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マオイストの取材を通じて興味を持つようになったマガル族の歴史を探っている。マガル族にはラプティ地方にかつて王国を築いた“アターラ・マガラート”と、ガンダキ地方に王国があった“バーラ・マガラート”がいる。私が興味があるのは、ロルパ・ルクムの“アターラ・マガラート”のほうである。人民解放軍の4人の副司令官のなかの2人、“パサン”と“アナンタ”はこの“アターラ”のマガル族の出身だ。彼らの歴史を探るために、カルナリ地区やカース、バイセ・ラージの歴史に関する本を何冊か読んだ。ネパール人が書いたネパール語の歴史書を読むといつも感じることだが、そこに書かれてあることはほとんどが支配者側の歴史である。当たり前のことだが、支配者階級に属する歴史学者が書いているからだ。どの本を読んでも、私が求めるマガル族に関する記述はほとんど出てこない。なぜなら、マガル族は被支配者側に属するからだ。ロルパやルクムのマガル族は、自分たちが先住民族だったと主張する。ジュムラから移住してきたタクリ(貴族カースト)が彼らを征服したのだという。それにしても、マガル族の歴史がほとんど残されていないことに驚く。彼らは意図的に歴史を棄てたのではないかと考えたくなるほどである。彼らの多くがマオイストになる理由が、実はこの辺にあるのではないかと思う。ロルパ出身のマオイストのマガラト自治共和国人民政府の議長サントス・ブラ・マガルが言っていた言葉を思い出す。「私たちは歴史のなかで失ったものを取り戻そうとしているのです」 |
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忙中閑あり、貴重な記事に感動しています。昔から、言葉はあっても文字のない種族がいます。インドやパキスタンの北西辺境部には多いようです。口伝や歌の文句にで歴史をを語り残す例があるのでお調べになったら面白いと思います。いつも、有難く読ませていただいています。
2006/2/26(日) 午前 7:31 [ tuneo ]
マガル族はかつて文字を持っていたと言う学者もいます。もちろん、”支配者側”の学者ではなくて、ある外国人の学者ですが。マガルやタマンなどは、ジャンクリと呼ばれる祈祷師が歴史を語り継ぐ役割を担っています。
2006/2/26(日) 午後 11:18 [ nep*l*jo*rnal ]
マガル族はかつて文字を持っていたと言う学者もいます。もちろん、”支配者側”の学者ではなくて、ある外国人の学者ですが。マガルやタマンなどは、ジャンクリと呼ばれる祈祷師が歴史を語り継ぐ役割を担っています。
2006/2/26(日) 午後 11:20 [ nep*l*jo*rnal ]