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女性のモワモワ

イメージ 1

十年近く前のことである

日だまりの
ベンチに座っていると

音楽短大に
通っているという
二十歳の女性の股間から

透明でモワモワとした
煙みたいなものが見えた。

お尻辺りから
背中にかけてモワモワっとしたものは、
デリケートな所から出ているようで

なんとなく
ではあるが

○×△ではなく

フェロモンでは
なかろうか…と思った。

それから、
しばらくした
ある日のこと

今度は
見た目は
二十歳代半ばと
若くて美しいが、

三十路に突入した女性から
お尻から背中にかけて
モワモワっと上るものが見えた。

が、
そのモワモワは、
二十歳の娘と違って、
透明ではなく
黒い霧状のものだった。

はて、
フェロモンは
年齢を重ねると
黒ずむものなのか?

見た目は若くとも
フェロモンの色に
年齢が出るのかと思ったが

そうではなかった。

数カ月後

三十路の女は
卵巣を取る
手術をしたのだ。

もうちょっとで
大事になるところだったらしい。

黒いモワモワを見た時は
見た目は元気そうだったが──

あとで思えば
病が進行し始めた頃だったみたい…
と、三十路の女は言った。

透明なモワモワは知らぬが

黒いモワモワは
婦人病のサインだったようだ。


だが、
女性のモワモワが
見えたのは、
それが最後……

というより、
十年前のほんの一時期だけである。


*写真はフォト満タン(デザインエクスチェンジ株式会社)

さわやかな目覚め

イメージ 1

ある休日の朝

目を覚ますと

いつもの胃の痛みがなかった。

他のどこにも違和感がなく
珍しく爽やかな朝である。

普段人間は、
内臓や身体の存在やその位置を
あまり意識しないで生きているというのは、
きっとこういうのを言うのだろう。

普通の人は
いつもこんな感じなんだろうか…

だとしたら、
羨ましい限りだ。

パッと
起き上がり
身支度をしたが、

馴染みの喫茶店が開くまでには
まだ少し時間がある。

歩いて2分ほどの
商店街のアーケードを
ブラブラすることにした。

午前八時。

商店街は
十時開店の店が殆どだから
どこもシャッターが閉まっている。

半分シャッターが開いている店が一件、
開店準備が始まっているのは飲食店だ。

その店先では、
乳母車に乗った赤ん坊を
あやす幼児の姿があった。

乳母車は、
折りたたみ式の
ベビーカーではなく

昔ながらの
籐で編んだ箱型の
立派な乳母車である。

その乳母車を
赤ん坊をあやすために
クレヨンしんちゃんみたいな子が
小さく前に後ろにと
動かしているのだ。

アーケード街の
路面は滑りが良いから
幼稚園児でも
簡単に動かせるのだろう。

乳母車に乗っている
ひまわりちゃんみたいな赤ちゃんも
お兄ちゃんの奮闘がわかるらしい。

お兄ちゃんが
乳母車を前に後ろにとするたびに
キャッ、キャッと喜んで
なんともほほえましい。

今日は体調も良いし
なんと良い朝なんだろう

そう感慨にふけながら
乳母車の横を通り過ぎると

よせばいいのに
本当に困ったことに──

私の頭に
乳母車がひっくり返り
それに下敷きなった
幼児の絵が浮かんだ。

浮かんだ絵は
見事なくらいに鮮明で

どう見ても
さっきの乳母車と
幼子である。

まさか

まさかね
随分立派で
安定した乳母車だもの

あんなちっちゃい子が
少々まえ・うしろにと
動かした位じゃ

バランスを崩して
引っ繰り返るなんて
そんな馬鹿なことはないだろう。

フッ

ほくそ笑んで
歩き続けると

ギャ〜!

子供の泣き声がした。

あわてて振り向くと

ついさっき
私の脳裏に浮かんだ絵
そのままの光景が───

乳母車がひっくり返り
子供が下敷きになって
泣いているではないか。

すわ、大丈夫か!?

