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今日の「カンティプル」紙の一面下段に、目に涙を浮かべた女性の大きな写真が掲載されている。写真は、15歳の娘を王室ネパール軍に殺害された母親デビさんのものだ。デビさんは昨日、カトマンズで記者会見を開き、彼女の娘マイナを殺害したかどで軍事法廷で有罪となった軍士官3人の罪が軽すぎると、裁判所に訴訟を起こすことを明らかにした。当時15歳だったマイナさんは「マオイスト」としてカブレ郡の軍に拘束されたあと、軍の兵舎内で拷問を受けて殺された。しかし、マイナさんはマオイストではなかったことが明らかになっている。軍は当初、マイナさんを拘束したことも否定し、家族にマイナさんの遺体を返すことさえしなかった。その後、軍はマイナさんを拘束した軍兵舎の責任者である中佐と、その部下である中尉2人の3人を軍事法廷にかけて、「有罪」判決を下した。しかし、3人に与えられた刑罰は6ヶ月間の拘禁と、中佐には5万ルピー、中尉には2万5000ルピーの罰金だけだった。しかも、裁判中に6ヶ月間拘留されていたとして、6ヶ月間の刑期は終了したとみなされ、3人はすでに釈放されている。この刑罰を国際人権団体も「軽すぎる」と非難したが、マイナさんの母親デビさんは、「人を殺害した軍人は国民により裁かれるべき」として、裁判に訴えることにしたものだ。ネパールは、政府側により拘束されたあと、行方不明になった人の数が世界で最も多い国のひとつだ。外に情報がもれることなく、軍あるいは警察内部で拷問を受けたり、殺害されたりするケースがかなりの数に上る。王室ネパール軍内にある‘impunity’(罪を犯しても罰せられない)な環境が、ネパールにおける人権侵害の最大の根本問題として見られている。マイナさんのケースは決してまれなケースではない。 |
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