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マオイストのパブリシティのうまさには、本当に脱帽する。昨年の「人民戦争開始記念日」には、BBCラジオのネパール語放送を通じて、党首プラチャンダが自ら長い声明文を読み上げて、初めての肉声を聞かせた。先日は、国内最大の日刊紙「Kantipur」とその姉妹英字紙「The Kathmandu Post」が、国内紙としては初めて、プラチャンダの独占インタビューを同時掲載して、読者を驚かせた。そして、今年2月13日の「人民戦争10周年」の日には、今度はプラチャンダが初めてのテレビインタビューとして、BBCテレビに登場した。この日は、ゴラヒから夜遅くに帰宅したため、インタビューは見逃してしまったのだが、この絶妙なタイミングと、メディアの選択は実に巧みで、これ以上の効果はないというほどの効果があった。今日発売された週刊紙「ジャナアスタ」によると、このBBCのインタビューが放送されたあと、国王は治安部隊のトップを王宮に呼んで、“対策”を話し合ったそうである。同紙の記事によると、「Kantipur」と「The Kathmandu Post」の2人の編集長は、どこでプラチャンダに会ったかを伏せているが、軍側は2人がこの記事を掲載した数日前に、Cosmic Airの飛行機でニューデリーに行ったことを突き止めているという。BBCのインタビューのなかで、プラチャンダは「国王はネパールから逃亡することになる」と発言している。一方、ネパール語の週刊誌はこぞって、マオイストの「10周年」の特集記事を掲載している。国内外のメディアがこれだけプラチャンダの広報に努めているというのに、政府は何もできないでいる。あらためて、メディアの力を感じさせられた。 |
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