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先日、行きつけの居酒屋でソバをご馳走になりました。
そのお店のメニューにソバは無いのですが、なんでも女将さんが最近ソバ打ちを習い始めたらしく、上出来だったのでカウンターのお客に振舞ったという次第であります。
すると客の一人が、「美味いねぇ〜タダだと思ったらもっと美味い!」なんて憎まれ口を叩きます。
それを聞いた女将さんが、「冗談じゃない!本当はお金を取りたいくらいだよ。蕎麦粉は高いんだからね!」と返します。
私は「ハテ?」と思い、「えっ?いくらなの?」と問いました。
「色々あるみたいだけど、1キロ2000円くらいするよ。」との返答。
私は元来のソバ好きで家族で外食に行っても必ずソバを注文していました。
両親に「もっと高いものを食べてもいいんだよ。」と言われても、ソバを食べたかったのです。
しかし、その割りにソバについてはあまり詳しくありませんでした。
話を戻しますが、私は女将さんに「それは変だ。1キロ2000円ならば、おコメの5倍位の値段ということになる。俺の聞いた話だとソバはとても強い作物で痩せた土地でも育つし収穫までの手間暇はおコメとは比べ物にならないほど楽な筈だ。そんな高値なら稲作農家はみんなソバ農家に転向するんじゃない?業者にボラれてるんじゃないの?」と言いました。
女将さんもそこら辺についてはよく知らない様子で「だってそうなんだもん・・・・」とつぶやいておりました。
私も全体像を知っているわけではありませんでしたので、後日に調べてみるということにいたしました。
さて、実際にサワリだけ調べてみました。
価格は女将さん言う通り、国産の蕎麦粉だと1キロで2000円前後するようです。
そして何よりも愕然としたのが、日本国内で消費されている蕎麦粉の約70%が中国産という現実です。
つまり、我々庶民が蕎麦屋さんで食べて風味がどうのと語っているソバの多くは中国産ということになります。
それに蕎麦粉と小麦粉等の比率も疑問視せねばならないでしょう。
蕎麦屋さんの看板を掲げながらも、うどんを提供しているところも少なくはありません。
そして、例えば「かけそば」と「かけうどん」の価格が同じ場合も少なくはないようです。
これはとても変!
いかに中国産の蕎麦粉といえども、小麦粉よりははるかに高価な粉です。
どういうこっちゃ?という疑問は当然のごとく湧いてまいります。
お蕎麦屋さんの混合比についてはわかりませんが、例えばスーパーなどで売っている乾麺の場合、「〜そば」と表示があっても、蕎麦粉の割合が1〜2割程度のものも少なくないようですね。
話を蕎麦粉の価格に戻しますが、色々と調べてみると高価な理由がぼんやりとではありますが、見えてきました。
まず、作付け面積当りの収穫量がおコメよりもとても少ないということです。
おコメの4〜5分の1程度らしいです。
それと粉にする手間がとても掛かるみたいです。
又、蕎麦粉は石臼で挽かなければ風味が損なわれるようで、貴重な国産蕎麦粉はそのように取り扱われるようです。
そして決定的なのが、高くてもニーズがあるという点です。
蕎麦農家の出荷額は実はそんなに高価では無いようで、製粉販売するマージンが大きいという全体像も見えてきました。
近年、食の業界の偽装問題がどんどん暴かれてきております。
そして法規制の甘さや行政のズサンなチェック体制も同時に暴かれております。
どうやらお蕎麦の業界もそんな臭いがプンプンいたします。
産地表示義務は?混合比表示義務は?加工品の逃げ道は?妥当な価格体系は?提供されている商品の実態は?などなど、色々と知りたい事がありすぎますね。
もう一つだけ付け加えますが、最近、中国政府は蕎麦粉にも輸出時に関税を新たに掛けはじめたようです。
あるサイトでは20%と書いてありました。
蕎麦粉を食べる習慣はは日本以外でもあるようですが、中国政府のターゲットは間違いなく日本でしょう。
なんせ消費の70%が中国依存なのですから、ハンパな量ではないでしょう。
流通業者は頭を抱えているようです。
おコメの関税が撤廃されると瀕死の重傷を負った稲作農家が、本当に蕎麦に走るかもしれませんね。
又、このお蕎麦の実態は、耕作放棄地問題の打開策の一つになり得るようにも思えます。
では!
