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スウィートbonbon(壽光寺の内緒話)

書庫学びの家

夜間中学校での授業風景やこまごまとした生徒さんとのやりとりを
中心に記録していきます。
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今年はどうよ

新年度です。暫定時間割が終って、正式時間割になりました。

今年度は完璧、理数系の先生です。理科と数学で3クラス6時間です。教材研究と作成の時間配分がしばらく必要です。後は、技術でCPですがこれは補佐でインストラクターに徹せられるので気分は楽です。


今日は、2組さんの数学。繰り上がりのある+算と引き算をブラックボックスを使って遊びながらやる。
ブラックボックスとはそこに変数が隠れている箱です。

例えば、5→□→10 とすると□は+5か×2ですね。で、7→□→12、9→□→14、と3つならべると、箱の中身は+5だとわかる。こういうやつ。

それから、11−4−5というような2回計算の式を解きました。オモニが「ややこしなあ」というので、
「なんで。僕ら子どものとき小遣い10円やったで。それで5円の三角ジュースとか2まい1円のたこせんとか1本1円の吸うゼリーとかを、毎日頭つこてかわんならん。ぜったいやってたはずやで」「第一、今でもスーパーで1つしか買い物せんちゅうなことないやろが」とつっこむと、Hさん。
「いやあ、私何も考えんとぱぱっと買うで」というので「そんな買い方したらレジで、あちゃあお金たらんてなるで」と言うと大笑いになった。

Yさんは「うちは電卓もっていってたたいてるねん」「まあ、それもちゃっかりしとるねえ」とまた大笑い。

おまけで今日は、新しい韓国朝鮮文化の授業の講師を紹介するのに、K先生(ソンセンニ)に会えたので、いい日でした。

さてさて、今年はどんな授業をいっしょに作れるか楽しみです。

卒業式!

昨日は、夜間の卒業式でした。昼と同様に市長さんや教育委員会などの来賓がこられて、証書が授与されました。50代から70代の生徒さん。夜間にめぐり合い、「元気」と「生きがい」を取り戻されたことを、語られての卒業でした…。

もちろん、在校生からの一言あり、蛍の光あり、普通の卒業式と同じです。でも、でも。贈る職員の心は複雑でした。「おめでとう」「また遊びにきてください」といいつつ、本音はちがう。

今から十数年前、夜間中学の存在を当時の文部省が認知したのはよかったのであるが、財政問題とからんで「9年」で卒業という制度ができてしまったのです。

かつては、失われた「義務教育」を保障するための教育、ということを全面に掲げて、習得年限などはもたなかった。では9年という根拠はどこにあるのであろう?

実際、戦争によって、義務教育を受けられなかった層は、現在、68歳〜77歳である。その人たちが小学校・中学校の学びを取り戻すには、普通で9年である。しかし、夜間は一日4時間が最高である。したがって、中学校課程でいえば年間に3分の2しか履修できない。この分だけで5年かかる。しかしそれは、ノーミソも身体も心もやわらかい10代の子どもを前提とした期間設定である。

40代以上、60代という年齢を考慮したときに、中学校分だけで9年ということである。ならば、小学校の6年分はどうするのか。単純計算で8年かかりますよ。

nazunaが思うには、年限を設けるのならば、9+8で17年というのが修業期間でしょう。9年目を超えたら卒業でき最長17年在学できる、として「卒業認定」権は校長にある、これでいい。


もっともっと仲間と学びたいという生徒さんに、素直に卒業おめでとうとは言えなかった昨日でした。

果物の花と実

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生徒さんの語彙を増やしつつ実物と対応させる。エアポケットになるのは、日常では「花や実」を見る機会の少ないもの。

果物の花を見ることはあまりない。で、実際の果物をいただきつつ学習する。

いちご。これは案外わかる。りんご。実空ひばりの「りんごぉ〜おの、花びらがぁ〜」で生徒さんもああとうなづく。ところが案外、花を知らないんです。皆さんはどうですか?

「みかんの花がさあいている〜」と歌えても、みかんの花そのものを知らない。では、柿は? 

パイナップルの花なんていかが?

