Kathmandu Journal

東日本大震災の被災者の方たちの復興を祈って

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 さわやかな土曜の朝。朝起きると、まず、カガティ(ライム)と蜂蜜を入れたライム・ジュースを一杯飲み、自家製ヨーグルトに季節の果物を入れたもの、そして、大きなカップでミルクティーを飲む。10年近く変わらない習慣である。ヨーグルトは毎日家で作り、蜂蜜はダディンから定期的に家に来る人から買っている。紅茶も、ここ10年以上、バサンタプルの有名な紅茶屋さんで買う2種類の紅茶の葉をミックスしたのを使っている。よく考えると、あまり変化のない生活だが、毎日、激しく動く政治を近くから見つめる生活をしていると、こうした変わらぬ習慣のなかに、安定と安心を感じるものだ。

 カトマンズでも外国人としては、大して贅沢な生活をしているとは思っていないのだが、それでも、ロルパなどの地方に出かけると、首都圏の生活がどんなに豊かか再確認をすることになる。たとえば、朝起きてすぐに紅茶を飲むのは、ロルパでも同じ習慣だが、村ではミルクが手に入ることはめったにない。カガティもないところが多いために、ミルクもレモンもない甘いブラック・ティーということになる。それでも、特に冬、香辛料を煮出した甘い紅茶は喉にピリッと来て、美味しいものだ。ロルパのトウモロコシの話は何度もしたが、以前、タバン村で知り合いの村人から「食事」に来るよう誘われた。行ってみたら、大きななべにあふれるほどのジャガイモが出された。人民解放軍のコマンダーら5,6人と、このなべを囲んで、おしゃべりをしながら、塩とクルサニ(トウガラシ)でお腹が一杯になるまでひたすらジャガイモを食べた。“東”から来たコマンダーが、私の知り合いと同じ村出身でることを知ったのもこのときの会話からだった。これも“美味しい思い出”の一つ。

 2年前の冬(12月)、マオイストと1週間ほど行動を共にしたときのことだ。毎晩、“寝袋を並べて寝る”仲になった女性マオイストのリーダーと早朝の陽だまりで、地元の民家から大量に買ったスンタラを、二人だけで、これまた何個も、ひたすら食べながらおしゃべりをしていた。馬が走ってくる音が聞こえ、ふと下を見ると、人民解放軍の副指揮官“プラバカール”ことジャナルダン・シャルマが上手に馬を駆って走り抜けていった。こうしたシーンが、今でもいくつも頭に浮かぶのだが、強烈に覚えているのは、なぜかいつも食べ物が絡んでいることが多い。

 さて、写真は昨年10月にロルパのタバン村で撮ったもの。このときは、ほとんどマオイストに会わなかったが、逆に普段あまり話をすることのないさまざまな村人を話をすることができて楽しかった。この3人の精悍な(?)マガルの“タバンギ(タバン村の人)”も、このときに初めて話をした。左の二人の男性は右の老人の息子たち。真ん中の息子がかぶっているのはヤギの毛から作った毛布のようなもので、雨よけにも寒さよけにもなる。

閉じる コメント(3)

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なんか食べ物の話って、普段っぽくて好きだな。
いつも、冷静、冷徹に彼の地の政治を見つめている小倉さんの、素顔が垣間見られるようで嬉しいです。

2007/10/6(土) 午後 6:07 [ ppo*aj*39 ]

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ありがとうございます。実は、たまたま家に食事を作ってくれる人がいるために、自分で料理をすることはほとんどないのですが、ネパール生活のなかで、一番楽しいことの一つが食べることです。もっとも、友人と外で食べたり、仕事の関係で外食をする以外は、外食もほとんどすることはなく、カトマンズにいるときは、ひたすら「家食」を楽しんでいます。料理はしなくとも、アサンなどのバザールにはよく食材を買いに行きます。季節の食材を見るのもまた、カトマンズの楽しみの一つです。

2007/10/6(土) 午後 11:07 [ nep*l*jo*rnal ]

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savetheworldkenさま。申し訳ありません。同じコメントが二つだぶっているのかと思い、一つを削除したところ、この記事にあったコメントが消えてしまったようです。昨日の記事のコメントは残っています。ご容赦くださいませ。

2007/10/6(土) 午後 11:28 [ nep*l*jo*rnal ]


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