急いで
駆け寄ろうとしたが、

店の中から親御さんが
血相を変えて出て来たので

私は用なしであった。

幸い大事には
至らなかったようだ。

私は踵を返して
馴染みの喫茶店に向かった。


なに、
胃の痛みもなく
体調万全だと
こんなことになるの?

あれは予知?

それとも念動?

まさかねと、

ちょっと不安になったり
オカルトっぽいことを思ったら

いつもの
胃の痛みが帰って来ていた。


あ、

これは
コンビニが氾濫する
ちょっと前の時代のお話です。

今はそんな能力はない

多分…

それとも

あれ以来

胃の痛みのない
そんな朝がないだけか?

*写真はフォト満タン(デザインエクスチェンジ株式会社)

彷徨う顔

所要を済ませ
オフィスに戻るとき、
ひたいの裏あたりに
女の顔がチラチラ浮かんだ。

ひたいの裏で
彷徨うように
映し出された女は
二年ほど前まで、
ちょくちょく
私に仕事を教えてほしい
と言ってきた女の顔だった。

あとで知ったことだが、
その女は社内でおきた
心ない噂に傷つき、
ここ二年はたまに顔を合わせても
挨拶もソコソコの日々だった。

オフィスも離れていたので
なんだろうなと思って席に着くと

その女が二年ぶりに

仕事で教えてほしいところが
あるんですけど

といって現れた。

私とその女は
二年ぶりに顔を突き合わせながら
二年前と同じように女が質問し
私が答えた。

ただ違ったのは、
ああこの人は
結婚が決まったんだな
と思ったくらいであった。

その女は、
数ヶ月後に寿退社した。

切れた蛍光灯

たんなるズボラだったのだが
仕事も忙しく、
近所のコンビニにも売っていなかったので、
切れた蛍光灯をそのままにしていたことがある。

だが、この切れたはずの蛍光灯が
どういうわけかたまに点くのである。

普段はどんなにスイッチのオンオフを
繰り返してもチカともしないのだが、
たまにチカチカとなったり
点いたりすることもあるのだ。

だが、しばらくすると
妙なことに気がついた。
蛍光灯がチカチカしたり
点いたりすると
一両日中に
小さな地震が起きるのだ。

電磁波がどうのと、
勝手な理屈をつけ、
今日はどうかなと
確かめる日々が続きた。

ダメな日は蛍光灯は、
チカともせずつかない。

たまに、
チカチカと点くと、
やはり
どこかで小さな地震が起きるのだ。

ある期間
切れている筈の蛍光灯が
二・三日連続して点いたことがある。

変だなと思いつつも
やっぱ蛍光灯がつくと
部屋が明るくていいな
と思っていたら

翌朝

遠く関西の地で
大惨事が起きていた



それが、
阪神・淡路大震災であった。

その日は、
仕事を早めに切り上げ
蛍光灯を買いに行った。

留守番電話

それはまだ携帯電話が
本格的に普及し始める数年前のこと

重い足取りで
自宅マンションに帰る途中

マンションまで
あと50mくらいかな…
というところに来ると、

今日は、
留守番電話が入っているよ
という知らせが脳みそに来る時期があった。

玄関前に来ると
○○ちゃんからだとか
△△さんからだとか
親からだとか…
という風に教えてくれる。

いや、なんとなくわかる。

そんな日は
必ず家の電話の
留守電ランプが点滅していたのだ。

再生ボタンを押して、
流れてくるその声は
玄関前でお告げのあった○○ちゃんの声。
次の日も
お告げの通り△△さんの声。

そんな日が続いたのだ。

だがある日、
やっぱり重い足取りで帰宅していると
いつものように50m手前で
留守電が入っているのは分るのだが
玄関前に来ても
誰からなのかが分からなかった。

なぁんだ、
今までのは偶然か
所詮、おいらの交友関係は狭いからな
などと呟きながら
留守電を再生したら

『あ、すいません。
 間違えました』

の声

留守電の主は知らない人だった。

なるほど
誰だか分からないはずである。

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