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昔々の思い出。
秋も夜7時をすぎた、うすら寒い日のことでした。 20代後半のネコミ君夫婦はちょっとしたことで、夫婦ゲンカを始めてしまった。 2部屋しかないアパート。 怒鳴りあう両親を5歳と2歳の子供が心配そうに見ている。 数分後、ついにカミさんは子供を味方につけるという技を持ちだした。 ケンカは止(や)めることにしたが、気が治まらないネコミ君はむしゃくしゃしてドアを蹴破って表に出ようかと思うほどだった。が、借りている家なのでそれもできない。とにかく家の前の軽自動車に乗って家を出た。 暗い田舎の夜道を軽自動車で走りながら、ネコミ君の頭の中はイライラが跳ね回り、外にもイライラが飛び出しそうだった。 ネコミ君の自動車は両側が畑の一直線の道に入った。 こんな感じの道↓ この道はジャリ道で道幅が狭く、自動車2台が気を使いながらすれ違うという道。 夜で月もなく、街灯もほとんどない。つまり真っ暗。 ほどなく、遠くから1台自動車が走ってくるのがわかった。ライトが遠目(上向き)になっている。まぶしいのでネコミ君は数回パッシングをしてライトを近目(下向き)にするように合図をした。 しかし、相手の車はライトを遠目のままで走ってくる。 ネコミ君はライトをパッシングではなく遠目に変えた。 すると、相手の自動車は遠目のまま道路の左側からセンターに移動した。 前にも書いたように、この道はお互いが気を使わなければあぶない道なのです。 それを、遠目のままセンターを走ってくるというのはケンカを売っているようなものです。 そうでなくても、むしゃくしゃ、イライラがそのままのネコミ君。 「なめてんのか・・・」となる。 ネコミ君も遠めのまま自動車をセンターに移動した。 (遠目のライト)↓ 2台の自動車は1本道を右と左から向かい合って、突っ走ることになった。 相手の自動車はセンターのまま、どんどん近づく。 ぶち切れているネコミ君も加速して道を譲らない。 道を譲った方が負けである。 ここまで30秒もなかったと思う。 そして、お互いのフロントガラスがヘッドライトで真っ白になる寸前・・・。 ネコミ君は急ブレーキを踏み、左への急ハンドルで自動車を左へ向けて停止した。相手の自動車も急ブレーキで反対側へ停止した。 2台の自動車は逆向きの状態で道路の上で並んだ。 ネコミ君は運転席から右側に停車している大型の黒い自動車の運転席を睨み付けた。 しかし、暗いせいで運転席の人が見えない。 ・・・というより、人が乗っていない?。 助手席で人が動くのがかすかに見えて分かった。 この自動車は外車だ。ハンドルが左にある。 このあたりで外車に乗っている人というと、お医者さんか、かなりあぶない人ということになる。この場合は当然・・・(汗)。 で、ネコミ君はさっさと逃げることを考えた。 お互いが逆向きに並んで数秒。 相手の自動車のタイヤのスリップする音が聞こえてきた。 どうやら畑のぬかるんだところにタイヤがはまってしまったようだ。 普通なら助けてあげるところだけど、今回はそうはいかない。 こういうのを自業自得というのです。 ネコミ君は自分の自動車を少しバックさせ、向きを元にもどした。 まだ、相手の自動車はスリップしていたが見捨てていくことにした。 移動して、数分たってから落ち着いたネコミ君は急に怖くなってきた。 もし、あのまま正面から衝突していたら、ハンドルを切るのが0、5秒遅かったらネコミ君は外車に運転席ごとつぶされていたことだろう。 バカなことをした・・・。 家に帰ろう。 そのまま向きを変えて家に帰ったネコミ君は、今あった出来事をカミさんに話した。 いつのまにか、夫婦ゲンカ終了。 カミさんがため息まじりに言うことには、 「今度は死んじゃうよ」 ごもっともな、ご意見に反省しきりのネコミ君でありました。 でも、このチキンレースはネコミ君の勝ちだと思いますが、皆さんはどう思いますか? |

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