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マル激トーク・オン・ディマンド 第445回(2009年10月17日)
「物言う知事」はなぜ抹殺されたのか
ゲスト:佐藤栄佐久氏(前福島県知事)
佐藤栄佐久氏はクリーンさを売りものに福島県知事を5期も務めた名物知事だった。しかし、それと同時に佐藤氏は、国が推進する原子力発電のプルサーマル計画に反対し事実上これを止めてみたり、地方主権を主張してことごとく中央政府に反旗を翻すなど、中央政界や電力、ゼネコンなどの有力企業にとっては、まったくもって邪魔な存在だった。
その佐藤知事に収賄疑惑が浮上し、5期目の任期半ばで辞職に追い込まれた後、逮捕・起訴された。ダム工事発注をめぐる収賄罪だった。知事は無罪を主張したが、一審は執行猶予付きの有罪判決だった。そして、その控訴審判決が14日、東京高裁で下された。
今回は一審からやや減刑されたが、依然として懲役2年、執行猶予4年の有罪判決だった。主要メディアもほぼ例外なく「前福島県知事、二審も有罪」の見出しでこのニュースを報じていたので、最近は知事の不祥事が頻発していたこともあり、必ずしも世間の耳目を引く大きなニュースとはならなかったかもしれない。
しかし、この判決の中身を詳細に見た時に、その内容の異常さに驚かされる人は多いはずだ。判決文からは「無形の賄賂」や「換金の利益」などの驚くような言葉が次々飛び出してくるからだ。判決文は、佐藤前知事が一体何の罪で有罪になったのかが、全くわからないような内容になっているのだ。
もっとも驚かされるのは、二審では一審で佐藤前知事が弟の土地取引を通じて得ていたと認定されていた賄賂の存在が否定されたにもかかわらず、「無形の賄賂」があったとして、裁判所が有罪判決に踏み切ったことだ。
元々その賄賂の根拠というのは、佐藤氏の弟が経営する会社が水谷建設に土地を売却した際、その売却額が市価よりも1割ほど高かったので、その差額が佐藤氏に対する賄賂に当たるというものだった。ところが、その建設会社はその後更に高い値段で土地を売却していることがわかり、「市価より高い値段による賄賂」の大前提が崩れてしまったのだ。
そこで検察は「換金の利益」つまり、仮に正当な値段であったとしても、土地を買い取ってあげたことが「無形の賄賂」の供与にあたると主張し、裁判所もそれを認めた。つまり、取引が正当な価格でなされていたとしても、土地取引そのものが賄賂にあたると認定されたわけだ。
「セミの抜け殻のような判決」。二審判決についてそう話す佐藤氏は、そもそも事件そのものが検察によってでっち上げられた作り話だと主張し、一審から徹底して無罪を争ってきた。
他にもこの事件は、そもそもこのダム事業が一般競争入札案件であるにもかかわらず、佐藤氏の「天の声」を認定していたり、弟の土地取引から得た利益を佐藤氏自身が受け取ったわけではないことを認定しながら、佐藤氏を収賄で有罪としているなど、不可解な点は多い。
にもかかわらず、「換金の利益」だの「無形の賄賂」だのといった不可思議な論理まで弄して裁判所が佐藤氏を二審でも佐藤氏を有罪としなければならなかった最大の理由は、佐藤氏自身が取り調べ段階で、自白調書に署名をしていることだったにちがいない。
今回宮台氏のピンチヒッターとしてマル激の司会初登場となった元検事で名城大学教授の郷原信郎氏は、「佐藤氏のような高い地位にあった方が、罪を認めていることの意味はとても重い。自白があるなかで裁判所が無罪を言い渡すことがどれほど難しいか」と、とかく自白偏重主義が指摘される日本の司法の問題点を強調する。
しかし、佐藤氏はこの点については、苛酷な取り調べによって自白に追い込まれたのではなく、自分を応援してきてくれた人達が検察の厳しい取り調べに苦しめられていることを知り、それをやめさせるために自白調書にサインをしたと言う。また、早い段階で自白をしたおかげで、真実を求めて戦う気力を残したまま、拘置所から出てくることができたと、自白調書に署名をしたこと自体は悔やんでいないと言い切る。
汚職事件の佐藤・前福島県知事、PJニュースと単独インタビュー 『耐雪凌霜』を胸に
2009年12月29日07時31分 / 提供:PJニュース
自宅で会見に応じる佐藤栄佐久氏(撮影:高橋 健太郎、12月4日)
【PJニュース 2009年12月29日】福島県発注のダム建設工事をめぐる汚職事件で、収賄罪に問われた前福島県知事の佐藤栄佐久氏がこのほど、PJニュースとの単独インタビューに応じ、事件について語った。