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農業・食文化
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安売り焼肉店での集団食中毒発生からすでに3週間が経過いたしました。
事故なのか事件なのかはまだ明確にはなっておりませんが、死者が出ている以上は事故として済まされる気配は無いようです。
この3週間で、様々な疑惑と事実が明らかになってきております。
過失面として生肉の取り扱いや下処理が焦点になっているような報道が多いようですが、その点については懲りない展開といいいましょうか案の定、焼肉店側と納入業者側での主張が食い違い、責任のなすり合いといった泥仕合が展開されております。
そこのところはどうやら納入業者側の分が悪いようですが、突き詰めればどちらにも非があり、五十歩百歩といった感じがいたします。
民事刑事両方の裁判沙汰になることは間違いありませんから、トリミングや生食用肉の認識といった五十歩百歩の責任の部分でもなすり合う必要があるのでしょう。
何についてもそうですが、事件事故が起きますとその具体的な内容も然ることながら、業界全体の実態や裏側なんかもクローズアップされてまいります。
「じゃあ、他はどうなんだ?」といった類の疑問は、マスコミ関係者では無くとも自然と関心を持つものですね。
有難い事にそんな疑問に答えてくれる報道もぼちぼち出始めましたね^^
それらを見てみますとまず抱くのが安い肉に対する疑心暗鬼でしょう。
昔の感覚としましては、安い物には必ず品質面での理由があり、「安かろう悪かろう」が当たり前という感じを誰もが持っていたと思います。
ところが近年は技術革新やらコスト削減やらで安価良品が市場を支配するようになってまいりました。
しかし多くの場合、その安価良品の表向き理由は理には適っていても漠然としたものばかりであり、実態はまったく異質のものである場合も少なくないようです。
食肉業界もそんな感じだったようですね。
あまり細かくは書きませんが、クズ肉の接着剤の多用実態や食品表示規制の隙間をついた巧みな表示などの実態が公になってきております。
例えば我々一般消費者は国産牛でも産地呼称を選択基準に考えている場合が多いと思うのですが、未経産牛・去勢牛・若雄牛・経産牛・廃乳牛などの実質的な素性呼称があるなんて知りませんよね?
私がよく食べていたのは、おそらくは廃乳牛でしょう。
お乳の出なくなった用済みのホルスタインですな。
国産牛表示の中でも一番安いみたいだから、おそらくそれだと思います。
輸入牛なんかも表示されない色々な素性があるんでしょうね。
食べる気無くしますね、マジで・・・・
表示の危うさと同様に取り扱いの危うさも色々とあるようですね。
先に書いた接着剤等を使った細工もそうですし、衛生面の問題も色々と指摘されております。
色々と読んだら、内臓系なんか特に食べれませんな。
一ヶ月前に食ったホルモンを吐き出したい気持ちになってまいります。
でも、知るチャンスは何度もあったんですよね〜
例えば、ミートホープ事件の時なんかも食肉の加工技術が話題になりましたね。
逮捕された田中社長は「肉の魔術師」なんて呼ばれておりました。
あの時にもう少し突っ込んで調べるべきでありました。
反省しきりであります。
この関連の事件を大局的に考えますと殆ど場合はコスト削減が起因しているように思えます。
捨てずに再利用という考え方もそうですね。
良く言えば「もったいない」というエコ感覚の行為なのですが、現実的には銭ゲバ感覚が本質であることは言うまでもありませんな。
嘆かわしい荒んだ世の中であります。
少し前にアカデミー賞にノミネートされた「フードインク」という映画が話題になりましたよね。
アメリカの食の裏側を描いた映画だと聞いております。
何も食えなくなるんじゃないかという「知らぬが仏」感覚で観ないつもりでおりましたが、何だか観たい気もしてまいりました。
もう、レンタルしとるんかな?
やっぱ、やめといたほうがいいでしょうかね?
心は揺らいでおります。
では!
