今回 奇跡的にみつかりましたロビーの原型と完成品 インスト これの発掘に時間がかかりました
いささか手前味噌な記事になってしまいますが 恐れ多くも小田雅弘さんのガレージキット誕生物語に
紹介された拙作ロビーにまつわること その時代のこと自分が啓蒙された周囲の状況などを記憶を再確認する意味でも
手元に残っている資料であの熱かった時代をおぼろげな記憶で追体験させていただきたいと思います
もっと早く書きたかったのですが資料を探すのに手間取ってしまいました 自分の懐古録といったところです
まずは78年8月に創刊されたスターログ これを外すわけにはいかないでしょう
スターウォーズをメインにしながらも古典的なSFの名作 アート サブカルチャーを中心にした
構成はSFファンを惹きつける魅力充分でした そこから発信される情報はまさにじぶんが望んでいたものでした
また それより少し前から出ていた朝日ソノラマのファンタスティックコレクション
ゴジラなどは常に持ち歩いてボロボロにすりきれるまで読んだものです
78年といえばヤマトショックが「さらば」公開でピークに達しておましたがそれ以降ヤマト熱が次第に小さくなるのと反比例に
特撮熱が大きくなっていきました
写真や実物は残ってはいないのですがその頃にはバルサを削ってシリコンシーラントを表面に塗って
ゴジラの上半身なんかを作っていました そんななかから比較的表情を出しやすいモスゴジ
写真屋角度によって表情が違って見えるキンゴジの造形の難しさを肌で感じたりしてました
そんな頃に出会ったジャイアントインパクトがホビージャパン79年8月号の山野純治さんのロビーの記事
だったのです 今もむかしも自分にとって最高のSF映画 「禁断の惑星」 そこに登場するロボット ロビーは
立体物として最高のアイテムであり幼少のころからロビータイプのブリキロボットはいくつも
買ってもらいましたが山野さんのロビーは自分の頭の中の映画のロビーそのものでした
もちろん「禁断の惑星」は素晴らしい自分の中でオールタイムベストなSF映画なのですが
自分とロビーのファーストコンタクトは禁断の惑星ではなくその翌年に
制作された「宇宙への冒険」で もちろんリアルタイムではなく後年TV深夜の名画劇場枠でかかっていたのを
観たのですが 未来から来たロボットロビーが主人公の少年のために未来のテクノロジーで様々な発明品を
作ってやり少年との友情を描いたそれはまさ某猫型ロボットの元祖 のちの宇宙家族ロビンソンの
フライデーにも影響をあたえてますね
そんな山野さんのロビーがもう欲しくて欲しくて ホビージャパンには抽選で3名にプレゼント
と書いてあったので 10通くらい応募しましたが当たらず もうこれは自作するしかない とばかりに
山野さんの記事とにらめっこしながらプラ板を中心に作り始めました 頭で考えるより
手を動かす方が早かった 全く若い時っていうのはいいものです シリコンに関しては
それ以前のホビージャパンのスターウォーズ特集の時にストームトルーパーを作ったかたが
頭部をシリコンで型どりされていて 自分はてっきりバスコークなどに代表されるシリコンシーラント
お風呂場などの防水充填材のことだとおもっておりました ちょうどゴジラの自作フィギアなどの
表面に使っていたこともあり またそれをつかって型をとり エポキシを使い自作フィギアの頭部などの
かんたんな複製などはしておりました
当時はまだ東急ハンズもなく(あったのかな?でも知りませんでした) 造形材料は
銀座の伊東屋で調達していました 当時の伊東屋は模型飛行機や帆船模型に力をいれていて
また旋盤などの各種工具も充実しており造形材料も各種そろっていました
伊東屋の店員さんに山野氏の記事を見せて相談したところ型取り用のシリコンと不飽和ポリエステル樹脂
を紹介されました 試行錯誤はあったものの手応えは良くはじめてキットらしきものができたときには
有頂天になったものです それからしばらくして伊東屋で樹脂メーカーが新しい商品 ということで
無発泡ウレタン(要するに今のプラキャスト)の実演とテスト販売をしていました
ポリエステル樹脂に比べて表面のベタつきもなく カンロ飴のような成形品にくらべて
無発泡ウレタンのそれはまさにプラスチック(スチロール樹脂)のような質感 これを使わない手は
ないとばかりに自分のキットは無発泡ウレタン製になりました 小田さんのガレージキット誕生で紹介されたものも
このときのものです 自分的に有頂天になってましたがしばらく後に実際に山野氏の
ロビーをじかに拝見して そのあまりの精度の違い 出来の違い センスの違いに自分の未熟さを
思い知らされたものでした 山野純治さんといえば当時タミヤの人形改造コンテストで金賞を受賞されている
名人中の名人で金賞受賞作品の三遊亭円笑は笹塚のえんどうに展示してありそれなどをつぶさに
拝見するにあたり自分などとてもとても 足元にも及ばない超絶スカルプターだったのでした
ロビーのガレージキットはその後小田さんの本にも紹介されている石田龍太郎さん1/17.5の名作キット
そしてアクアポリスのメタルキットが決定版といったところでした
アクアポリスのロビーとフライデー
つづく・・・