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真新しい富岡駅に11時9分に着いた列車はわずか20分後の11時30分にはいわきへと引き返します。 でもそれに乗って帰っちゃたんじゃねぇ。 かと言って、その次のいわき行きは14時4分。 3時間もあります。 う〜む。どうしようかな。 いいや。コンビニで弁当でも買って海を眺めながらお昼と一杯でもやってよう。 が、駅前にはなにもありません。あるのは駅前バスターミナルと11時30分発浪江行き列車代行バスだけで、あとは更地。 そう。富岡駅とその周辺は最大21mの津波に襲われて多くの方が亡くなり、富岡駅も全壊してしまいました。 現在の富岡駅は以前の駅より少し北側に新たに作られました。 その新しい駅前の一角はバリケードに囲まれていて、旧駅前の瓦礫が積み上げられています。 この光景は震災後少しした益子やお隣の真岡の風景を思い起こされます。その様になっているのは6年もしてやっと復興が始められたからなんですね。 傍らにモニタリングポストがありました。 その数値は0.11を示していますが、 単位がμGy/h。 大丈夫なのかどうかよく解りません。 そんな駅前を離れて15分程町中に進むと綺麗な住宅地。 曲田という地区で、この辺りまで津波が来たそうです。 更に歩を進めると国道6号線との交差点。 その角に富岡町復興拠点の建物があります。 元は東京電力エネルギー館と言って原子力発電の仕組みなどを学べる施設でした。 その向かいにあるのが双葉警察署で、富岡町を含む周辺8市町村を管轄としています。 で、その国道に面した所には電光掲示板があって「3キロ先通行不可」と表示されています。 警察署と富岡川の間に岡内東児童公園があります。でも国道からは入れません。警察署の裏を回り道します。 その公園には1台の車の残骸が置かれています。 これは双葉31号車。パトカーの残骸です。 震災当日、避難誘導にあたっていた2人の警官もろとも津波に呑まれ、お1人は無くなりもうお1人は行方不明だそうです。 右後部のみにかろうじてパトカーと解る部分を残すのみに大破した車内には無くなった警官の母校県道部から贈られたという竹刀が置かれ、トランク内には砂が。 手を合わせたら、常磐線不通区間線路を見に行きます。ここから一番近いのは国道6号線との交差部分かな。 でも国道に出るにはまたぐるっと廻り道をしなければなりません。ええい!面倒だ。富岡川にかかる橋のたもとのフェンスをヨイコラショ。 川の水は綺麗です。 でもそのすぐ先には「1.5Km先期間困難区域(高線量区間を含む)」の立て看板が。 ちょい先に常磐線の線路が見えます。 近づいてみれば今にも列車が走って来そうな綺麗な立体交差。 法面をよじ登ればレールも良く見えたのでしょうが、それはやめました。 Uターンして町中へ戻ります。 あちこちに除染作業中の工事看板があったので試しに測ってみたら。 ギョエー!機械が壊れてるの?でなければ私が壊れちゃう! と、騒ぐような数値ではありませんが、やはりあまり心地よい物ではないので、足早にそこを離れます。 元エネルギー館前の交差点を国道に沿って進むと公設民営の複合商業施設「さくらモールとみおか」が営業中。 主たる店舗はヨークベニマルで、この店名を見ると東北に来たなー、という感じがするのですが、茨城県はともかく、栃木県にも結構店舗があるんですよね。 ここで昼食等を仕入れます。 入ってすぐがフードコート。 昼時とあって多くのお客さんが利用していますが、そのほとんどは作業員風の方々。近所の奥様方がしゃべり込んでいたりお年寄りが時間を潰しているのがほぼ、という感じではありません。 セブン系はハイパワーハイクオンティティローコストなお酒があるのでうれしいー。ついついそちらばかり仕入れてお昼は助六。 外に出て改めて見ると地域外ナンバーの車が多いです。 国道6号を南下してすぐの交差点は「月の下」。 綺麗な名前ですね。 そんな名前とは裏腹に近くには物騒な看板も。 無人の町でなんとか生きぬいて野生化した猫もいるのかなー。 ここでいわき行きの新常磐交通バスに追い越されました。 その先の交差点が仏浜。 地名の由来は800年くらい前に僧と仏像が流れ着いたからという事らしいですが、現在の仏浜地区は広く、本来の仏浜はもっと海辺ですね。 ここをその海に向かって曲がります。 少し進むと坂の先に海。 常磐線を越える立体交差工事中の様ですが、かつての富岡駅はこの正面にありました。 海を見るべく坂を降り切って右へ曲がったらすぐに一般立ち入り禁止。 なので戻って駅前を通過して 錆ついた線路の仏浜街道踏切を渡って 海沿いの道までたどり着きましたが、そこでシャットアウト。港跡へは入れません。 なので坂を登っていく左手の道へと進みます。 交通量が多いです。ダンプが次々に通ります。いや、ダンプしか走っていません。 なので、歩道を歩いたのですが、崩れている所もあります。 海側の歩道はアスファルトがなくなり、ガードパイプが傾いています。 富岡川にかかる子安橋までやってきました。 崖際に見える小島はローソク岩と言って震災前は頭に松を乗せた1本の高い石柱だったそうです。 崖のブルーシートが痛々しいですが、まぁ、良い眺めですね。 でも振り返ると。 白い大きな建物は汚染された瓦礫などが置かれているらしく、そしてその奥、海に突き出た四角い建物は福島第二原子力発電所です。 富岡川上流の方を見ると 基礎だけになった建物が残されています。 被災パトカーはこの辺りでみつかりました。 そして川の対岸にはひしゃげた鉄骨。黒く積み上げられているのは除染物質でしょうか。そしてその奥の家は被災したままに。 う〜む。 お昼はどうしようかな。
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