Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

全体表示

[ リスト ]

 マオイストはイラム、シンドゥリ、カブレ、パルパ、ロルパ、スルケット、カイラリの7か所に各師団のキャンプを置き、1師団ごとにさらに3つのサブ・キャンプを設置して制憲議会選挙が終わるまで駐屯することになったが、今日、国連チームの軍事専門家と観光大臣のプラディプ・ギャワリが、人民解放軍の副指揮官“パサン”と“バルデブ”とともに、イラムとシンドゥリの駐屯地の視察に出かけた。師団によってはすでに武装マオイストが集結を始めているようだ。最近になってマオイストは第3師団(首都圏)と第7師団で旅団(Brigade)を増やしている。マオイストは人民解放軍の兵士の数を公称「3万5000人」と言っているが、おそらく、これはかなり上乗せをした数だ。武器はマオイスト側からは数を伝えず、駐屯後、国連側が数えることになっているそうだ。日刊紙「Kantipur」によると、国連は200人を超える「監視団」をネパールに送り込むことにしたそうである。

 今週初めはじっくりと新聞を読む時間もなかったために、今日は1週間分の新聞にゆっくりと目を通した。6日付けの英字紙「The Kathmandu Post」に面白い記事があった。先日も書いたがネパールを訪問していた紛争解決に関する学者Johan Galtung博士(先日の記事では表記に誤りがありました)のインタビューである。「サマヤ」のインタビューでは「ネパールのマオイストは革命家ではない」というコメントに興味をもったが(確かに当たっている)、「TKH」の記事でも非常にcontroversialな発言をしていた。「ネパールの和平プロセスは誤った方向に進んでいる。和平交渉のプロセスで、停戦、イコール平和と考えるという、よくある誤りを侵したために、将来、別の形で紛争が繰り返される可能性が高い」というのである。「イスラエルとパレスチナが侵したのと同じ過ちを繰り返している」とも言っている。その根拠は「カトマンズの市民は爆弾テロがなくなって平和になったと感じているが、地方に住む人たちは平和になったと思っていない。マオイストが現れた原因を解決しようとせず、(平和という)現象を見ているにすぎない」からだという。このままでは、これまでと同じように、再び中央政治から取り残される人が出て、そういった人たちが国家に対して反乱を起こす可能性が消せないというのだ。Galtung博士がネパールの事情にどれだけ詳しいのかは知らないが、確かに、現在の7政党とマオイストの交渉やカトマンズ市民の反応を見ていると、「これで根本的な解決になるのだろうか」という疑問は残る。

 

閉じる コメント(4)

顔アイコン

夢覚めて。万骨枯れる世の常か。国連の密にたかる蜂の集団。 真の苦労はいよいよ是からですね。豊かな国が出来るのを願っています。 建設の労苦にたじろがないで前進してくれるよう。遙かな地で祈ります。 敗戦60年。平坦でなかった日本。苦労振り返ります。 頑張れネパール。真の苦労の始まりですね。

2006/11/12(日) 午後 1:32 [ ]

顔アイコン

「平和学の成果は、研究者の論文ではなく、"平和"である。」
​ これは、ヨハン・ガルトゥング氏の言葉です。
​私は、ヨハン・ガルトゥング氏のファンで、紛争転換NGO​「トランセンド」
​の会員です。また、平和研究という学問分野に関心があります。

2010/1/25(月) 午後 6:28 [ - ]

顔アイコン

「トランセンド」のこと、情報ありがとうございます。少々ネットで調べてみました。紛争転換の発想には、私も興味があります。

2010/1/26(火) 午後 4:14 [ nep*l*jo*rnal ]

顔アイコン

こちらこそ、ご関心をお持ちくださり、
ありがとうございます。
ヨハン・ガルトゥング氏のファン暦20年になります。
『平和への新思考』(勁草書房, 1989年)を購入した日1989年9月10日から20年経ちました。

2010/1/28(木) 午後 6:23 [ - ]



プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事