|
出演:妻夫木聡(恒夫) 池脇千鶴(ジョゼ) 新屋英子(ジョゼのお婆) 上野樹里(香苗) ほか ストーリー・・・ 普通の大学生恒夫は、ひょんなことで足の悪い少女ジョゼと出会う。大学の同級生の香苗に惹かれつつも、ジョゼが気になり、お互い次第に心を開いていく。そんなジョゼと恒夫の出会いから別れまでを描いた映画。 ひとつめの感想。 そう。障害者って、特別じゃないの。 ジョゼは歩けない。それが特徴。でも、それだけのこと。 たとえば目が悪かったらメガネかコンタクトを使う。目がいい人よりは不便だけど、かといって人間性に関して特別ということではない。障害があるってことは、それを補う必要があるっていうだけのことだ。程度によって大変さはあると思うけどね。 この映画は、そういう描き方がすっきりしていて、きもちよかった。恒夫がジョゼのところに行ってしまって、香苗がジョゼと決闘(?)するシーンのセリフ。 香苗「正直、あんたの武器がうらやましいわ」 ジョゼ「ほんまにそう思うんやったら、足を切れば」 恒夫がジョゼが気になったのは、足のせいだけじゃないんだよ。結局のところ、ジョゼが自身が気になるんだよ。恒夫にとってジョゼが特別だったから。 話はそれるけど、他の子に彼氏の気持ちがそれたとき、その子をせめるのってどうかと思う・・・。自分の彼氏をせめるならともかく。ブータンの痴話けんかもほとんどがこういうシチュエーションなんだけど、どうもぴんと来ない。彼の気持ちが移ってしまうのは、彼の心の問題で、その相手をせめてもさぁ・・・。 で、話をもどすと、だからジョゼのお婆のセリフはぶっとんだ。 「あんたはこわれもんや。世間に役に立たないこわれもんにはこわれもんの分がある」 このおばあちゃん、迫力あるんだよなぁ。ジョゼをかわいがってはいるんだけどね。 切ないよ・・・。 サガンの小説がキーワードになっている。ジョゼという名前もそこからとっている。 いつかあなたはあの男を愛さなくなるだろう、とベルナールは静かに言った。そして、いつか僕もまたあなたを愛さなくなるだろう。我々は、またもや孤独になる。それでも同じことなのだ。そこに、また流れ去った一年の月日があるだけなのだ。ええ、わかってるわ、とジョゼが言った。 まだ最初の頃にこんなジョゼの朗読がはいる。1回目見たときには気づかなかったけど、こんなに早いうちから別れの予感があったんだ・・・。 映画の最後、2人は旅にでる。なんだかギクシャクし始めている。そんな夜のジョゼのセリフ。 いつかあんたがおらんようになったら、迷子の貝がらみたいに、ひとりぼっちで海の底を、ころころ、ころころ、転がり続けることになるんやろ。でもまぁ、それもよしや。 ・・・切ないよ。 なんかさぁ。残る映画だね。
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー



