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国民体育大会のロードレースは毎年、1番最初に行われます。本年は岡山県美作市を発着点とする147キロのレースが10月23日に行われました。
当初の予想を裏切り、肌寒い天候のなか、前々日に岡山入りしたロードレース参加の成年2名少年1名の北海道選手団は、コースの下見を念入りに行い本番に備えました。コースは車のサーキットコース3.7キロを5周回したのち、60キロの大周回を2周しも一度サ−キットを1周してゴールするというもので、ほぼ平坦なコースでした。勝負どころといえる登りは2箇所。補給所になっている400メートル程ののぼりと、最後サーキットに向けてガツンと上がる1キロの登りで、逃げるには難しいコースという印象でした。
本来、私は登りが得意なので、もっと長い登りがあると助かったのですが、自分のレースをやるしかないと覚悟を決めてレースに臨みました。
各都道府県を代表する選手85名は午前9時に路面がウェットなコンディションの中、予定通りにスタートしました。北海道は毎年ゼッケンは1.2番で、相棒のタケゾーが1番ゼッケンをしょってスタートしました。
サーキットの路面は思った以上に滑る状態で、2周目には落車も発生。みな慎重に走っているように見えました。私も身体がまだ温まっていないこともあり、大逃げがいきなり発生しないように気をつけながら走りました。
この時点で発生した逃げは強力で差はあっという間に2分近くになりましたが、最後まで逃げるのは至難の業といえました。
とにかく、アタックがかかっては休むの連続で10人以上の逃げを皆が警戒しているのがわかりました。
要注意選手に対するチェックも厳しく、特に鹿屋の三瀧選手、BSの荒城選手が動くと一斉に前の方ではダンシングが始まり、かわいそうなくらいでした。。
レースは1周目の大周回が終わったところで逃げていた7選手を吸収し振り出しに戻りました。私は当初滑る路面にてこずりいまひとつ集中できない状態が続き、さらに蛇行する選手にビビらされたりと走りづらい思いをしていました。
天候が回復してきたことも手伝って本来の調子を取り戻したのは2周目も3分の1を過ぎた辺りで、調度アタック合戦がひと段落したあたりでした。おそらく100キロ地点くらいだったと記憶しているのですが、相棒のタケゾーが4人ほどで集団を抜け出していくのが見えました。
これは決まる。確信の下、一気に飛び出し前に追いつきました。追随してきた選手も含めて逃げのパックは7名。調度よい人数です。満開でのローテーションがはじまり、大集団とは30秒程度の差まで広がりました。
しかし、程なくパックからは2名が脱落し、差も広がらない状態が続きました。選手は三瀧、松村、菊池、タケゾー、私で、三瀧選手はツールでも活躍していた選手でしたし、松村選手はインカレのチャンピオンになった選手でかなり強力に牽引してくれました。
松村選手が特に力強く引いてくれるのですが、集団との差は最大でも45秒と苦しい展開・・・。。
北海道は2人とも逃げに加わってしまったのでとにかく行くしかありませんでした。
後続との差は徐々に狭まり、ラスト15キロをきった辺りでは既に視界に入っている状態でした。私はあくまで勝負にこだわっていたため、少しづつ足をためて、松村選手との勝負に備えていました。
これが災いした面もあったと思いますが差は詰まり続け、業を煮やした松村選手が遂に補給所の登りでアタック。三瀧選手が着いていきましたが、私はここでは反応しませんでした。
後続はすぐ後ろに迫っていたので逃げ切れないとの判断でした。程なく前方で遅れ始めた三瀧選手を吸収しタケゾーと3人ペースで走っていると後続が余裕しゃくしゃくといった感じで追いついてきました。
僕ら以外の選手は相当足が溜まっている感じでした。
完全に動き損した形でしたが、勝負の登りは短く、脚もまだ一杯にはなっていない印象だったので前の方で走り続け勝負どころに備えました。勝負を諦めるには早すぎます。
しかし、逃げた反動でどうにも集中力が保てず、最後の登りの頂上付近で中切れが発生したこともあって万事休す・・。私のレースは終わりました。
20人ほどの先頭パックは手を伸ばせば届きそうな所を走っていますが、私は既に一杯で第二パックからも切れそうになる始末。。
サーキットに入り、少し回復したのでラスト1キロでアタック。少しでも上位を目指して踏みましたが、ゴール50メートル手前で追いつかれて4人に抜かれ、25位という成績で終わりました。
レースに参加し、勝負に最後までこだわって走りましたが、甘い判断だったといわざるを得ない最悪の結末でした。今回のコースでは最後スプリント勝負になるのは非常に濃厚でした。集団でひたすら足をためた選手に有利な上に、私たちの逃げがそれをさらに助けた展開にしてしまったことも悔やまれます。。
勝負にこだわらず、満開で逃げを牽引していたら・・。
レースは最後スプリント勝負となり、BSアンカーで活躍する井上選手が勝ちました。。
レースは水もの。勝負に最後までこだわった走りをし自分のレースが出来たことに私としては満足していますが、監督からのオーダーが最低入賞だったことを考えると複雑な思いです。。
北海道 成年ロード 25位 林 裕也
49位 馬場 武蔵
少年ロード 35位 熊坂 和也
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