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午前中、マオイストの学生リーダーから電話が入った。明日、カトマンズのクラマンツで集会をするので、見に来るようにという知らせだった。昨夜、停戦を宣言したばかりのマオイストは今日、東ネパールのビラトナガル市ですでに集会を開いている。人民解放軍第一師団のコミッサーらが演説をしたらしい。治安部隊員もマオイストの演説を聞いていたとBBCラジオは伝えていた。
今日は午後2時からクラマンツで7政党による「勝利集会」が開かれた。司会のヨゲシュ・バッタライが、新首相になることが決まっているギリザ・プラサド・コイララ党首が、具合が悪いために集会に来れないことを伝えると、コイララの出席を求めるスローガンが上がりだし、会場は騒然となった。今日の集会は、これまでに見たどんな集会とも異なっていた。聴衆が政党リーダーの演説を聞こうとしないのだ。統一共産党の女性リーダー、サハナ・プラダンや、ネパール労働者農民党の党首ロヒットらが演説を始めると、群衆は手を振って「早く行け」という言い出した。一番受けた演説をしたのは、7政党のなかで、唯一「制憲議会選挙の実施がはっきりするまで、運動を継続すべき」と「運動中止」に反対していた人民戦線ネパールのアミク・シェルチャン党首の演説だった。シャルチャンは「制憲議会を通じて共和制を実現すること」もはっきりと話していた。一方、コイララ党首の代理で演説をする予定だったスシル・コイララ幹事長が演説を始めると、群衆は立ち上がりだし、ステージに向かって石や棒を投げ始めた。群衆がコイララ党首を求めたのは、彼の口からはっきりと制憲議会選挙の開催に対するcommittmentを聞きたかったからだ。群衆はコイララ党首が国王と妥協したのではないかと疑っていた。コイララ党首が来なかったために怒った群衆は、しばらく立ち上がって静まらず、スシル・コイララは演説をすることができないままにステージを去った。騒動が治まったのは、人気風刺詩人のアルンジュン・パラジュリが詩の朗読を始めてからだった。
今日の集会で、一般国民ばかりでなく、政党活動家の多くも政党リーダーに不信の念を抱いていることを目の当たりにした。彼らは、政党リーダーが国王と再び妥協して、王制を残そうと試みるのではないかと疑っているのである。疑いの半分は恐らく、真実だ。昨日、今日と話した多くの活動家は、制憲議会が開かれたら、共和制は実現しないと心配していた。運動は終わったわけではなくて、制憲議会選挙が実現するまで継続すべきだという意見が多かった。
王室は今日、コイララ党首を新首相に任命したが、それにしても、コイララ党首の健康が気になる。コイララ党首は今朝から点滴を受け、酸素吸入を受けているという。明日開かれる国会への出席も危ぶまれている。
写真上;今日開かれた7政党の集会で、スシル・コイララが演説を始めたあと、怒って立ち上がる群衆。
写真下;ステージに石や棒が投げられた
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明日金曜は首都でマオイストがラリーと集会を開くとの事。 どれぐらいの人が集まるのか、どんな話が聞けるのか、また 治安部隊がそれを許すのか、押さえつけるのか、 私には想像つきません。見守ります。
2006/4/28(金) 午前 1:14 [ 在住者 ]
ギリジャ・コイララの病気の信憑性、気になりますね。国王が、議会の指名を前にして、先んじてギリジャ・コイララを首相に任命した態度も今の情勢の中で、怪しげなものを感じます。国民を蚊帳の外にしようとする姿勢が、ちらちらと見えますが、どうなのでしょう。 明日は、元気に国会に参院するのでしょうか。
2006/4/28(金) 午前 1:37 [ M.M ]
写真のコイララ党首は80歳とは見えないのでまだ激務に耐えられる体力がおありなのだろうと推察していましたが、このような大事な場に出てこれないとは。会衆の落胆や不安が伝わってきます。明日のマオイストの集会のレポートを待っています。時間がおありでしたら4/23のコメントをご覧いただきたく
2006/4/28(金) 午前 4:41 [ F.K. ]