まず、事件のいきさつを時系列で記す。佐藤氏と実弟の控訴審判決が2009年10月14日に行われ、東京高等裁判所(若原正樹裁判長)は、両被告を有罪とした一審判決を破棄し、栄佐久氏に懲役2年、実弟に懲役1年6月、それぞれに執行猶予4年を言い渡した。
2008年の一審判決では、栄佐久氏を懲役3年・競売入札妨害(いわゆる談合罪)も問われた実弟を懲役2年6月とし、それぞれ5年間の執行猶予を付け、実弟には約7千万円を追徴していた。
しかし、同高裁は一審判決を破棄(一部弁護側の主張を認め)し、 一審判決で賄賂に当たると認定された「土地取引代金の差額分の約7千万円」を「賄賂には当たらない」と判断した。
佐藤氏は10月8日までに、元県土木部長が一審で証言した内容(佐藤氏から特定の建設会社が落札されるように示唆されたと陳述)が「偽証罪」にあたるなどとして、元部長を福島地方検察庁に告発し受理された。その後、東京地検に回付された。
元部長は「競売入札妨害」の疑いで逮捕されたが「関与の度合いが薄い」とされ処分保留で釈放されている。
判決後、佐藤栄佐久氏が12月4日と18日にPJニュースのインタビューに応じた。
-最高裁に上告された理由を教えて下さい。
「逮捕された容疑に全く身に覚えがなく、最高裁で真実を究明して欲しいからです」
-『知事抹殺』(平凡社)を上梓されました。書名の由来と主題を教えて下さい。
「検事が取り調べの最中に、私の弟に向かって、知事は日本にとってよろしくない。いずれは抹殺する。と言ったそうです。その検事の言葉をタイトルにしました」
「命より大事な支援者や県職員らが過酷な取り調べをうけ、私のために自殺者まで出ていましたので、これを収められるのは私しかいない、と思い、事実でない供述調書にサインをしました」
「支援者の方々には青年会議所時代から約30年もの間お世話になってきましたし、また参議院選挙に出馬して落選した3年間の『浪人時代』に心のつながりができ私を支え励ましてくれた方々でした」
「さらに20年間、一緒に理想郷づくりをしてきた県庁の職員の皆さんに辞職の2ヶ月前から県庁への家宅捜査、参考人等で苦労を掛けていました」
「これ以上の犠牲者を出さないために私自身が、一種の自殺(事実でない供述調書へのサイン)をしました」
「弁護士からは『事実でないことは供述するな』と接見で言われていましたが、他に方法がなかったと思います」
「知事時代には、管理職や職員向けの講話などで行政の暴力・不当な圧力を含むあらゆる暴力に怯(ひる)まない、そういった暴力からはや私が皆さんを守ると話していました。私から『天の声を聞いた』と一審で証言した元土木部長も私の話を熱心に聞いていました」
「私が『天の声』を出すことは絶対ありません。県のかじ取りに当たって、どこの業者が受注するということは興味がないことでした。そもそも知事が入札には一切関与できないシステムになっています。一度も職員はじめ他の方々と県の工事の受発注について話すらしたことはありませんでした」
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検察の捜査のあり方が問われるないようですね!
小沢氏の問題でもリークなどせず堂々と会見して、これまでの経過を説明してほしい!ですね
2010/1/20(水) 午前 9:03
じみけんさん
賄賂の金額が「ゼロ」で有罪になったようです。
地検の圧力でいいなりに書類に署名してしまったので、
賄賂はなかったが自白しているということで、
有罪になってしまった?
この民主党の知事、自民党だったらこんなふうに逮捕されなかったのでは。
今回水谷建設側の証言者と同じ人物のようです。
賄賂の時効は送る側が3年、もらった方が5年。
証言者は時効ですね。
2010/1/20(水) 午後 9:10
木村剛さん
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-f78b.html
トラックバックありがとうございます。
佐藤栄佐久氏の件と三井環さんの件。
二つの地検のやり方、
そして西松の件。
小沢氏の件。
一つ一つを検証する必要はありそうですね。
2010/1/26(火) 午後 10:23
佐藤栄佐久氏は、自由民主党出身の知事です。民主党ではありません。憶測が一人歩きすることは恐ろしい。
2010/2/4(木) 午後 1:07 [ さとう ]
さとうさん
佐藤栄佐久氏は自民党出身ですね。
http://eisaku-sato.jp/blg/
2010/2/4(木) 午後 6:57