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飛も落ち、辺りは暗くなった夕方、仕事で車を走らせていた。
側道から通りに出ようとしたところ、通りから速度を出した若い女性が運転する車が右折をしてきた。
道の左に車を寄せ、通り過ぎた後に通りを左折しようとしたところ、ガクンと車が傾いた。
左後ろのタイヤが脱輪してしまった。ありゃ!
アクセルを吹かすが、なかなか上がることができない。
タイヤがスピンする音を聞いて、近くに住む60代の男性が様子を見に来た。
二人で後ろを押して、上げようとするが、上がらない。
すると、帰宅途中と思われる30代くらいの男性が「大丈夫ですか」と声をかけてくれた。
ひとり増えて三人で押しても上がらない。
荷台には、たくさんの荷物を乗せていたため、一旦、荷物を降ろし軽くする作戦に出た。
そこに通りがかった高校生も参加してくれ、私が運転席に行き「せーのっ」の掛け声とともにアクセルを
踏む。
車は側溝から上がることができた。
手伝っていただいた方々に丁重にお礼をいい、高校生に学校と名前を尋ねたのだが、答えずに颯爽と行っ
てしまった。
30代の会社員もすっと行ってしまった。彼が向かった先へ走って追いかけたが、そこにはもう姿がなかった。
困っているところにすぐに温かい手を差し伸べてくれたことに心より感謝を申し上げる。
ありがとうございました。
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