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今日は朝からあちこちを回って取材をした。まず、ネパール弁護士連合のデモに警官が発砲したというニュースを聞いて、同連合の本部へ行くと、負傷者がカトマンズ・モデル病院に運ばれたと聞いて同病院に行った。発砲と言ってもゴム弾を使ったものだが、弾による負傷者は3人。そのうち2人が頭部にあたって怪我をした。他に同連合の元会長ハリハル・ダハルを含む約20人が、警棒で殴られて負傷した。さらに、同連合のシャムブー・タパ会長ら72人が逮捕されている。平和的デモに対して、政府側が過剰の武力を使っていることに対して、国連のOHCHRを含めたさまざまな人権団体から非難の声が上がっているが、ここまでくると手当たり次第、盲目的に制圧をしているとしか思えない。
午後2時からは一昨日、発砲(こちらは実弾)があって、大勢の負傷者を出したガンガブで7政党による抗議集会があった。リングロードの外側の奥まった広場で開かれたせいか、警官隊による介入もなく、各党の中堅クラスのリーダーが演説をした。2千人くらいの人が集まった。一番多かったスローガンは例の「ギャネ・チョール!デシュ・チョール!」。演説の合間合間に、頻繁にこの合唱が入る。共和制を求めるスローガンが増えていた。どうやら、政党と市民の要求は、次第に共和制のほうに向かっているようだ。
午後4時に携帯電話が再開した。政府側は「コントロールできた」という自信を持ったのだろうか。明日はネパール暦新年、ギャネンドラ国王が何かを宣言するという噂がある。昨日、外出禁止令が解除されてから、運動は一見下火になったように見えるが、火は消えたわけではない。何かがきっかけになり、すぐにまた火が燃え上がる可能性が高い。明日、国王が何かを宣言するとしたら、それがきっかけとなるかもしれない。
写真上;ガンガブで開かれた集会。
写真下;集会で演説するネパール統一共産党の青年リーダー、ヨゲシュ・バッタライ。今一番、官憲が探しているリーダーの一人である。演説後、警官の逮捕を避けるために、すぐに会場を去った。
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