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304人を超える死者・行方不明者を出した韓国の旅客船・セウォル号の沈没事故から、1年を迎えた。
あの事故は世界に衝撃と深い悲しみを与えた。
未だ行方不明者が存在しており、遺族の心は引き裂かれたままだ。
いの一番に逃げ出した船長、経済至上主義の中、異常なる過積載の状況のままの航海。
そしてなにより、必死に逃げようと椅子で窓を叩いたり、傾く船室の中での高校生の映像など、数々の映
像が残され、胸が締め付けられる思いだ。
朴槿恵(パク・クネ)大統領は、現場近くの港を訪問したが、反発を強める遺族らと会うことができなかっ
たとのこと。
未だ、政府へのしこりは消えていない。
技術的にはサルベージが可能とされているが、なかなか進んでいない状況だ。
朴槿恵大統領は船の引き揚げも、「早期に乗り出す」と述べるにとどまり、結論は出さなかった。
韓国人の体質など、批判が出ているが、檀園(タンウォン)高校教師の故チョン・スヨン氏など、生徒たち
を救助して犠牲になった人も存在する。
韓国・高麗(コリョ)大学は、この故チョン・スヨン氏を称える「チョン・スヨン奨学金」寄付式を行
なっている。
中央日報の世論調査では、国民の85.8%は今後セウォル号事故のような大型事故が再び起きる可能性があ
ると答えており、住民の不安を取り除くための施策が不可欠である。
犠牲になられた方々に追悼の意を表する次第である。
日本も含め、大きな事故がないよう祈るばかりである。
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