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小選挙区は、立候補者が殺害されたスルケットなどで、昨日、投票が終わり、まもなく240全区の結果が出揃いそうだ。今日は、バグルン郡2区から、“強力な野党”を演じることでは、右に出る者がいないチトラ・バハドゥル・KCの当選が決まった。KCは、マオイストの“グル”であるモハン・ビクラム・シンのラシュトリヤ・ジャナモルチャのリーダーである。つまらない演説がほとんどの国会で、KCの演説は圧倒的に面白い。一方、シラハから立候補していた女性の国会副議長チトラ・レカ・ヤダヴ(NC)と、ネパール会議派を離党して、タライ・マデシ民主党を結成して党首になったマハンタ・タクールは落選した。二人とも、個人的には好きな政治家だったので、残念である。
比例代表のほうも今週木曜日ごろまでに結果がでると聞いた。今のところ、マオイストが30%、NCが21%、UMLが20%の票を獲得している。このままこの数字を保てば、比例代表は335人なので、マオイストからは100人の議員が比例代表から選ばれることになる。小選挙区からは、120人弱が当選しそうなので、マオイストからは約220人の議員が選出されることになる。全議員の数は601人(政府任命が26人)なので、マオイストが第一政党となっても、非常に不安定な議会運営をしなければならないことになる。
メディアの注目は完全にマオイストに集まっている。テレビをつければ、プラチャンダ党首やバブラム・バッタライのインタビューが毎日のように放送され、ラジオや新聞でも、マオイストのトップ・リーダーの発言がトップで報じられている。気になるのは、リーダー間で発言に相違があることだ。制憲議会初日の共和制実施のプロセスの問題だけでなく、バブラムが昨日のKantipur TVで「国王にcultural rightsを与えてもよい」などと発言し、バーダルは今日レポーターズ・クラブで、これを完全に否定する発言をした。バブラムがどういう意味で、この発言をしたのか不明だが、王制をセレモニアルな形で残そうなどという意図はないと信じる。少なくとも、バブラムは、あちこちで繰り返し「議会の初日に共和制が実施される。これがわれわれの第一のプライオリティである」とはっきりと発言している。
王室が今日、奇妙な声明をだした。最近、国内外で国王に関して報じられているニュースは真実ではないと、メディア報道を否定する内容のもののようだが、どのニュースが真実でないのか、詳細は書かれていない。おそらく、複数のインド・メディアが国王のインド亡命の可能性を報道したことと、ネパール・メディアを通じて頻繁に報じられているプラチャンダ党首らの発言のことなのだろう。今になって、この手の声明を出す意図は何なのか。ネパール・メディアは時期的に「深い意味がありそうだ」と報じているが・・・。
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マオイストは共産主義者ではないようですね? せいぜい、社会民主主義なのではないでしょうか? 国政をどの方向に持ってゆくのか、未だにわかりません。 山下
2008/4/21(月) 午前 11:40 [ yam*_sa*zem* ]