生だと思い込んでいるから。どの学校を卒業したか。誰と
知り合いか。仕事は何か。顔やらスタイルがいいか。芸能に秀でス
ポーツが上手か。金があるか。地位があるか。挙句の果てには、親
が誰か先祖は誰かということで自分を飾りだす。おまけに、それで
他までをはかりランクづけして自己満足する。
比べたおしても、最後まで「本当の私」はわからない。分からず
じまいの愚かな私なればこそ、「ナモアミダブツ」と呼んで称えて聞
かしめて。他人の痛み哀しみを己がことといただいてそれを超えて
いける道へと、目覚めせしむるのがお念仏。如来は私に豊かで嬉し
い人生を育くんで下さるのです。
今月の行事
○常例法座 12日(月) 午後2時〜 安方哲爾師(貝塚・正満寺)
○秋の遠足 25日(日)朝9時〜午後3時 貝塚・願泉寺報恩講参拝(詳細別紙)
○お朝事 午前7時半〜 3日・10日・17日・24日
★住職出講
3日(祝) 大圓寺報恩講(堺市美原区) 午後2時・7時
10日(土) 正覚寺報恩講(奈良県広陵町)午後3時・7時
18日(日) 源正寺(伊丹市荻野)若婦人会 午前10時(一座)
浄願寺門徒報恩講(旭区今市) 午後2時