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雫のところに電話はかかってきた。
その主はもちろんリヴ。
特殊な機械を使いタイムマシンの電波から電話番号を割り出したが、
偽の電話番号だった。
だがこれは何かの暗号に違いないと知ったリヴは、
逆転の発想でついに雫に電話をかけることに成功した。

「こんにちは。志度 雫さん?」
雫は少し焦った。
何故私の名前を知っている?もしかしてダイの仲間?
いやあいつの仲間はほとんどいないはず・・・確信はないが
いずれにせよ、焦りは禁物・・・・と様々な考えが頭の中を駆け巡る。
(とりあえず普通に出てみるか・・・)
「もしもし、志度ですが」
リヴはにやっとした。
「どうも初めまして。志度さん。いや、ここは時空犯罪者さんと呼ばせていただきましょう」
(やはり、私が時空をゆがませていることをしっている・・・!)
ここでどう答えるべきか、迷ったが、
いつもどおり冷静な言動をしようと心の中で呟いた。
「あなたのいうとおり、私は既に時空犯罪者。
ですが、私は未来を良くするためにやっている。
誰かどうかもわからないあなたに何かいわれることはないはず」
「僕は・・・・今は時空警察の一員です」
(なんだと・・!時空警察といえば最近は動いていないと聞いたが・・・)
「そうですか・・・ならば私とあなたは敵と味方・・・・」
「いえ、僕は別にあなたを敵のように考えては居ません。
もっとも僕以外の人たちはあなたが敵のようですが・・・・
僕の目的は、あなたがこの前戦った相手、ダイ・サウザンド・・・を止める事」
(なぜダイを止めようとしているのだろうか・・・本来時空警察なのだから、
私を追おうとしている相手は別に味方と考えてもいいのでは・・・・
とりあえず、こいつとダイは仲間ではないということははっきりしたな)
「ダイを止める事が目的・・・・・なら私が止めましょうか?」
「いや、僕は敵と思っていなくても、時空警察として見ればあなたは時空犯罪者になります。
そのようなことは頼めません」
随分と礼儀正しい奴だな、と心に思いつつ警戒心も抱いていた。
そろそろ切っておかなければこちらの本拠地が分かってしまいそうな気がしたので、
どこか会話を止めるチャンスを見つけようとした。
「雫さん・・・・僕はあなたを敵とは思っていません。
ですが、さっきいった目的を達成する課程であなたを捕まえなければなりません。
まぁはっきりいわせてもらうと、あなたのやっていることもいつかは終わりを迎えるという事です」
(くっ・・・・こいつ・・・・・・!!
だがここは冷静な態度をとらなければ)
「分かりました。
いずれあなたと会うときもくるでしょう。
ですが、覚えておいてください。
私は願いを叶えるまではつかまりません。
それでは」
雫は電話を切ろうとした。
「ちょっと待ってください」
リヴがすかさず止めた。
「まだ聞いていない事あるんじゃないですか・・・?
例えば名前とか・・・・・」
(名前・・・・別に知らなくてもいいんだけどな)
「あなたは今知らなくてもいい・・・とお考えですね。
でも実際聞いたらどうなるでしょうね・・・・
僕の名前はリヴ・サウザンド」
(何・・・・!もしかしてダイと関係が・・・
ここは兄弟と考えるのが妥当か・・・・
しかし、兄を止めるのが目的・・
大体の考えは分かった。
私を捕まえようとして、ダイは勝手な行動に出たんだろう。
私に対しての口調からもそれは分かる。
しかし、時空警察はそれをゆるさなかった・・・・
だがダイは勝手に出てきて、
この有様・・・・私を追いかけてきたところから頭はキれるようだが・・・・
やりにくいな・・・・
どちらかを消しておく必要があるのか・・・・
いや、それだと人を傷付けることになる・・・・
人を救うのが私の目的・・・・)
「どうしたんですか?黙り込んじゃって。
切りますよ。ぶちっ」
切った――――心の中でちょっとイラつきながら思った。
コーヒーを入れて気分を鎮めようとした。
角砂糖を荒々しく2、3個ボチャンと投げ入れるとコーヒーの雫がところどころにはねた。
そして、そのコーヒーは飲まれることもなくそこに放置された。
おいおい、なんで俺をノマネェンダヨというコーヒーの声が聞こえそうだったが、
雫の耳にそれが届くはずもなかった。
もっとも誰の耳にも届かないだろうが。
やがて、雫は電話から離れて、ローズの調整部屋へと向かった。
そして、
「調査用ロボットTと、爆破用ロボットBの調整にかかってくれ。
明日からそいつらを使う」
「え!調査用ロボットはいいとして、
爆破用ロボットは実験があまり成功していないんですよ?
大丈夫でしょうか・・・・・」
「つべこべ言うな。
明日から本格的に作業に入る。
人を傷付けず、小型の爆弾によって機能をストップさせるという方向でいく。
リヴの相手をしなければな・・・・。
ダイはそのうちかかってくるだろう。ほうっておいても心配はない」
こうして、新たなる計画が進行していた。


そのころ2025年の日本では・・・・・
「おい、ラヴ。お前の兄ちゃんたち行方不明になったんだって?」
公園で皆で集まっていてその中に小柄な女の子がいた。
「・・・うん」
「災難だよな」
「でも、大丈夫。私には力があるもの」
「力・・?」
「そうこの右手」
「右手?」
「最近、私の右手に不思議な力が宿るようになったの・・・・
なんていうか・・・ゲームに出てくる魔法?みたいな」
「魔法!?・・・・・ハハハハ。
冗談いうなよ?じゃ、やってみせてよ」
「いいよ。でも皆危ないよ?」
「あぶねぇのか?じゃ、雷とか出してよ」
「いいの?」
「うん」
「レダクヨキバサノマズナイルナイセ!」
そういった瞬間、稲妻がみんなの近くに落ちた。
近所の人が家から出てきた。
「おーい、何があったんじゃ?
大丈夫か・・・・」
「怖い・・・・・こいつ怖い・・・・・みんな逃げろ!!」
「皆・・・・でもこの力さえあれば、
何があるかしらないけどお兄ちゃんたちを救える・・・かも」
そう考えると、不思議な闇がその女の子の周りを覆った。
この子の名前はラヴ。ラヴ・サウザンド。
のちに最後の戦いの要となる・・・・・・・

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