ねえ。全ての植物は花が咲いてのち、実ができる。当たり前の真実なのに、私たちが花を知らないのでなかったことになる。人間の認知ということの問題が無意識のうちに、えぐりだされ修正されていきます。

で、みんなで食べる! ええ。りんごもなしもいちごもみかんもかきもキュウイもパイナップルも。

だって、生まれて初めて名前を書いてそして食べるで完了でしょ。身体で名前は覚えるものです。

(写真は、パイン、みかん、なし)

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ほぼ、半年振りにふりかえる。今年の理科。

後半はずっと、仮説実験授業研究会の「花と実」を授業している。

1,2組さんは、日本語の読み書きの習得が主たる課題のクラス。そこでの理科は、何を課題とするべきなのだろうか?

「あなたは、あさがおの たねをまいて そだてたことが ありますか?また、あさがおの たね(み)の なっているのを 見たことが ありますか?」
とはじまります。

戦後、義務教育を普通に受けた人なら、ぴんときますね。小学校1年生。理科の始まりは、「アサガオの観察」でした。これだけは、今も変わっていないんです。植木鉢にタネを植え、水やりをする。自分で育てさせる教育ですね。半年をかけて「タネ」をとるところまでクラス単位で続ける。

よっぽどの無精者か、反逆児でないかぎり一通りの経験ができる。


うちの生徒さんは、どうでしょうか? 1,2組7名のうち育てた経験のある人は3名でした。それも、最近になってで子ども時代は0です。


アサガオの栽培は、江戸期に大流行する。品種改良や育て方のノウハウも蓄積されて、とてもポピュラーです。しかし品種としては、ヒルガオが代表。さらに、タネで増やすかどうかも、栽培種となると微妙です。

そういった文化背景も興味深いですが、とりあえず「皆が経験していることで未経験なことを、経験してもらう」ことが大事。夜間なので栽培はイメージでということで、サイトから探してプロジェクターで栽培の様子を見ていただきました。さらに、いろいろなアサガオの花も見てもらいます。

ここらあたりは、仮説実験授業における「授業書」どおりの授業運営とはいかない、夜間のとくせいです。長い文章はダメですし。

この最初の問題で花から実という時間順を意識してもらうことが大事なのです。そういう点を意識しながらゆったりと、いろいろな経験談を話していただく時間もとる。

「花が咲いてるのは知らん。」
「なんで。」
「朝のうちに咲くから、仕事にいって見てないことも多いやろうね」
「なるほど」

実は花が落ちたあとにできるんですよと、映像で確認する。「こんな形してるん?」「へえ」
オモニは草花好きなので詳しい。「このタネを煎じて薬にするん」「ほんと!?」

調べてみますと、牽牛子(けんごし)といって、今でも利尿剤や下剤に使用するそうです。すごいねえ。
授業だから皆で共有できる智恵。

それを文字化する。あるいは文字を通して確認し確かな智恵は已にあることを共有できればいい。「科学的認識は社会的認識である」という板倉先生の教えの一面でもありましょう。

夜間中学での「理科」

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今年度、受け持っているクラスはひらがなの文章を読むのもままならないので、いわゆる中学の理科の授業のように「教科書、○○ページを開けて」とはいかないし、出来ない。

また夜ということと、備品倉庫などが充分でないので、単元構成に工夫が必要。私は写真をいっぱい使ったり「ひらがな・カタカナ」習得につながることを考えて、生物学で単元構成をしている。


で、「生物と種」というプランで、キャベツとその交配種であるブロッコリーやカリフラワーを扱った。

原産地でのキャベツは葉もまっすぐであったが、その葉を巻き込むことで葉をおいしく大量にいただけるように品種改良したのが今のキャベツ。さらに、芽の部分をいただく芽キャベツもある。


そして。ブロッコリーやカリフラワーは「花」を食べるのである。カリフラワーは味わいと色をキープするために花を日光にあてないように包んでしまい育てる。ブロッコリーは、なんと日本で再度品種改良されて現在の花の大きい種になった。

つまり、これらは同種であるのでかけあわせると新しい子どもができる。別種だと子どもはできない。

で、KIRIYONさんが見つけた「連山」が生まれたのである。昨年授業したときは、生徒さんが「先生、それどっかで売ってる?」「いや。まだ市場では見た事ないなあ」というやいrとりであったが、市場に出ているとは………(絶句)。

nazuna
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