|
数々、大治町の信仰を紹介してきたが、今回は、禁忌について紹介したい。
■落ちている櫛を拾うと、良くない(中島)
高校時代に、友人から櫛をもらったと、親に言ったら叱られた。
櫛は、9(苦)4(死)と表現され、苦と死をもらうことは良くない、ということのようだ。
従って、落ちている櫛も、これと同様であると考えられる。
■ご飯をこぼすと、目がつぶれる(八ツ屋)
ご飯だけでなく、食事を残すと、目がつぶれるとよく言われ、今でも米粒は、ひとつも残さずに食べきる
ようにしている。
貴重なお米を大切に食べることへの戒めであろう。
■食べてすぐ寝ると、牛になる(八ツ屋)
よくしてしまうが、肝臓には良いと聞いたことがある。
しかし、食事をした後に、すぐ、横になったり、眠ったりするのは、行儀が悪いので、 そのことをいま
しめた言葉であろう。
●夜、爪を切ると親の死に目にあえない(八ツ屋・中島・西條)
昔の夜は、暖炉の火が明かりだったため、手元が暗く、深爪などケガの可能性が高いことが大きな理由
か。他には、切った爪が飛んで、踏むと痛いという説。
ただ、勘違いしていたのは、親の死ぬ場面に立ち会えないのではなく、自分が親よりも早く死んでしまう
ためが本当の説らしい。
夜に爪を切ることは「夜爪(よづめ)」と言い、「世詰め(よづめ)」と語呂が同じで、短命という意味と重
なり忌み嫌われた。ことからきているようだ。
今日、出した4つの信仰は、私が小さいときにも言われた言葉である。
それなりにつじつまが合う日本の信仰。
書いてみて、これから気をつけたい信仰である。
|