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日本マクドナルドが12月決算で、過去最高の売り上げと経常利益を更新したようですね。 |
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野党自民党はTPP参加の是非について3月中に結論出すという当初の方針を変更して、4月の統一地方選以降に先送りするそうですね。 国家の一大事を選挙後に示すという考え方は、姑息をとおり越して異常と言うしかありませんな。 選挙ってなんなんだ?という強い憤りを覚えます。 しかし、政府民主党も似たようなものです。 トンチン菅は参加に積極姿勢でありましたが、今の段になって方針は「玉虫色」になりつつあるようです。 全国的に農村部は反対一色でしょうから、腰が引けてきたんですね。 しかも、この問題については抽象的な精神論ばかりが先行しており、具体的な内容なり対策なりはなんら示されておりません。 平成の開国などという曖昧なスローガンを掲げても、今の情報化社会ではとても通用しないことは小学生にだってわかるでしょう。 我がブログでもメリット・デメリットを徐々に解明しておりますが、今はハッキリと反対を明言できます。 TPP構成国で輸出面で魅力的なのはほぼアメリカだけであり、逆に輸入面で危機感を感じるのはブルネイを除いた全てであります。 特に対アメリカ・オーストラリアは脅威であり、日本農業を食い尽くすバクテリアのような存在と言ってもいいでしょう。 さて、ここで今回は一部で語られている稚拙な意見をあえて取り上げて反論を書いておきたいと思います。 これは誹謗中傷ということではなく、この問題についてぼんやりとした認識しか持ち合わせていらっしゃらない方々が惑わされないようにという意味で書いておきたいと思います。 それは「日本の農産物を海外へ輸出する」という見解についてであります。 この考え方の方向性自体には、なんら異論はありませんし望ましい方向性であると考えます。 しかし問題はこの方向性の取り扱われ方にあります。 それは、TPP参加で疲弊するであろう日本農業の救世主という馬鹿げた扱いです。 特に中国富裕層に向けたコメの輸出なんかを取り上げているパターンが多いようですね。 私も少し以前にそんなテレビ番組を観たことがあります。 これは時間差やスケールを度外視したトンチンカンな発想と言わざるを得ません。 今現在の中国への日本米の輸出は、せいぜい100トンくらいなものでしょう。 希望的観測を加味して将来的に100万トンを目指すとしましょう。 今の約1万倍というとてつもない数字です。 おそらく5年やそこらでは到底成し得ないでしょう。 中国がいかにGDP世界第2位になっても富裕層は極々一部です。 貧しい庶民の大国であることに変わりはありません。 現地で10倍も値段の違う日本米の市場は限られたものである筈です。 一方、日本国内では年間で約900万トンのお米が消費されています。 高度成長期の半分の消費量に落ちはしましたが、まだまだお米は日本人の主食です。 ここで米の関税が撤廃されたらと考えてみましょう。 過去記事にも書きましたが、味的には同等レベルの輸入米が、市場に半値で出回るのです。 おそらくは、真っ先に飛びつくのは外食産業でしょう。 吉野家の牛丼が更に安くなるなどと喜んでもいられません。 私の感覚では、一般家庭の消費用と合わせて年間消費量の30%くらいは外国米に流れるように思います。 ざっくりではありますが、約300万トンに近い数量です。 ここで考えなければならないのは外国米の供給力ですが、今すぐには無理でも数年スパンで可能とするでしょう。 米国も豪州も安い農地がふんだんにありますからね。 又、違う視点でも考察してみましょう。 TPPだけでは日本は世界のコメ市場へは参入出来ないことは明白です。 WTOにおいての関税自体を検討せねばなりません。 つまり、今のところは「中国の富裕層」等の限定的な対象にしか輸出は考えられないことになります。 そして世界の農産物市場を相手にする為には、日本の農産物の慢性的な経済効率の悪さを解消する必要があると思います。 それには根本的な原因を解消する為の「農業革命」が必要と考えられます。 農家という単位の見直し、大規模農営化、流通の簡素化、農地法改正などなど、今までの当たり前を根本的に改革するのです。 例えば農協なんかを通していたら駄目ですね。 ピンハネが大き過ぎます。 これをやるにはおそらく数十年という期間が掛かるでしょうし、世界で通用するまでコストを落とせるかどうかもわかりません。 農水省は1960年代から日本農業の大規模営農化に取り組んでおりますが、その想定の甘さから未だに実現できておりません。 日本農業は無能な役人のせいで、世界的に取り残されてしまったのです。 そういう意味においても保護すべき分野だと思います。 その責任を少しでも感じているのであれば、トンチン菅内閣と激しいバトルをして欲しいですね。 今回はとても長くなりました。 コメのみに着目して書きましたが、麦や大豆も壊滅するかもしれないという事も付け加えておきます。 では!
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私の周りには食料自給率について随分と勘違いしている人が多々おります。 |





