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皆さま、新年が明けまして、
おめでとうございます。
今年はこの書きかけた長編小説を、まじめに書こうと一年の計をたてました。(笑)
目的あってのことでございます。(かや?)
拙い文章を久しぶりに読むと、まあ拙いこと拙いこと。(汗)
で、始めたら切りがないのが推敲ですが、いじりたがり屋の本領発揮、
推敲し始めましたです。(笑)
一度読んでくださった方もそうでない方も、
興味のある方だけで結構です、お暇な時にでもお読みくだされば幸いです。
これからしばらく、書くことを日常化させて勤しむつもりでいます。
ただし、目的のためにまた扉は閉じてしまいます。
そしてそう遠くない日に、少しずつ公開させていただくつもりでいます。
おそらく、この物語には終わりがない気がしています、私が生きている間には…。
約束されし森 三十年物語 夕菅野 杜(ゆうすげや もり)
序章 この物語の始まりを、いつ、どこにしようかとカヤは考えた。
そして、いつをして終わりにできるのだろうと思いを巡らせると、果たして書けるのかという疑念がわいてきて仕方がなかった。 ともかく、この町に初めて入ったときの、あのえも言われぬ気持ちの良さはいったい何だったのか・・・。それを確かめたくて、書こうとしているのかもしれない。
書いて、その結末まで辿り着けたら、きっとその意味が分かるような気がする。そんな、思いで。
それを味わった当時村だったときの、この町のちょっとしたゲートをくぐるまでカヤは、その後彼女を待ち構えている不思議としか言いようのない体験とは無縁だった。いや、無縁とは言いきれないか。ただ気づくことができなかっただけで、興味本位に、不思議な世界を覗いてみたい願望のようなものは持っていた。 しかしそののち彼女の周りに次々と起こる現象は、まさしく世にも不思議な出来事で、その驚きの展開は多分、当時の誰にも想像することはできなかったであろうはず。
これから書こうとする事は、全て事実である。その羅列は、「嘘だろ?」と思われるに違いない。しかし日本人の56%が、目に見えない力の存在を信じているという数字がある。この物語はノンフィクションであるが、そこに肉体は亡びてしまったが、残された魂の存在を加えた。するとフィクションになってしまう。が、彼女自身の体験の中には存在するので、やはりノンフィクションでくくることにした。
不思議な世界は確かに存在する。目に見えない力も、ある。
その力は、ある時ある人物に作用する。作用された本人は、はじめは気づくことが、できない。
自分の行動は、自分の意思で動いていると思うのが人間という動物だが、ある日突然そこに “なぜ?” と疑問が生じ、それが何か気づくのも人間。
もしかしたら、自分は何かの力にコントロールされているのではないかと…。
カヤの場合、その気づきの入り口に立つのにそう時間はかからなかった。ただこの土地に辿り着くのには、思いのほか時間がかかってしまったが。
そう思うのは、現世の人たちでは決してない…。
この町は、東京に近いとある地方の小さな田舎町で、都会生活の長い彼女はこの町を全く知らなかった。
29歳で7年半の結婚生活にピリオドを打ち、そののち17年間のちっぽけなマンション生活からも抜け出し、9年間で6度目の引っ越し先がこの町だった。9年間で6度ものそれは、今にして思えばこの町にたどり着くための道草、寄り道、遠回りでしかなかったような気がしないでもない。しかし人生に何ひとつ無駄がないなどと言われればそうかと、その後小さな店を営むに当たって、それが生きていることを身に沁みて知ることが、さまざまな形で彼女を待っていた。 この物語の主人公・坂村カヤは、遅咲きの一陶芸家である。
都会をリタイヤして、47歳にしてこの道に入ったのは趣味からであったが、その2年後には土で作る陶仏を作り始めていて、それは、彼女にしかできないであろう独自の世界にやがてなる・・・。 意識して仏像を作り始めたわけではない。しかし作り始めてからというもの、予期せぬ流れからあまりにも多くの偶然に囲まれ、これはもう何かの力が働いているに違いない、と思うに至るのであった。普通ならあり得ないであろう偶然の連続は、良く聞く「必然」なのかもしれない。いや、そうとしか言いようがなく、やがてカヤは自分には何かが託されていると信じ、念ずることで「花ひらく」思いで、いきなり大きな夢を頭に描いたのであった。
今で言うインストール…。その夢は、言ってみれば荒唐無稽。夢のまた夢…。見知らぬ町に辿り着いた早々、次々に頭の中に浮かび上がる事象は、その時点での彼女のどこから生まれるものか本人さえ知らず、その機能を使えるかどうかも考えられなかった。
一軒の古民家の前に立ったとき、それはインストールされた。
一体目の作品『如意輪観音菩薩坐像』を作ってから、彼女がこの町にたどり着くのは6年半後のことである。
* * *
「やっと来てくれましたよ、やっと」
ひとりが、パチパチと手を叩きながら言った。
「おほほ〜、や〜っとですね、やっとやっと」
別のひとりは小躍りして、両手を何度も何度も上下させた。
「私たち、どれだけ待たされましたことか」
「本当に。どれだけ待たされたことでしょう」
肯きあいながら、安堵の顔を隠せない別のふたり。
「もう何度も諦めかけましたが、待った甲斐がありましたね、皆さん」
「仕方がありません。根が散漫で、思いつくとすぐ横道にまっしぐら。
子供の頃から、道草やら、寄り道、遠回りが大好きな方ですからね、この方は」
姿を亡くした6人の歳取った僧たちが、口々にカヤが白いゲートをくぐるのを見届 けて、言いあった。上の世界からである。
6人が車座になっている。カヤが山に向かっていくのを見届けると、手にした数珠を忙しく動かして合掌をした。
カヤが辿り着いたこの土地の、かつての山号寺院の修行僧たちである。その修行僧たちは、西暦673年からざっと1350年、つまり平安時代から江戸後期までの、この寺院に深く関わった各時代の僧たちで、近代に近づくにつれ、かつての栄華と高尚さが失われた現寺院の有様を嘆き、それを正すに相応しい人物の到来を待ちに待っていた。そこへ赤い車に乗った、現代に生きる坂村カヤが現れたのであった。
「でも確かでしょうね、この方で…」
「確かですよ。でなければ、私たちの歓迎の印を受けとめることはできません」
「そうですよ。聞きましたでしょう?」
「え? 何? この気持ちの良さは…って、言ったのを」
「はい、私にもそう聞こえましたとも、ちゃんと」
「そうです、そう言いました。間違いないですよ、あの方で」
6人の僧は頷きあい、一様に笑みを浮かべた。
そしてその顔で、さらに上を見あげてお経を唱え始めるのであった。
* * *
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須佐之男に願掛け致しまして、この扉二度と閉まらないようになっております!
[ ドリカム ]
2015/1/2(金) 午後 2:32
まあ、大変。
とっとと公開はここまでと決めて、その後は埋没して推敲作業に
専念しないと、願掛けに負けちゃいそう。^^;
次の「いざない」で、扉は閉まりまする。m(_ _;)m
[ neibo3698 ]
2015/1/2(金) 午後 6:31
内緒さま。。^^
気がつくの今になりました。
そうなんです。
そこ、書いてる自分が楽しくて想像の翼を広げています(笑)。
さて、どこで登場させるかで足踏みしいてます。
ありがとうございました。南無〜♪^^
[ neibo3698 ]
2015/1/16(金) 午後 7:30