Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 プラチャンダは今朝、E−メール声明を通じて一方的停戦を一月間延長することを明らかにした。これは先日の「ニューデリー会議」のときに、政党側がマオイストに要請して、積極的な返答をもらっていたもので、予測されたことといえる。一方、政府側はというと、ヒンディー映画の有名女優マニシャ・コイララの父親でもある人口・科学・環境大臣のプラカシュ・コイララが「停戦に応じることは臆病な行為」などというばかげた発言をしている。相変わらず、国民の痛みなどまったくわかっていない発言だ。

 ナヤバネスワルで午後1時から開かれたネパール統一共産党(UML)の集会は、2月1日政変後、まちがいなく最大規模のものだった。組織ごとに、あちこちから旗を掲げて繰り出したデモはディリバザールに集まり、ひとつになってナヤバネスワルに向かった。カトマンズ盆地の党員を総動員しただけのことはある。ディリバザールからバティスプタリにかけての道路1キロほどを埋めるデモだった。ナヤバネスワルの国際会議場前の広場は聴衆でびっしりと埋まり、塀にしがみついたり、周辺のビルから見物する人で一杯だった。壇上の椅子に座ったマダフ・クマール・ネパール総書記にあいさつをすると、笑って「どうだ、満足しましたか?」と言われた。以前、何度か開かれた記者会見で、なかなか人が集まらないことを私がしつこく質問したことを覚えていたのだろう。

 今日の集会は規模だけではなく、演説するリーダーがこれまでになく、明確に強い言葉で「共和制要求」をしたことが印象的だった。ゲストとして演説をしたフィリピンや西ベンガル州の農民組織のリーダーまでもが、国王を批判して「共和制万歳」の言葉を発すると、聴衆から大きな拍手が沸き起こった。ジャラナス・カナルやネパール総書記などのUMLのリーダーたちも、はっきりと「王政廃止・民主的共和制」を求めることを宣言した。さらに、ネパール総書記は「たった今、プラチャンダと話をしたばかりだ」と、マオイストとの対話が進んでいることを明らかにして、マオイストが停戦を延長をしたことを歓迎。一方、停戦に応じない国王を「平和ではなく、戦争を望んでいる」と批判した。

 ギャネンドラ国王夫妻の帰国が午後4時と、時間がせまっていたためか、各リーダーの演説はいつもよりもかなり短めだった。集会は3時半ごろ終わり解散となったのだが、このあと、一部のデモ隊がスローガンをあげながら空港のほうに向かって歩き出し、一時期、危うい雰囲気が漂った。ナヤバネスワルの通りには「ラジャバディ(国王派)」の人たちが国旗をもって待っており、彼らと衝突するかと思ったが、付近にいた大勢の武装警官がすぐにコントロールに駆けつけた。この国王派の人たちの写真をとっていたら、「ビデシ・パトラカール・ムルダバード(外国人ジャーナリスト打倒)!」というスローガンを投げつけられた。外国人は周囲に私しかいなかったので、どう考えても私に向けられた“罵倒”である。よほど、メディアの人間に恨みがあるのだろう。(この後、ラチ・チャージがあったことを知った。怪我人も何人か出たらしい。kantipuronlineは国王派とデモ隊のあいだで衝突があったと伝えているが、私が見たかぎりでは、国王派というよりも警官隊とデモ隊のようだった。kantipuronlineでは、治安部隊がわざと手りゅう弾を道路に落としたように書いているが、車の後ろに乗っていた兵士が誤って、銃のカートリッジと手りゅう弾を落とし、警官隊や通行人が一斉に逃げたのを私も目撃した。兵士は車を止めて、すぐに落とした手りゅう弾を拾っていった。カンティプル・テレビのニュースによると、群衆は皇太子パラスが乗った車に投石をしたらしい。)

 ナヤバネスワルからタパタリのほうに歩いていくと、道路の両脇には、国王が出かけるときよりもずっと大勢の人がいた。全員が「国王派」というわけではないのだろう。国王の車が通りかかっても、「国王万歳!」の声を上げる人はごく一部の人たちだけだった。あとでわかったのだが、今日は各省庁の役人に対して、午後3時から道路に出て国王を迎えるようにという支持が出ていたらしい。パンチャヤト時代でさえ、国王の出迎えに役人が狩り出されたことはなかったらしい。政府の苦肉の策なのだろう。

写真一番上は集会の様子。演説のあと、すっかり有名になったガイネのルビン・ガンダルバ少年が歌いだすと、聴衆はみな立ち上がって、手を打ち出した。2番目は中国共産党の帽子をかぶったUML党員。3番目は壇上のUMLリーダー。中央がネパール総書記。写真一番下は国王夫妻を乗せた車。


 

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