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史実なフィクション

期待を裏切られることは多い。
特に悪い意味で。

“硫黄島からの手紙”観ました。
良くできていると思います。でも、良い意味での感動は全くありませんでした。
イヤ、メディアに踊らされて期待してしまった私が悪いんでしょう…

でもあえて言いたい。
『史実を元にした』だけであって『再現映像』ではないことは理解しています。
でも、この映画以前から、多少なりとも硫黄島の戦いのことを知っている身としては、やはりキツイ。
液晶の前で何度「ふざけるな」とつぶやいたことか…。

だって、登場人物の役名が歴史上の人物そのものなんですよ?
Band of Brothers(以下BOB)のように、本人達の監修も全くないんですから。
(現実に、スティーブン・アンブロースによって、戦史とR.D.ウィンタースを始めとした存命の隊員の証言との検証によって作り上げられたBOBでも、ムービーの第3話のブライスのように、ドラマ性重視で完全な嘘っぱちのエピソードも多々ありますし)
勘弁してください。
この映画、まるで、栗林忠道陸軍中将やバロン西などの歴史上の人物を、
人々の認識の上で上書きしかねない、ある種の冒涜のように感じました。
歴史というモノは、施政者の意向などの時代とも言うべき大きな流れによって、
都合の良いように改変されているモノです。
こんどはそれがエンターテイメントによって成されようとしているのかもしれません。

あと、憲兵のくだりとか、マジで呆れました。
なんで、国旗を夜中に出すの?
夜間でも掲げておく物なの?
だとしたら、仕舞う必要ないだろ?
とかとかw

この映画が公開されてから『硫黄島に行きたい』と言い出した人間がたくさんいるそうですね。
タイミングからして、映画に感化された人が多いのではないかと思います。
やくみつるがその事に対して、ふざけるな、と言わんばかりのコメントをしたそうですが、
私も同意見です。
ならば、せめて『硫黄島からの手紙』という、史実をモチーフにした『フィクション』ではなく、
ちゃんと勉強して、自分なりの『史実』を認識してからにして欲しいものです。


2000年以降の実写映画で純粋に楽しめたのは“踊る大捜査線2”くらいです。
もちろん、踊るも突っ込みどころ満載ですし、テーマとも言える組織論についても極論ばかりで、
ほとんど説得力を感じることは出来ません。
でも、面白い。

それはなぜか。
冒頭のSATとの合同演習シーンで、所轄が特殊部隊に勝利してしまうというあり得ない展開。
人質救出作戦なんだから、犯人グループも突入部隊に備えてスタングレネード対策を講じるのは当然。
仮に、たかだか訓練でそんな大仰なものは使わないとタカをくくってたために、
湾岸署の犯人グループ役は、組織的な警戒をしてなかったのだとも考えられなくもないが、
それでも青島は、投げ込まれた物体がスタングレネードだと即座に理解していたし、
青島の『伏せて!』的な警戒の言葉から、
他のメンバーがスタングレネードだと誰も気付かないというのはあり得ない。
所轄といえど、仮にも対テロに関する初歩的な知識くらい持っていて然るべき警察官である。
ミリタリーオタクの気がある青島を除いて、
現職の警官があれだけ首を並べておいて、誰もその可能性を考慮していなかった、
あるいは、スタングレネードの存在を忘れている、知らないということはない。
そして、あろうことかSAT側も、
スタングレネード使用後に敵が無力化した前提で無防備に突入して、
あっさり背後に回った青島にリーダーを殺されている。

…んなバカなw

つまり、冒頭にこれだけ絶対にあり得ないシチュエーションを流してみせることで、
『この映画はそれっぽく作っているかもしれませんが、ほとんど嘘っぱちです』
という制作側のメッセージを観客に印象づけして見せたのです。
だからこそ、観る側としても、いろんなインチキ、不検証も楽しめたと思えるのです。


私がアニメとかゲームなどの
世間から『オタク』的と言われるフィクションを好む傾向にあるのは、
なまじ現実を模倣しようとしたフィクションほど、
子供だましが鼻についてしまう、からだと思います。
真面目に見ようとしていたのに、
作中で、急に子供だましが発覚したときほど興ざめする瞬間はありません。

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