ドッグ・トップブリーダーの吐息♪

山梨県より委嘱される動物愛護推進員として、犬の飼育・繁殖・販売の専門家として、意見・苦言・提案・告知・啓蒙などしていきます。

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日本ではある種類の犬が流行するとその種類ばかりが売れるようになり、需要に合わせるために血族交配が急増、社会問題化しているとニューヨーク・タイムズが27日報道した。
日本の場合、余りにも多くの業者が血族交配を行っているため、足や目、鼻のない犬が時折生まれているという。奇妙な色の犬が生まれることもある。日本の犬の遺伝的欠陥率は米国やヨーロッパの最高4倍に及んでいる。
この市場を支えているのは「流行」だ。子どもを産まない夫婦がペットを育てる流行も、ペットブームの一端を担っていると専門家は指摘する。
昨年、日本国内の犬の数は10年前の2倍に及ぶ1300万匹で、12歳未満の子どもの数よりも多い。青いチワワやコーヒーカップの中に入るほど小さいプードルのような珍しい犬は100万円以上で販売されている。

朝鮮日報/朝鮮日報JNS 著作権法第32条より「引用」


僕達も、一時のブームによって人気犬種の需要が一気に高まることについて危惧しております。

ブームになる犬種は確かに素晴らしいワンコ達です。
引き立つ可愛らしさや美しさを持った犬種ばかり。
ブームになる理由も分からない訳ではありません。

しかし、ブームになることによって良いことが少なすぎて…
と言うよりは、デメリットが目立ちます。

根源の筆頭はやはりブリーダー。

ブームの犬種は生体価格が高騰します。
仔犬の販売期間は主に生後45〜60日程度。
僅か2週間ほどしかございません。
当然、対象となる仔犬の数は少なくなってしまいます。
需要と供給のバランスが崩れ価格は上がってしまうのです。

生体価格の高い犬種を扱いたがる儲け重視のブリーダーが多く存在します。
素晴らしい犬種を作出するのではなく、金儲けを重視したブリーダー。
その様な輩は、質より量となります。
低価格の内は繁殖にも使われなかった質の落ちるワンコをブリーディングラインに入れてしまうのです。
遺伝性欠陥の認められるワンコを種牡や母犬として使うのです。
その上、スタンダードを外れた大きな雌犬を母犬として使いたがります。
なぜかって?
大きな母犬ほど、仔犬を多く孕むから。
たとえばチワワでしたら、普通は1〜3匹程度の妊娠数でしょう。
それが、10kg近くある母体でしたら10匹近くの仔犬を妊娠しても不思議ではありません。
当たり前に、質は落ち、欠陥の多いワンコが増えてしまうのです。

シベリアンハスキーがバカ?
スピッツやマルチーズはうるさい?
シーズーやチワワってそんなの大きかった?
リトリバーって遺伝子欠陥が多いの?

そんな訳ありません。
猟犬としての品種がバカとか遺伝子欠陥があれば使われずに淘汰され消え去っていたでしょう。
小型犬が大き過ぎるのでしたらスタンダードの基準が違ったはずです。
昔からうるさかった犬種をわざわざ室内犬としたでしょうか。

ただし、ニューヨーク・タイムズともあろう一流新聞社にしてはお粗末。
>足や目、鼻のない犬が時折生まれているという。
>奇妙な色の犬が生まれることもある。
>日本の犬の遺伝的欠陥率は米国やヨーロッパの最高4倍に及んでいる。

なにを根拠として、なにと比較しての話なのでしょうか?
一流企業からの報道は、一般の方を簡単に信じ込ませる力が有ります。
そこまで危ない遺伝子や交配が繰り返されているのでしたら、普通にワンコを育てることすら危険です。
飼育者にとっても不安が募るだけでしょう。

>青いチワワやコーヒーカップの中に入るほど小さいプードルのような珍しい犬は100万円以上で販売されている。

青とはダイリューション遺伝子から発色したブルーとは違うのですか?
レアカラーですが、当たり前の色ですよね。
ティーカッププードルに是非の意見があることも承知していますが、100万円以上なんて聞いたことございません。

危険性や危惧べき事柄を告知・啓蒙することは必要ですし、メディアを使っての報告はありがたいと思います。
が、掛け替えの無い家族としてのワンコ達です。
喋ることもかなわぬ分、人間がその子達の様子を汲み取る事が大切なワンコです。
愛護・保護については過剰な反応をされることも多い動物の世界。
「日本のワンコはブームだから奇形が増えている」と言うような安易な記事は勘弁してもらいたいものです。


HPにもお越し下さい♪  
ブリーダーハウス puppy's mama
http://www2.bbweb-arena.com/puppy/index.html
puppy@mx3.nns.ne.jp

掲載写真は、記事の内容とは違って(我が家のワンコですが)おります。

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