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政治には何故、お金がかかるのか?
こんな疑問の声をよく耳にしますが、これらの多くは疑問というよりも皮肉的意味を込めた批判という意味合いが強いのでしょう。
私は単純に「民主主義政治には、金がかかるもの」と思っています。
それは民主主義が、多数決の原理で成り立っているからであります。
先日、テレビを観ておりましたら、ある民主党の若手議員がパソコンの画面を取材記者に見せながら何やら語っております。
パソコン画面には自身の収支報告書のホーマットがアップされておりました。
「けっしてお金をかけなくとも、政治活動は出来るんですよ」と語るその若手議員の横顔は、どこかしら誇らしげでありましたが、民主党支持者である私は「なんと愚かな・・・」と暗澹たる気持ちになってしまいました。
これは「政治と金」の問題、つまり鳩山、小沢両氏の問題を念頭に置いたニュースである事は、誰にでもわかると思います。
「支持率低下が著しい民主党において、身内からの小沢批判の声も少なからずある」という報道側の意図に添った構成になっている事は、自民党寄りの局の報道である事からすぐに理解出来ました。
我々一般庶民は、金権政治、政界工作などと聞くと反射的に権力欲と結びつけて考えがちだと思います。
長年に渡り、政権の座にあった自民党政治がそうであったからです。
冒頭に民主主義には金が掛かると書きましたが、これは現法下においては必然と考えます。
政治を行う為には過半数が必要です。
過半数を集める為には、お金が必要なのです。
上記した民主党若手議員は出来上がった過半数に所属するお気楽な一議員です。
確かに自身一人の政治活動だけを考えれば、そんなにお金をかけないでも出来るのかもしれません。
しかし、過半数を取る事、政治を行う事が視野にある政治家ならば、全国の選挙区を見渡さねばなりません。
その全国の数だけ、それぞれの事情がある筈です。
中には有能であっても、土地無し、事務所無し、一文無しなんて候補者もいるかもしれません。
そんなのには、政党助成金があるだろう!と言われるかもしれませんが、党には党規があります。
党費は底なしではありませんし党規に添って配分しなければ、公平性は保たれません。
つまり、数を集める為には柔軟性のある何らかの資金が必要な場合もあるという事です。
私は小沢氏が私腹を肥やしているかどうかは知りません。
しかし、政治資金規正法に着手したのは小沢氏ですし、たとえそれがザル法であっても、政治と金の問題を一歩前進させた功労者である事は否定出来ないと思います。
その後の法整備の主導権が小沢氏にはありませんでしたから、現行の政治資金規正法を成熟させるのはこれからの作業です。
てか、自公政権時にはいくらでも改正出来た筈なのに、そこには全く着手しませんでした。
そんな彼らが「政治と金」の問題をぬけぬけと大声で指摘するんですから呆れてしまいます。
私は小沢氏を潔白だとは思っていません。
しかし、今は小沢氏を潰すべき時期ではないと考えております。
政治理念や行動力などの政治家の資質だけではなく、単純に日本の牽引役をイメージした場合に、私は小沢氏に匹敵する人物はまだいないと考えております。
大雑把な話ばかりしてもなんですので、例えば拉致問題を考えてみましょう。
小泉氏の突発的な騙し討ち的奇策によりやや前進はしましたが、あくまでも奇策であって根本的な解決の目途が立った訳ではありません。
その後は口先だけの問題意識は誰もが語っておりましたが、具体的な解決策を問うと「六ヶ国協議をゴニョゴニョ・・アメリカがゴニョゴニョ・・・」などと言うばかりです。
北朝鮮にとっての六ヶ国協議は、援助調達の手段でしかありません。
アメリカが重要視しているのは核拡散問題であって、拉致問題など知ったこっちゃないのです。
それらは無意味に経過した時間が証明しております。
北朝鮮の強気の背景にあるのは核保有と中国の後ろ盾でしょう。
逆に一番の泣き所は経済制裁でしょう。
なんとしても守りたい牙城は、現政権の存続でしょうね。
ならば問題解決に向けた要点は、おのずと限られます。
アメリカ、中国、国連ですね。
簡単に状況の整理をしただけですが、拉致問題解決に向けての重要な人物が誰かは、自然と見えてきますね。
私は世論について、批判と評価のバランスがとても悪いと思っています。
直近の評判だけを捉えて、洗脳による偏向的な正義だけを叫びます。
そこには、各々の主体性は感じられません。
軽薄な場当たり的感情論ばかりが目立ちます。
今後もマスコミはマメな世論調査報告と意図的報道で世論を更に煽るでしょうが、皆が主体性を持って自身の頭で考えて欲しいものですね。
その上での小沢降ろしであるならば、しょうがないですね。
なんたって、民主主義国家なのですから・・・・
では!
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