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「美味しんぼ」という漫画があります。
単行本ではついに100巻を突破したロングセラーな漫画であります。
私が10年以上前にあるセミナーに参加した時に、この漫画を講師の方が絶賛していました。
私も大絶賛派だったので、とても嬉しく思ったという記憶があります。
しかし、残念ながら講義の内容は忘れてしまいました^^
この「美味しんぼ」という漫画を読んでいますといくつかの主張点が伝わってまいります。
その中で私が特に感じているのは、「美味しいとは手間隙が掛かる事」という点と「食べ物の効率化や合理化は安全を侵害する」という点であります。
言い方を変えると、「美食と安全は経済効率の対極にある」との解釈もありなんだと思います。
資本主義とは、何かと経済効率を正義としているんだと思います。
現代の企業経営者の経営理念の多くにもその精神は蔓延しているように感じます。
会社は潰れると社会悪とされます。
それは納税の義務を果たせないばかりか、経済社会に対して多くの損害を与えるからです。
故に経営者達は何よりも会社及び組織の存続を優先しようとします。
昨今の社会問題である多くの偽装は、そんな意識から生まれる必然という要素もあるのでしょう。
確かに会社がコケて収入が無くなれば、誰しもが甘っちょろい理想論よりも明日の生活を最優先に考えなくてはいけません。
多くのサラリーマンはお金が無くては食べ物すら調達出来ないからです。
しかし、よく考えると世間一般の優先順位が狂ってきているのではないか?との疑問が生まれます。
考えるべきキーワードは、「経済至上主義」という事についてだと思います。
現状を考えますと私は経済至上主義の世の中なんだと思っています。
貧乏人は平均的な文化的生活を送れないばかりか病院にもいけません。
国民皆保険制度なんてのは今や国家の体裁上の制度となりつつあります。
労働と納税の義務の対価として我々国民は、国家に対して安全と保障を求めます。
まとめるとそれが”安心”に繋がるのでしょう。
しかし日本の安全はアメリカ頼みですし、保障は根幹から揺らいでいるのが現状です。
拉致事件などに代表されるように、国家は国民一人一人の安全を第一には考えてはいません。
又、薬害肝炎による被害者達も明らかに国家による見殺しです。
まぁ、グチグチ言ってもしょうがないので簡単に言いますと近年の日本政府は国家の概念に照らして考えると無能な政府であると言えると思います。
私は経済に固執するあまりに大切な事が置き去りにされているんだと思っています。
国民一人一人の幸せのかたちというのは百人百様だと思います。
自家用クルーザー上でワインと嗜む幸せもあれば、自然と向き合い大地の恩恵を愉しむ幸せもあるでしょう。
国民の全てが液晶テレビを欲しがっている訳ではありません。
要は政策のバランス感覚が重要なのだと思います。
合理化効率化を図って成功し、法人税を多く収める大企業ばかりを優遇しても、そこには安心という基本的理念がどのくらい存在しているのでしょうか?
冒頭に述べた安全と効率の対極関係は、矛盾という要素を多分に孕んでいます。
効率化により安くなった食材をたくさん食べて栄養をつけても、それが農薬漬け食材では本末転倒であります。
もちろん栄養価にも疑問が残ります。
そろそろ結論に移行しますが、幸せというのは漠然とした表現だと思います
その漠然を誰もが望んでいるのでしょうが、具体的に表現するのは難しい事なのでしょう。
私は穏やかに安心してこの土地で暮らしていける事を幸せと考えています。
その幸せの対価として国家に忠誠し国民としての義務を果たすべきだという考えです。
しかし国債を乱発し財政難に陥った今の国家は、経済のみに固執し国民の幸せのかたちを論ずる余裕が無いように思えます。
経済大国世界第二位なんて嘘っぱちの価値観は、単なるまやかしでしかありません。
資本主義が進化すると社会主義となり、その先の理想に共産主義があるといいます。
どの形態がいいという訳ではありませんが、思い込みや固執がいい訳はありません。
経済至上主義から脱却し、早く国民に対して国家のビジョンを提示して欲しいものです。
今のままでは私個人は自分の考える幸せのかたちの実現が見えてきません。
とりあえずは地方分権による一極集中の打開だと思います。
では!
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