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今日午後から続いている7政党間の話し合いは今も結論が出ていない。昨夜、マオイストはコイララ首相に対して3つの提案を提出し、そのうちどれかに合意すれば、彼らも受け入れると話したと言われている。今朝のニュースによると、このうち、暫定立法府で王制の廃止を宣言して大統領を選出し、直接選挙区で立候補者を選ぶさいに比例代表制を取り入れるという案が受け入れられそうだと伝えられていたが、先ほどのニュースでは、コイララ首相側が歩み寄りを見せる様子がなく、決着がつきそうにないという。会合に出席したリーダーは、「とりあえず、選挙日程の延期を決めて、話し合いを明日以降に持ち越すことになりそうだ」と話していた。コイララ首相は今日会った外交官にまたしても、「何が何でも予定どおりに選挙」をすると約したというが、物理的に11月選挙はかなり難しくなっている。
コイララ首相とカトゥワル参謀長の関係が冷え切っているようだ。二人の関係は、ネパール会議派が党総会で共和制方針を正式に決定して以来悪化し、インドラ・ジャットラの最終日にギャネンドラ国王が私服の軍兵士を大勢引き連れてクマリにティカをもらいに行ってから、さらに悪化していると聞く。この日の国王の行動に激怒したコイララ首相は、かなりきつい言葉で参謀長を叱ったという。国王と軍が事を起す可能性について、さまざまな憶測が飛び交っている。(特に国連の存在下で)「軍が動くことはありえない」とはっきり言う人もいるし、このところのさまざまな出来事を総合すると、国王が何かをしでかす可能性も否定できないともいえる。私も個人的には、ネパール軍が事を起こす可能性はかなり低いと思っていたが、最近の軍のさまざまな動向はどうもきな臭い。昨日のカトゥワル参謀長の「反マオイスト」を思わせる政治的発言に続いて、今日は、「特別警戒態勢」を理由に、軍の部隊がシンガダルバル内に入り、ネパールテレビやラジオネパールの局内の各部屋を視察したという。「内務省と相談のうえだ」と報道されているが、これに関して政府側の見解は何も伝えられていない。
最新号の「Himal」に面白い記事が掲載されていた。8月に“某国の外交官”が国王と首相に対して、「コイララ首相を“大統領”とし、マオイストを“副大統領”としたうえで、国王を亡命させる(この外交官の国が国王を受け入れるというもの)」と提案をしたが、国王もコイララ首相もこれを断ったというのだ。国名は明記されていないが、これがインドの外交官であろうことは容易に想像できる。ギャネンドラ国王一家が孫を除いてインドに亡命するという噂は今年の春にもあった。コイララ首相とインドとの関係は、この後、悪化しているのだという。こうしてみると、コイララ首相はあの年齢で、こうした圧力によく耐えているなと思う。本気で心配になってくる。個人的にはあまり好きな政治家ではなかったが、やはり、コイララ首相には頑張ってもらいたい。
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