Kathmandu Journal

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トゥラダール氏の涙

 昨日はネパール共産党の57周年設立記念日だった。ネパールは10以上の大小の共産系政党が存在する世界でも珍しい国だが、昨日はマオイスト主催でさまざなま共産系政党のリーダーや知識人が出席したプログラムがあった。私はこれを昨夜、テレビのニュースで見たのだが、政党には属さない左翼系人権活動家パドマ・ラトナ・トゥラダール氏が涙を流しながら、「共産系政党は一つにならなければならない。ギリザ(コイララ首相)を独裁者のままにしておいていいのか?」と演説をしていたのが印象に残った。ネパールにはマオイストのように武装闘争をよしとする極左系から、王制を支持するコミュニストまで、さまざまなコミュニストがいるが、最初は一つの政党だったネパール共産党は分裂・合体を繰り返して、現在、10を超える共産系政党がある。分裂の理由はほとんどが、思想的なものではなく、リーダー同士の個人的な確執によるものだった。昨日のプログラムでも、マオイストのバブラム・バッタライらが共和制実現のために共産系政党が一つになる必要性があることを説いていたが、現実となると、かなり困難だろう。まず、最大の共産系政党である統一共産党とマオイストは、選挙時の票田が重なるために、選挙協力をしない場合、票の取り合いとなり、ネパール会議派に有利となる可能性が高い。しかし、両党は最も近いようで、最も遠い政党ともいえる。近親憎悪的な感情があり、一時期、マオイストが演説で最も口を厳しく非難していたのが統一共産党だった。統一共産党からは人民戦争が始まったあと、大勢の党員がマオイストに移っており、彼らに対する恨みも強い。1991年の総選挙のときのように、選挙協力の可能性があったとしても、両党が一つになる可能性ははっきり言って、ほとんどない。1990年の民主化運動のとき、トゥラダール氏は7つの左翼系政党が統一左翼戦線を結成する際に重要な役目を果たしたが、現在、左翼系政党はさらに多様になっている。引力よりも、斥力が強いのがこの社会の特徴と言える。


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