遠い、遠いとんでもなく遠い未来のおはなし |
未来よそう図
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私はよく、 人に道を聞かれる。 普段住んでいる街だけでなく 出張などで訪れた初めての街でも聞かれる。 だが、 今日のように同じ道を 何度も聞かれたのは初めてだ。 祭りや催し物会場ならまだしも 今では誰も足を踏み入れない 町はずれの神社だからおかしな話である。 ああ、まただ。 向かいから歩いてきた若い男と女が、 意味深な笑みを浮かべ道を聞いてきた。 今日一日だけでも四・五回やっているから 神社の道案内も手慣れたものである。 ふたりは丁寧に礼を言った。 すれ違いざま あれが熊本…? 小さな声で私の名前を呼んだ気がした。 あわてて男がシッと 女の口をつぐませる。 なんだろう。 私のブログでも読んでいるのかしらん それとも単なる自意識過剰? 道を教えた神社は 一昨年の台風で裏山が崩れ それ以来立ち入り禁止になっている。 このところの不況で寄付金も集まらず 復興の目途も立たない状態だ。 そんなところに何の用があるのか 今日一日だけで十名近い人間が 道を聞いてくるのは明らかにおかしい。 私は、あとをつけた。 人の立ち寄らなくなった神社は荒れ放題だった。 ところどころ石段は落ち、 風でなぎ倒れされた木が横たわり道を塞ぐ。 やっとの思いで境内まで登りつくと、 私は大勢の人間に拍手で迎えられた。 いやぁ、これで役者が揃ったな 誰からともなくそんな声がする。 先程道を聞いてきた若い女が 私に近寄って何かを言おうとしたが、 馬鹿まだ早いと男に止められた。 おい、そろそろ時間だぞ。 誰かの声に 彼らは一斉に散らばった。 女を引きとめた男が 私にその辺りに立ってろと手で合図をする。 ブ〜ン 小さく空気が振動したかと思うと 円盤型の乗り物が何処からかともなく現れた。 ひゃっ あまりのことに、 私は腰を抜かした。 先程散らばった連中が 無様な格好の私を囲み レンズを向けたかと思うと すぐに開き始めた円盤のドアに向きを替えた。 「時尾翔博士おめでとうございます」 皆が、 円盤から出て来た男を称賛し歓声を上げた。 若い男は歓声を沈めると 円盤の男に私を紹介した。 博士、こちらが熊本太郎さんです 熊本さん、 こちらがタイムマシンを発明した時尾博士です。 なんで、 名前を知っているんだという暇もなく 若い男は急き立てるように私達を並べた。 皆からレンズを向けられるものだから、 さながら記者会見のようである。 訳が解らないのは 円盤の男も同じようだ。 「なんだね。君たちは」 その問いに最初に答えたのは 私にはじめに道を聞いた痩せた男だった。 そして、彼は奇妙なことを言いはじめた。 痩せた男は、 時尾翔博士の時間旅行が本当に成功したのか 論文発表十年後から確認に来たというのだ。 十年後になったのは、 タイムマシンの安全な実用機を作るのに 時間がかかったからだそうだ。 若い男女は出版関係の人間で、 タイムマシン発明百周年の 特集記事を書くために取材で来たという。 それ以外の連中も 人類初の時間旅行成功の瞬間と 時尾博士が最初に出会った人物の調査に それぞれの未来から来たと答えるのだった。 「で、この方は?」 時尾博士の問いに 熊本…と口走った女が答えた。 こちらの方は、 熊本さんとおっしゃって この中ではただ一人この時代の方でして 人類初の時間旅行を見届けた方です。 てな 話は聞かないので おそらくタイムマシンは できないのだろうと言われている。 <<このお話もフィクションです>>
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タイムマシンを作った。 とりあえず試運転は、 手近で記憶も新しい昨日にしよう。 スイッチ・オン だが、 気がついたら 私は宇宙の真ん中に 放り出されていた。 なんで? あ、 そうか いま地球は、 太陽の周りを 今日の場所じゃなく 昨日の場所で回ってるんだ。 生憎タイムマシンは 宇宙を航行するには不向きだ。 昨日の場所まで 飛ぶのは難しい。 どうせ地球は 一日後 確実にここにやってくる。 私は 地球が回ってくるまで 宇宙空間で待つことにした。 決死の覚悟で大気圏に突入 私は命からがらで帰還した。 だけど、 昨日の一日後は なんと今日 誰もタイムマシンを信じてくれない。 あ、 そうか。 そうだったんだ。 私より先に タイムマシンを作った友人は 一年間行方不明だったが、 あいつは 明日に行こうとしたんだな。 あいつ競馬が好きだから 当たり馬券を知りたかったのだろう だけど、 タイムマシンで明日に行ったなら、 地球は 今日よりはるか先の 明日の場所にいて 追いかけても 追いつけず しかたがないから 地球が太陽のまわりを 一周して戻ってくるのを 一年間待っていたんだろう。 CG画像:フォト満タン(デザインエクスチェンジ株式会社)より
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【ハエ男の応用】 ファックスのごとく 人間を電送する装置に ハエが紛れ込んだから ハエ男は失敗したのだ。 ハエ男のように 足してダメだったのなら 引いてしまえばいい。 人間電送装置で 人体を分解して電送し 元に戻すとき 体内にいたはずの 鳥なり豚なりの インフルエンザウィルスを引いてやれば… きっと病気が治っちまうはずだ。 もうついでだから 電送するのもやめてしまえばいい。 分解して 元に戻すとき 余計な脂肪を引いてやれば ダイエットもできる。 ハエ男のおかげで 医者もなんとか隊長も 一万年後には不要になる かもね?
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【働かない日本人】 明治天皇以降、 歴代天皇の誕生日は、 国民の祝日になるのが慣例である。 明治天皇の文化の日は 偶然みたいなところもあるらしいが、 大正天皇は憲法記念日、 昭和天皇に至っては紆余曲折の末(?)、 昭和の日となった。 ただでさえ我が国は 前例を大切にする国民性である。 それなのに”昭和の日”なんて なんとも安直な祝日を作ったおかげで 今後の天皇の誕生日を祝日にする 口実もネーミングも簡単になってしまった。 一万年後のカレンダーは 歴代天皇の誕生日で 埋まってしまうことになるのだろう。 やっかいなことに これに振り替え休日のシステムが加わるから 益々カレンダーは真赤っか…である。 かつては、 やれ働き蜂だ ワーカーホリックだと揶揄された 日本人だが 一万年後は働かなくなる。 かもね 写真:フォト満タン (デザインエクスチェンジ株式会社)
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