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1995年8月31日。
この日は自分が生きてきた中で忘れることが出来ない屈辱を味わった日だ。
この頃は忙しく夜中の2〜3時頃まで事務所で仕事していて、それからソファーで朝まで寝る習慣に
なっていたが、このところおかしなこと続きで緊張してその前の晩も寝疲れず、5時頃になって
「もういいや」と思い、ひとりで山下公園まで散歩に出かけた。
なんでこんなことになってしまったんだろう。思わず目から涙があふれ出ててきた。しかし、
「オレは絶対に屈しない!頑張りぬいてやる!」
朝日に向かって握りこぶしを作りながら、そう誓った。
そして、その日が始まった。
この日も朝から混沌とした営業所の雰囲気の中で、おかしなこと続きだったから、騙されまい、
事細かく証拠を残そうと思い、コピーなどを取って一部の隙もないように頑張っていた。
しかし、突然、中村が言いがかりをつけてきたので言い争いになり、彼女が泣き出した。
この彼女が泣くという行為自体が不自然でおかしなことなのだが、社長が呼び出され、
15分くらいで彼女がやってきた。
そもそもこの陰謀は社長が自ら企てたものなのか、それとも別の組織が自分を落としいれようとして
やっているものなのか・・・・
もしかしたら警察の陰謀か?
そう思うのは自分自身心当たりあるからだ。
と言うのも、事務所の周りは駐車場が少なく、自分はそのときアメリカから帰国してから
3年くらいだったので国際免許を更新して使っていたため、他の従業員の駐車禁止をかぶってたり
していた。
点数なんて関係ないだろうと本気で思っていた。
ある日、点数が20点くらいになっていて、その意味が分からなかったから、友人に言ったら
「お前それって免取だぜ!」
「でも国際免許だし、関係ないんじゃん。」
そんな感じで通してきた。
ただ、ここ2週間くらいやけに警察のパトカーを目にするようになっていた。
そして、社長からまず言われたことは、
社長:「お前、最近おかしいよ。おかしすぎる。」
自分:「おかしいのは自分じゃない。周りがおかしいんですよ。」
社長:「みんなそういうふうに言ってるぞ。お前の様子がおかしいって・・・」
それから、自分自身の借金のことも言われ、
社長:「お前が借金があるってことは知ってたが、自分以外の名前で借金してるのか?」
その社長のひと言でピンときた。
自分のクレジットカードの明細がある分けないところにあったのはこの人の仕業だったと
言うことを・・・・
そして、そのカードが家族会員になっていて、明細書は父親の名前で毎月送られてきていたのだ。
当然、他の人がその明細を目にしたら、親の名前でお金を借りていると思われてしまう。
自分:「そんなことしてません。なぜ、社長がそのようなことを言うか分かりません。もしかして
このカードの事ですか?これは見てのとおり自分のカードです。ただ、明細は親の名前で来ますよ。」
しかし、社長は次にまたわけの分からないことを言いはじめた。
社長:「最近、集金してきたお金も紛失しそうじゃないか?」
自分:「それは見つかりましたって中村に言ったはずです。」
社長:「会社のお金を使い込んでるって事もないだろうな。」
自分:「ありません!」
ここまで来ると自分自身情けなくなってきて、涙が出てきた。
自分:「そのような疑いをかけられるのは心外です。自分がこの会社のためにどれほど頑張ってきたか
社長には理解していただけないのでしょうか?」
社長:「・・・・・・」
だんだんわかってきた。おそらくこの社長、自分を辞めさせなければならない状況になってきて
ここ2週間血眼になってあら捜しをしてきたことを・・・・・
そして、そのおおもとは藤田社長ではないかと・・・
しかし、そのときの自分は、信じていた人(藤田夫人)に裏切られ、気が動転していて、
悔しさと言うよりも、得体の知れない何かによって心が金縛り状態になってしまっていた。
自分:「そこまでおっしゃるのでしたら、もうこの会社にはいられないですね。非常に残念で
なりませんが今日限りでやめさせていただきます。」
そう言って、泣く泣く自分の机の中にあるすべての私物を段ボール箱に入れて、おまけに自分の
パソコンの中にある会社のファイルもすべてその場で消去して会社を後にした。
そして、社長の妹夫婦宅の私物を車に乗せられるだけ乗せて自宅へと向かった。
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